オーストリアでゆったり休暇⑥ アイゼンエアツの観光スポット

公開日 : 2022年09月29日
最終更新 :

人口3600人。

この小さな町は、私にとってはいち押しの観光地。

実際、ここまで出かける人はなかなかいないでしょうが、行けるなら行ってほしい。

中欧における最も重要な鉄鉱山Erzberg(エアツベアグ)がここにはあり、世界一の菱鉄鉱(りょうてっこう)の産地でもありました。

今は廃れているのですが、そんな小さな町の観光の目玉を3つ紹介します。

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よく見てくださいな。

背景に山。盆地があって、手前右に教会と言っても。これは城塞のような砦教会ですね。

そして、山の手前に並ぶ建物は、しゃれっ気のない、住宅地あちこちに見られるシンプルな共同住宅。

そう、そこなんです、おもしろいのは。

要は、鉄鋼で栄えたこの町。最盛期には、住居を確保すべく、シンプルで同じ形の共同住宅がものすごいスピードで建てられました。

そして、最盛期の豪華な、そして修復が間に合わず錆れた家々。

レーゲンスブルクも郊外にいくと、あっちにもこっちにも安価に建設された共同住宅地区があります。

第二次世界大戦が終わった頃、避難民が住居を探し、とにかく安くシンプルにたくさん造られた住宅。

そういうイメージとぴったり。

ここアイゼンエアツはとっても小さな町、錆れた町ですが昔の繁栄ぶりとその後の衰廃した状態との両局面をそなえていることがなんとも言えぬ絶妙なバランスなのです。

まずひとつ目の観光スポット。

15世紀に後期ゴシック建築として建てられた、オスワルド教会は、オーストリアにある古い教会の中でも、数少ない完全なかたちで保存された教会というだけでも非常に価値があると思います。加えて、オーストリアにある防衛施設の中で、最も大きなものだそうです。

詳しくみると、16世紀には増築され、18世紀にバロック化され、19世紀には途中手を加えられた部分をまたいじるなど、もちろん年月とともに変化はありますが、最も新しい修復は2004年からの10年間。

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1500年頃のものとみられるフレスコ画も残されています。

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そう、レーゲンスブルクにもいくつかの中世のフレスコ画があります。フレスコ画というのは雨風にさらされるぶん、その色を保つことが難しく、40年間隔で塗り直さないと消滅すると言われています。

扉とか、階段も私は好きです。

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ここは、トイレ。実はぼっとん便所式で、出したものは空中に舞っていく造りです。

そして隣の壁にある看板には、"Abort Erker(出窓式トイレ)"、そしてその下に「皇帝が自分の足で歩いて行く場所」と書かれています。あはは、かわいい感じですね。

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教会の内部も見ましょう!

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↑ はい、お決まりのパイプオルガン。こちらもエンポーレ(中二階)とともに、美しい。

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こうやって、一部の写真を紹介すると普通の教会のようですが、増築に増築を重ねた、しかも山の上にあるというこの教会はとても複雑な造りをしています。土地のそのものはおおよそ三角形で、塔やチャペルなどが組み合わされています。教会についての説明が書かれた冊子を購入しましたが。

ふたつ目は、こちら。

Schichtturm。つまり日本語にすると、見張りの塔とでも言うのでしょうか。シンプルだけれど、とっても見晴らしのいい塔があります。ここも絶対行くべき! 塔そのものの中に入ることも可能なことは可能なようですが、それよりも、そこからの眺めがすばらしい。

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ここに行く道中も、遠くはないけれど、趣のある家を見ながら、小道やロバが歩きそうな道を歩いて行きます(笑)。

このブログ、冒頭の写真はこの塔の麓から見下ろした風景です。いや、これは観光スポットとは言えないかなと後になって思いましたが、でも行ってみる価値あり。

さて、お待ちかね、ランチタイム。

ここのピザ屋さん、おすすめです。家族5人でチップ抜き€70ちょっとでランチを楽しみました。

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外は狭いですが、早い時間に行ってよかった。気づいたら大繁盛。空席すぐにゼロになっていました。

ウエイターさんはちょっとぎこちなかったけど、イタリア人経営のいいお店。

■Ristorante & Pizzeria La Fontana

・住所: Lindmoserstraße 1, Eisenerz

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食事の後いったんお店に入って、お手洗いを探しました。狭い店内ですがピザ用の立派な釜もあり、雰囲気最高。そして見つけた個室にはこんな看板が。歪んでいるのは、カメラの角度が傾いていたのではなく、雑に扉に貼ってあったからです。

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先日のトイレの表示もかわいかったけど、ここのは笑った。なんか、オーストリアってそんな国なのかって思いました。

町の外れまで行ってみましょう。

鉄鉱山の見学ツアーがあるんです。

参加者は与えられたヘルメットをかぶって、こういう乗り物に乗って。

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旧市街部分からもこの土地は印象深く目に入ってきていたのですが(↓)、ここにどんどん入っていきます。

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現役でお仕事中。

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小学生くらいの男の子がいらっしゃるご家庭だったら、もう大興奮でしょうね。

■Aventeuer Erzberg

・住所: Erzberg 1, Eisenerz

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