日本総領事館からのバルセロナにおける窃盗被害の現状と注意喚起(被害の急増)

公開日 : 2023年02月28日
最終更新 :

3年間のブランクを経て、スペイン各地に日本人観光客や出張者、留学生が戻ってきました!!

が、先日バルセロナにある日本総領事館から『バルセロナにおける窃盗被害の現状と注意喚起(被害の急増)』という悲しいお知らせメールが届きました。なんと、2月1日から20日までの間に、領事館には29件ものパスポートの盗難被害に関する相談があったのだとか。1日1件以上のペースと急増中です。ここにメールの内容をシェアしたいと思います。

1 スリ・置き引き被害に遭わないために

(1)スリ対策
バッグは斜めがけして身体の前に提げる、ウエストポーチ等も身体の前に向けるなど、知らぬ間にバッグの中に手を入れられたり、ファスナーを開けられたりすることの無いような対策を講じてください。

(2)置引き対策
カフェやレストランでは、注文をする間の席取り、トイレ等へ立つ場合の短時間でも、椅子やテーブルの上に荷物を置いておくことは絶対にしないでください。また、食事中や空港カウンターのチェックイン時など、足元に荷物を置いておいたところ気づいたら盗まれていたという例も多数報告されています。手荷物は、常に目の届くところ、とっさに手の届くところに置きましょう。最近、特にレンタカーを借りて荷物をトランクに入れている時や、タイヤがパンクしているとして言い寄ってきた者と車のタイヤを確認している隙に、何者かに座席に置いた貴重品を盗まれる事案が増えています。車をとめる際には防犯カメラに映る場所や周囲に注意して、車外で作業する場合も貴重品は常に身につけておくようにしてください。

2 強盗被害に遭わないために

(1)人通りの少ない場所の移動を避ける
昼夜問わず、裏通りなどの人気の少ない場所の移動は避けてください。深夜・早朝のバスや電車の移動の際は特に周囲に注意してください。

(2)徒歩移動の際は壁に沿って、バッグは壁側に
ひったくり被害防止のため、特に車両の通行する場所では壁側に沿って歩き、バッグは壁側(車道と反対側)に持ちましょう。

(3)夜間は徒歩移動の距離を最小に
夜間は、人通りの多い通りや広場等でも強盗やひったくりが発生しています。帰りがやむを得ず深夜になる場合は、予め店の出口にタクシーを呼んでおく等して、徒歩移動の距離を最小にするようにしてください。

(4)多額現金等を持っていることを周りに知られない
ひったくり犯が狙っている場合がありますので、街中のATMの利用は極力避けましょう。バルセロナ市街では、高級時計を狙った強盗が昼夜問わず発生しています。装飾品やブランドバッグ等は、ひったくりや強盗犯人が狙いを定める要素にもなりますので注意をしましょう。

3 被害に遭ったら

強盗被害の場合には、相手が凶器を所持している場合がありますので、絶対に抵抗しないでください。近くに警察官の姿が見える場合等は、大声を出すことも一つの手段ですが、相手が逆上する場合もあります。
ひったくりに遭った際は、荷物にしがみつくことはしないでください。引きずられて大けがをしたり、相手から危害を受けたりする恐れがあります。

●また、例年、イベント会場等における盗難被害も発生しています。出張等で訪れた際にも、ブースや会場内は安全と油断せず、貴重品類の保管管理をお願いします。

以上です。

比較的治安のいいバレンシアの平和な郊外の町に住んでいる私は、マドリードに行くときもバルセロナに行くときも緊張します。でも、ちょっと気を付けるだけで、被害に遭う確率は減るものです。十分に注意をした上で、バルセロナをお楽しみくださいね。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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