【イギリス】花のチェルシー・散策おすすめスポット8選(前編)

公開日 : 2023年03月05日
最終更新 :
筆者 : kaede

ロンドン南西に位置するチェルシーは、ロンドンの中でも屈指の高級ショッピング・スポットです。サッカーのチェルシーFCでも有名ですが、毎年5月には世界中の人々が春の訪れを感じるためにチェルシー・フラワー・マーケットへやって来ます。季節ごとの優雅なフラワーアートで飾られるスローン・スクエアからテムズ川沿いのチェルシー・ハーバーまで、チェルシーはおしゃれなブティック、ギャラリー、ハイエンドのレストランやカフェが目白押しです。ロンドンの中でも治安がよく安心して散策できる”花のチェルシー”、今回はおすすめスポット8選の前編です!

グルマンなフードマーケットで屋台フルコース!

「Duke of York Fine Food Market(デューク・オブ・ヨーク・ファイン・フードマーケット)」は毎週土曜日の午前10時から午後4時までチェルシー中心部にあるデューク・オブ・ヨーク・スクエアで開催されているフードマーケットです。ロンドンにフードマーケットは数あれど、こちらのマーケットは食べ物の種類・クオリティともにトップクラスで食通の人にもおすすめです。
まずは前菜にフレッシュな生ガキを頂きましょう。食べたい数を伝えると漁師風の男性がその場でカキの殻をむいて氷の載ったトレーに入れてくれます。お好みでレモンや赤ワインビネガーソースで召し上がれ。
そのあとはメインのごはんを探してみましょう。ピザ、ブラジリアン・ステーキ、キッシュ、中華に寿司など世界各地の食べ物の屋台がありますが、今日は行列ができている人気のダック・コンフィーにしてみましょう。大きな鍋で調理されたコンフィーをサラダかサンドイッチのどちらかで注文することができます。
最後はデザートです。こちらも選択肢が多くて目移りしてしまいます。カラフルなケーキや、イタリアの郷土菓子カノーリ、イギリスの砂糖菓子ファッジなども美味しそうですが、今日はフレンチつながりでカヌレにしてみましょう。ピスタチオとラズベリーがのった弾力あるカヌレをいただきます!物価が高めのチェルシーで、グルマンな屋台フルコースはお財布にも優しくて最高です。

Duke of York Fine Food Market

住所
80 Duke of York Square, London
電話番号
+44(0) 2077307102
アクセス
District線 Sloane Square駅で下車、徒歩5分

洗練されたギャラリーでコンテンポラリー・アートに触れる

フードマーケットでお腹が満たされたら、デューク・オブ・ヨーク広場に隣接するSaatchi gallery(サーチ・ギャラリー)に入ってみましょう。こちらは1985年からオープンした比較的新しい美術館ですが、コンテンポラリー・アートの展示で定評があります。直近では2022年の夏にTiffany & Co.の特別展で話題を呼んでいました。筆者が訪れたタイミングではAdidasのスポンサーで「Beyond The Streets London」というテーマのストリート・グラフィティの特別展でにぎわっていました。ロンドンの美術館・博物館は無料の場所が多いですが、当展示は特別展なのでチケットを購入する必要がありました。(建物全体が特別展で使用され、常設展はありませんでした)
中に入ると広い空間に世界中のストリートアートやグラフティが展示されています。パンクの出現やヒップホップの誕生などのストリートアートの歴史や、ストリートカルチャーがファッションや映画に与えた計り知れない影響を実感することができます。チケットは大人25ポンドと決して安い金額ではありませんでしたが、フロア数も多く美術館も広いので見ごたえは十分です。この展示に限らず特別展はゆっくり見たら2時間くらいかかるので、時間に余裕をもって訪れることをおすすめします。

Saatchi Gallery

住所
Duke of York's HQ, King's Road, London
電話番号
+44 (0) 2078113070
アクセス
District線 Sloane Square駅で下車、徒歩5分

ノスタルジックな本屋さんで運命の1冊に出合う

デューク・オブ・ヨーク・スクエアから道を渡って反対側に「John Sandoe Books(ジョン・サンド―・ブックス)」という昔ながらのかわいい本屋さんがあります。チェーン店が多いイギリスですが、このお店は1957年からの独立系です。決して広くない店内は2階建てで、空間を最大限に活用してところ狭しと、面積に対して信じられない数の本が置いてあります。平積みの本もたくさんありますが、大きな本屋さんとは違って重なっている本は同じ本ではありません。同一ジャンルではあるものの、1冊1冊が違う本なので手に取って探す必要があります。移動式の書架も何重にもなっていて、右へ左へ動かして、気分は宝探し。インターネットでワンクリックの本探しが主流になった世の中で、トレジャーハンター気分で運命の1冊を探すタイプの本屋さんは貴重です。あらかじめ決めていたタイトルを探すのは大変でしょうが、思いがけない1冊を見つける喜びを感じられます。お客さんたちは自分の好きなジャンルの本棚の前で、時間を忘れて思い思いに本の世界に没頭しています。2階の窓際には小さいですが座れるスペースもあるので、本を探し疲れたら一息ついてくださいね。

  • 平積みの本は同じ本ではないので手に取って探して

    平積みの本は同じ本ではないので手に取って探して

  • 2階には座れるスペースも

    2階には座れるスペースも

John Sandoe Books

住所
10 Blacklands Terrace, London
電話番号
+44(0) 2075899473
アクセス
District線 Sloane Square駅で下車、徒歩5分

居心地のいいローカルカフェでヘルシーとおいしいを同時にかなえる!

チェルシーには数多くのおしゃれなカフェがあります。外側だけでもインスタ映えするようなキラキラしたカフェもありますが、友達を連れていきたい真のおすすめスポットを掲載するこちらのブログでは、あえて”中身で勝負”の「The Locals Chelsea(カフェ・ローカルズ・チェルシー)」を取りあげたいと思います。ヘルシーと美味しいは両立できる、がモットーのこちらのカフェでは新鮮な食材を使った健康的なフードメニューが充実しています。
ロンドンは地価の高さと歴史の古さからとにかく狭い店が多いのですが、ローカルズは店内が広く、他のお客さんとの距離が気にならないのでリラックスできます。植物がたくさんの店内にはゆったりとした音楽が流れています。
さて注文です。パンケーキやアボカドトースト、シャクシュカなどのブランチメニューも充実していますが、筆者はあまりおしゃれではないチーズバーガーとスムージーを注文しました。ご覧ください。チーズバーガーが…黒くておしゃれ。聞いてみたらバンズに炭が入っているそうです。炭にはデトックスやダイエット効果があって健康にいいそうです。味はちょっと甘くて普通のバンズよりおいしかったです。付け合わせはデフォルトでサラダなので、ハンバーガーを食べたあとでも胃が軽く快適です。サラダのドレッシングも美味。店員さんもみな感じがよくて一人客でも快適でした。パソコンを持ち込んで仕事している人もいました。旅行中はどうしても重たい食事が多くなりがちなので、ヘルシーな食事が恋しくなったらぜひローカルズに来てみてください。ビオワイン等も充実です。

The Locals Chelsea

住所
8 Gatliff Road, London
電話番号
+44(0) 2077303305
アクセス
Sloane Squareから137番・360番または452番のバスでLister Hospitalで下車、徒歩3分

いかがでしたか?観光客価格のお店が多いチェルシーでも、地元の人が行くようなスポットを知っているとそれほどお金をかけなくても満喫することができますよね。次回もパワフルな4スポットをお届けしますので、お楽しみに!

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

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