大型の嵐が接近する北カリフォルニア。3月上旬のサンフランシスコ

3月9日、北カリフォルニアに、パイナップルエクスプレスと呼ばれるハワイ沖の熱帯の海とカリフォルニア沖の乾燥した空気の間を流れる大気の川が流れ込み、強風、豪雨、雷雨、洪水の危険性が懸念されています。特にベイエリアでは、木曜日の夕方から金曜日の朝まで天候が大きく崩れると予報され緊急事態が宣言されています。国立気象局サクラメントによると、Carson Pass、Ebbetts Pass、Sonora Pass、Tioga Passなど、中央シエラネバダのいくつかの主要な峠は、木曜日から日曜日にかけて100インチ以上の雪を受けるとの予報されています。

なかなか天候が回復しない北カリフォルニア、3月も2月と同じようにぐずぐずとした雨模様が続いています。

3月8日午後、サンフランシスコ市内に4頭の山羊が出現し、交通渋滞を引き起こすなどちょっとした騒ぎになりました。山羊が出現したのが午後3時ごろ、リンコンヒルに近いサウスビーチ地区で、連絡を受けた動物保護団体が捕獲に乗り出しました。

奇妙だったのは、目撃された山羊はどの放牧サービスにも属していないということ。山羊は首輪をつけておらず、一体どこからやってきたのか、分からず仕舞いとなりました。恐らく輸送途中のトラックから逃走したのでは？とされています。ただ目撃されたヤギは4頭だけだったので、誰かの個人所有の山羊なのでは？という疑惑も浮上しています。

嘔吐や爆発的な下痢で胃を痛める極めて伝染力の強いウイルス、ノロウイルスがサンフランシスコで流行の兆しを見せています。2月中旬の段階で、サンフランシスコの下水道データでは、市内の下水道でウイルス量が増加していることが判明しています。通常は冬に流行するノロウイル、春先の時期に増加するのは珍しいケースだとのこと。COVIDと違って、ノロウイルスは感染したかどうかの検査は必要なく、症状が軽い場合は胃腸炎だと勘違いして気付かないケースも多いとされます。外出した際に手洗いとうがいと徹底することが予防につながると保険局は注意を呼びかけています。

今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は977人。1月4日から2月28日までの10万人における感染者数は６.5人。陽性率は5.9％。先週の1021人と比べると、今週は1000人を下回っています。全体的に12月8日を境に、平均感染者数は減少傾向にあります。

ワクチン接種状況ですが、サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は＞90％、2回目の接種率は89％。こちらに関しては変化はありません。

このコラムを書いている2022年3月9日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は20万9,253人、感染による死者数は1,174人。先週の20万8,542人と比べると今週の増加数は711人、1日の平均感染者数は101人。平均感染者が100人を下回るところまで回復しています。