オーストリアでゆったり休暇⑧ 絶景!フラウエンマウアー洞窟と山

公開日 : 2022年09月30日
最終更新 :

ひとりなら絶対行かない。

でも行ったら喜びを感じる、そんなすてきな山と洞窟の体験記です。

IMG_3770.jpeg

山、緑、青空、そして牛。のどかですね。

こんなところに山小屋が一軒。飲み物や軽食を取ることができます。

IMG_3915.jpeg

旅行最後のプログラムで、小さな町に行こうと思ったら、道脇の駐車場にあった地図にすてきな山道が表示されており、行く手に大きな洞窟があるというのです。予定を急遽変更して、山道へ。

不満たっぷりなふたりの子供を山小屋に残し、主人と長男と私は洞窟へ向かいます。

山でよく目にする表示はとっても遠そうですが、実際に私たちの歩くスピードではそんなに遠くないことが多いので、まず大丈夫でしょう。

準備万端ではありませんでしたが、ヘッドライトは人数分持参していました。飴玉を除いて食べ物はないけれど、飲料水は十分。電波もときどきしかありません。

山道に慣れた地質が専門の主人と、長男は頼りになるからよいのですが。

IMG_3775.jpeg

歩いて歩いて、もっと歩いて。

IMG_3780.jpeg

やっと見えてきたのは、

IMG_3797.jpeg

そう、洞窟の入口。オーストリアで最も長い、フラウエンマウアー洞窟。644mもの長さがあるのだそうです。

あ、写真は、洞窟の中から外を見たところでした(汗)。

1820年に発見されたそうで、照明はゼロ。ヘッドランプなしでは絶対無理です。携帯のライトじゃあ全然足りません。はい。

幅が広いところ、狭いところ、奥がまったく見えないよじれた道も。空気の流れを頼りに、地質が専門の主人と農業で鍛えられた長男が先導。

IMG_3799.jpeg
IMG_3802.jpeg

途中には祭壇があって、蝋燭を燃やしていた跡がありました。

一瞬誰かが過去に犠牲となって亡くなったのかな?と背筋がピピピっとしました(怖くて写真撮りませんでしたが)。

さらに進むと、

え? この看板は?

IMG_3820.jpeg

なんと、かの有名なシシィ(エリザベート・オーストリア皇后)が1885年9月14日ここにやってきた、と書いてあります。

洞窟入口に来るまでも、けっこう厳しい道のり。駐車場のところには、片道3時間とかと書かれていました(実際そんなにかかりませんが)。

馬車はもう少し奥まで問題なく入れるでしょうが、普通にそこから歩いても入口まで1時間では着きません。お神輿担いでもらったのかしら。

でも、洞窟内は、自力で歩かないと......

ちょっと想像を膨らませてみます。美人で細くて魅力的で有名なシシィ。

16歳での結婚前は、自由人として、あまり皇族らしくない生活をしていたみたいだから、それもありか、と一瞬思うものの、1837年生まれのシシィ。1885年といえばもう40代後半。う〜ん、なんか想像が難しい。

ちなみに、このシシィとレーゲンスブルクにあるお城の持ち主、トゥルン・ウント・タクシス一家とも、恋物語がありますよ。

洞窟の中を歩くこと、30分強。

ちょっと不安になって、出口あるの?と思うような頃、先を歩いていた息子が、出口の気配を見つけます。

そして、出口を出ると広がるその景色の美しいこと!

IMG_3831.jpeg

さ、また歩きます。早く戻らないと、子供ふたりがいつ帰るとも知らぬ家族を、首を長くして待っています。

(一応電波がときどきあるので、洞窟に入る前と後に携帯でメッセージを送ってますよ。心配させないように!)

こんな狭いところも歩きます。落ちたらどうするんだろう!?

IMG_3851.jpeg

もっとひどいところには、手すりがわりに、金属のロープが張ってありました。

IMG_3860.jpeg

怖! 涙が出そうです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。