【イギリス】ウィンブルドン・ビレッジでちょっと特別な休日を!おすすめスポット4選
ロンドンの中心地からおよそ10kmにあるウィンブルドン。テニスの世界大会で有名な場所です。会場から最寄りの町であるウィンブルドン・ビレッジ(以下、ビレッジ)では、大会が近づくと町中のお店が華やかなテニス仕様に装飾され、試合を終えた選手や観客達がドリンクや食事を楽しみにやってきます。ウィンブルドンが最も脚光を浴びる世界選手権開催中だけではなく、実は一年を通して魅力が満載のビレッジ周辺のおすすめスポットを4つ紹介します。ロンドン中心部から電車で30分と好アクセスなので、ロンドンを訪れた再はぜひお立ち寄りください。
ウィンブルドン・ローン・テニス博物館で英国テニスの真髄に触れる
ウィンブルドンを訪れるタイミングが選手権期間中とは限りません。でも大丈夫! 大会が開催されていなくても、テニスの町ウィンブルドンの醍醐味を満喫することができるミュージアムがあります。
世界最古のテニス大会として伝統を重んじるウィンブルドンですが、Wimbledon Lawn Tennis Museum (ウィンブルドン・ローン・テニス博物館)はとてもファッショナブル。歴史、有名選手、デザイン、統計などさまざまな切り口による体験型の展示でウィンブルドン選手権をより深く知ることができます。フェデラーの控室で実際に使われた椅子に座ることができるコーナーや、ラケットを使って自分のサービスのスピードを計測できるコーナーもあります!また、ぜひ参加してほしいのが90分ほどのウォーキングツアーです。ベテランガイドとともに普段はアクセスできないセンターコートや第1コート、プレスセンターの内部に入って、伝説の試合や大会の舞台裏などの躍動感あふれる逸話を聞くことができます。ちなみにツアーや博物館のチケットを買わなくてもショップとカフェは利用することができます。施設の中の見学はできませんが、会場の雰囲気を感じることはできるので時間がない方はこちらもおすすめです。
ビレッジの“顔”ドッグ&フォックスのテラスでピムスを飲んでひと休み
ウィンブルドンには個性的なパブがいくつもありますが、ビレッジの“顔”ともいえるのが「Dog & Fox(ドッグ&フォックス)」です。ビレッジの中心部に位置し、昔ながらのパブらしくホテルも併設しています。
筆者がこのパブをおすすめする理由は、季節や時間帯によって移り行くビレッジの様子を眺められるテラス席と、暖炉を兼ね備えたぬくもりのあるウッド調の店内、どちらも異なる雰囲気で甲乙つけがたいくらい素晴らしいからです。テラス席に座ると日中は隣接する乗馬クラブの人々が馬にまたがって近くの広い公園「ウィンブルドン・コモン」へと向かう優雅な姿を目にします。夜にはライトアップされたロマンチックな時計台を横目にしっとりとエールを飲むことができ、同じ席からでも時間によって全く違うビレッジの日常を垣間見れます。日没時間が遅い夏の時期には、仕事帰りにテラス席でスパークリングワインやピムスを片手に日光浴を楽しむ人たちも多いですよ。
室内も清潔で明るく、広々としたスペースには暖炉もあります。テニスラケットなどウィンブルドンらしい装飾や、店名にちなんだ犬やキツネの絵画に見守られながらクラッシックな英国のパブ・フードを食べる時間は至福のひとときです。英国のパブはカフェ的な要素を併せ持っているので、お茶を飲んで休憩するのもいいですし、混んでいない時間帯ならパソコンで仕事をすることも可能です。
Dog & Fox Wimbledon
- 住所
- 24, High Street Wimbledon Village, London
- 電話番号
- +44(0) 2089466565
- アクセス
- Wimbledon駅からバス93番または493番に乗りHigh Street Wimbledon Villageで下車、徒歩1分
イタリア食品店で絶品チーズとスライスしたての生ハムをお買い物
「英国なのにイタリアン?」と聞かれそうですが、ロンドンには13万人ものイタリア人が住んでおり、さらにロンドナーはイタリア料理が大好きなので、市内には数えきれないほどのイタリアンレストランや食品店があります。
そのなかでもイタリアの友人達をことごとく唸らせるクオリティの高いチーズやハム、サラミなどを手に入れることができるお店が「Table@Vallebona(テーブル・アット・ヴァレボナ)」です。ビレッジのランドマークである時計台にあるお店のなかには、パスタやオリーブオイル、ワインをはじめ選りすぐりのイタリア食材が並んでいます。
肉製品とチーズのための温度を管理した特別室も設けられていて、目利きのイタリア人オーナーが独自のルートでイタリアの生産者から直接仕入れたチーズや生ハムなどの食品を目の前でスライスして測り売りしてもらえます。迷ったら試食も可能。個人的にぜひ味わってみてほしいのがクリーミーで食べやすいゴルゴンゾーラ・ドルチェです。蜂蜜を少しかけて食べると大変ボーノです。週末の夜限定で店内(夏はコートヤード)にシークレット・ワインバー(要予約)が設けられ、キャンドルライトの下、こだわりピッツアや特選アンティパストなどと一緒に美味しいワインやカクテルを楽しむことができます。
Table@Vallebona
- 住所
- 70A, High Street Wimbledon Village, London
- 電話番号
- 02089445665
- アクセス
- Wimbledon駅からバス93番または493番に乗りHigh Street Wimbledon Villageで下車、徒歩1分
カニザロパークの優雅なガーデンで都会の喧騒を忘れて深呼吸
カニザロパーク(Cannizaro Park)は広大なウィンブルドン・コモンの南西部に位置する穴場的スポットです。趣きのある茶色いレンガの壁に囲まれたカニザロパークの特徴となっているのは、白亜の歴史的建造物であるカニザロハウスと、季節の移り変わりを感じることができるていねいに整備された美しいガーデンです。
18世紀に建造されたカニザロハウスは代々貴族や政治家などが所有し社交場として利用されていましたが、現在はHotel du Vinというホテル兼レストランとなっています(現在の建物は20世紀に再建)。「カニザロ」の名は19世紀に数年間居住したシチリア貴族の名前に由来しているそう。メインゲートを入るとティーポットのような不思議な形の噴水が迎えてくれます。まっすぐ進むとカニザロハウスが見えてきます。
建物の前の広い芝生で深呼吸したら、そのまま右側に歩いていくとローズガーデンや月の女神ディアナの像をめぐるちょうどいい散歩コースになっています。公園内の種類豊富な木々にも注目してみてください。水鳥たちが憩う池までたどり着いたら、小さなゲートをこえてロマンチックなイタリアンガーデンに入ってみましょう。ベンチやテーブルもあるので飲み物とサンドイッチを持参してピクニックをしてもいいでしょう。カニザロハウスまで戻ってきたら横にある自慢のハーブガーデンでフレッシュなラベンダーの香りを楽しむのもお忘れなく。
Cannizaro Park
- 住所
- Cannizaro House, West Side Common, London
- 電話番号
- +44(0)2081945109
- アクセス
- Wimbledon駅からバス93番に乗りWimbledon War Memorialで下車、徒歩10分
以上、ビレッジおすすめスポット4選でした。ビレッジのメイン通りにはほかにも可愛くて個性的なブティックやレストラン、カフェがいくつもありますので、お散歩しながら自分だけのお気に入りを見つけてください。
筆者
イギリス特派員
kaede
アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。
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