韓国の治安って大丈夫?韓国在住日本人ライターが気をつけるべきポイントを解説

公開日 : 2023年02月01日
最終更新 :
筆者 : miney

韓国ではほかの国や地域への海外旅行と同様に、置き引きやスリなどに気をつけ、危険な場所に近づかなければトラブルに遭うことは少ないです。この記事では韓国に10年以上住む筆者の体験をもとに、事故やトラブルに遭わないように気をつけるべきポイントをお伝えします。

人が大勢集まる場所を避ける

週末の混雑している繁華街、明洞
週末の混雑している繁華街、明洞

韓国、特にソウルでは週末、繁華街の駅周辺は車も人も混雑します。混雑していると、非常に歩きにくく、怪我や事故に繋がりかねません。特に人が集まる駅は繁華街近くの弘大入口(ホンデイック)駅、梨泰院(イテウォン)駅、明洞(ミョンドン)駅、江南(カンナム)駅です。週末、特に夜の繁華街の駅構内、駅周辺は非常に混雑しています。

2022年10月に起きてしまった梨泰院での雑踏事故も記憶に新しいですが、イベント開催前後の駅や駅周辺も前に進めないほど非常に混雑します。事前に旅行する場所で大規模イベントが行われるか調べてから訪れましょう。

デモ、ストライキを避ける

デモの警備をする警察バス
デモの警備をする警察バス

韓国は毎日どこかでデモやストライキが起きています。数百人から数万人単位で行われ、遭遇すると移動ができないほどです。デモやストライキは警察に申告してから行うことになっているため、事前に調べ、開かれる場所を避けるのがベストです。ソウルで行われるものの日程と場所はソウル警察庁のサイトに掲載されていますので、参考にしてください。

人通りの少ない道、夜の地下通路を避ける

夜は人通りが少なくなる乙支路入口駅構内の地下通路
夜は人通りが少なくなる乙支路入口駅構内の地下通路

ほかの国や地域でも同様ですが、人通りの少ない道や夜の地下通路ではひったくりなどの犯罪が発生しやすく、危険度が高くなります。特にソウル駅周辺、ソウル駅、乙支路入口(ウルチロイック)駅構内などの夜の地下通路では気をつけてください。

日本より慎重に道を歩く

韓国の車両は右側通行
韓国の車両は右側通行

韓国は日本に比べ、交通事故による死者数が多いです(2021年交通事故死者数:韓国2,916人、日本2,636人)。日本の人口は韓国の約2.5倍なので、人口比にすると、韓国の交通事故死者数はかなり多いことが分かります。その原因のひとつは車優先の交通ルールにあります。日本のように信号のない横断歩道の前で歩行者が立っていても、車が止まることはありません。歩行者の信号が青でも、車は右折することができるので、横断する際は必ず左から車やバイクが来ないかを確認して横断することが必要です。

人混みの中を走るバイク
人混みの中を走るバイク

また、バイクが歩道を勢いよく走ることがありますので、歩く際は歩きスマホをせず、周囲に気をつけて歩きましょう。韓国での無断横断は道路交通法により取り締まりが厳しく、捕まると罰金を支払うことになりますので、無断横断はせず、必ず横断歩道を渡りましょう。

旅行中のよくあるトラブル

ソウルのタクシー
ソウルのタクシー

韓国旅行中のよくあるトラブルはタクシー、屋台でのぼったくりです。タクシーのぼったくりはわざと遠回りしたり、メーターをつけなかったりすることです。タクシーのぼったくりを回避するためにはタクシー配車アプリを利用するのがよいでしょう。

屋台でのぼったくりは不当な料金で食べ物や商品を購入させられることです。屋台でぼったくりを避けるには値段が書いてあるものを買うようにするとよいです。もし、タクシーや屋台でぼったくりに遭った場合は電話相談サービス、ソウル市のダサンコールセンター120番の日本語対応を利用してください。

安全に旅行するには

安全に旅行するには、まず滞在する場所や観光する場所がどんな所か事前に情報を調べておくことが大切です。韓国へ渡航する前に外務省の海外安全情報 無料配信サービス「たびレジ」に登録し、韓国の日本大使館・領事館からの情報をチェックしておきましょう。そのうえで韓国の危ない場所を避け、韓国のマナーや交通ルールを守れば、安心して旅行することができます。安全に食やショッピング、韓流文化などをめいっぱい韓国で楽しんでください。

韓国の最新安全情報(外務省)

韓国の治安については、外務省が提供する以下の最新安全情報も合わせてご覧ください。

筆者

韓国特派員

miney

ソウルの最新スポットやグルメ、生活情報などを中心にお届けします。

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