【イギリス】美食スポット多数!バラ&ロンドンブリッジおすすめグルメスポット4選

公開日 : 2023年04月17日
最終更新 :
筆者 : kaede

前回はバラ・マーケットをご紹介しましたが、マーケットの外にもロンドン・ブリッジ&バラエリアにはおすすめしたいお店がたくさんあります!築地と同じで市場があるエリアには美味しいものが集まるのです。というわけで、ローカルからの口コミをもとに特派員が食べ歩いたグルメ特集第2弾です。バラ・マーケットからも分かる通り、ロンドンの魅力は何と言っても多民族・多文化のグローバル・シティであること。今回のおすすめスポットも多文化なロンドンの醍醐味が味わえるレストラン・パブをご紹介したいと思います。

「そう来たか!」パラダイスな新感覚インド料理

ゴア風エビのグリル
ゴア風エビのグリル

タワー・ブリッジの近くにあるインド料理レストラン「Gunpowder(ガンパウダー)」は、今のところ2023年に訪れた中で最も美味しかった店です。記念日のディナーを探していた際にインド人の友人から教えてもらいましたが、インド人に限らずグルメな人に聞くと名前が挙がる、ミシュランのビブ・グルマンを獲得しているレストランです。ロンドン内に3店舗ありますが、今回ご紹介するのはタワー・ブリッジ店です。ガンパウダーは英語で「火薬」という意味ですが、店名はシェフの毎日のスパイス・ミックスのことを表しているそう。歴史的経緯からインド系移民が多いイギリスですが、ロンドンにはインド料理が根付いていて、文字通りそこら中にレストランがあります。しかし、その多くはイギリス人向けにアレンジされています。この店はそれらのレストランとは一線を画しており、本格的なインド家庭料理のスタイルです。

ランチメニューやシアターメニュー(ミュージカル等を見る前のちょっと早めの夕飯)などの軽めのオプションもありますが、ここはやはりコースメニューで色々な料理を食べて「ガンパウダー」の真髄を味わってほしいところ。コース料理のゴア風エビのグリル、ポテト、ソフトシェル・クラブ(脱皮直後のカニを揚げたもの)はいずれも「こういうインド料理があったのか!」「なるほど、こう来たか!」と感動するスパイスの使い方で、今まで東京でもロンドンでも出合ったことのない口福感です。バターチキンカレーだけがインド料理ではないのです。インド料理には我々の知らない全く新しいユニバースがあるといっても過言ではない気がしてきます。ラムのローストは柔らかくて口の中でとろけます。チキン・ピラウで〆て、かなり満腹になったところでデザートのブレッド・プディングが登場しますが、これもアクセントとなっているラム酒味のアイスクリームの魔法で不思議と食べきってしまう一品です。食べすぎましたか?そうしたら、腹ごなしに数十メートル先のタワー・ブリッジ周辺のテムズ川沿いを散歩してロマンチックな夜景を楽しんでくださいね。

  • 夏にはテラス席も

    夏にはテラス席も

  • ソフトシェルクラブ(右)とポテト(左)

    ソフトシェルクラブ(右)とポテト(左)

  • 別日に食べたラム肉のビリヤニ

    別日に食べたラム肉のビリヤニ

  • ボリュームたっぷりのブレッド&バター・プディング

    ボリュームたっぷりのブレッド&バター・プディング

  • タワー・ブリッジは目と鼻の先

    タワー・ブリッジは目と鼻の先

住所
4 Duchess Walk, London
電話番号
+44 (0) 20 3598 7946
アクセス
London Bridge駅から徒歩11分

ハッピーなシェア・スタイルの南ポルトガル料理

友達とのナイトアウトに家族でのディナーに、とにかくハッピーな食事におすすめの活気があるポルトガル料理のお店が「Casa do Frango(カサ・ド・フランゴ)」です。ポルトガル本土の最南端のアルガルヴェという地方の料理を提供する、ロンドナーにとても人気があるカジュアルなレストランです。2階建てのレストランに入るとそこは別世界。アーチ型の窓や吹き抜けの天井が特徴の19世紀の個性的な建物をレストランにリフォームしたのだそうです。沢山の植物が天井につるされ、大きなシーリングファン(天井についてゆっくり回る扇風機)と大きな天窓が南国風の情緒を醸し出しています。

メニューはシェアが基本のスタイル。看板メニューはフランゴ・ピリピリ・チキンです。お店の名前にもなっているこの一品はポルトガルの香辛料貿易が生んだ料理です。こちらのお店では炭火で調理して、秘密のピリピリ・スパイス・ブレンドを使用しているそうで、ジューシーかつスパイシーで美味しかったです。余談ですが、ピリピリというのはポルトガル語(といくつものアフリカ言語)で鳥の目唐辛子のことを示すそう。日本語の辛い時の擬音語と同じ音なのは興味深いですよね!チョリソーが入ったピラフのようなアフリカン・ライスもバカラオ・フリッターズ(塩漬けにして干したタラのコロッケ)も本格的でテンションが上がります。デザートで欠かせないのは、もちろんポルトガルを代表するスイーツであるパステル・デ・ナタでしょう。ポルトガルのエッグタルトであるパステル・デ・ナタはロンドンで大人気で専門店があるくらいです。人数が多ければこれ以外にも色々なデザートを頼んで分け合うのも楽しいですね!ディナーは終わったけれどちょっとカクテルでも飲んでゆっくりしたい気分ですか?それならこのレストランの奥に隠れバーがありますよ。居心地のいいラウンジでポルトガルのお酒を使ったフレッシュなカクテルを楽しんでください。

  • とにかく開放的な店内

    とにかく開放的な店内

  • 名物のピリピリチキン

    名物のピリピリチキン

  • 店頭にも植物がたくさん

    店頭にも植物がたくさん

  • お店の奥には隠れバーが

    お店の奥には隠れバーが

  • デザートは様々なものを分け合うのが楽しい

    デザートは様々なものを分け合うのが楽しい

Casa Do Frango

住所
32 Southwark Street, London
電話番号
+44 (0) 20 3972 2323
アクセス
London Bridge駅から徒歩5分

アズレージョ・タイルに囲まれてポルトガルワインが楽しめる雰囲気満点のカウンター・レストラン

Pataniscas de bacalhau Salt cod fritters(バカラオのフリット)
Pataniscas de bacalhau Salt cod fritters(バカラオのフリット)

おしゃれポルトガル・レストラン2連続。こちらの「Bar Douro(カフェ・ドウロ)」は賑やかなフラット・アイアン・スクエア内にあります。(こちらも人気の場所なので、いつか記事にしたいと思っています)ポルトガルらしい青いアズレージョ・タイルが印象的なこちらのお店は、カウンター席も多めなので、デートでワインを飲みながらしっぽりとディナーしたい時におすすめです。少なくとも、デート相手がこのお店に連れていってくれたら筆者はグッときます。もちろんカウンター席なのでおひとり様も入りやすいですよ!

本物のポルトガル・ワインとポルトガル料理をロンドンに広めるのだという使命をもってオープンしたこちらのお店は、先ほどの「カサ・ド・フランゴ」と同様にシェア・スタイルです。ただ、「カフェ・ドウロ」の自慢は何と言ってもワイン・リスト。全てのワインがポルトガル産で、伝統的手法で生産されたワインなど、ポルトガル・ワインに関してはロンドンのみならず何とイギリスで一番の充実の品揃えなのだそうです。ポルトガル・ワインはまだそれ程メジャーではありませんが、実は250種類もの固有ブドウ品種があり、とても多様性に富んだ、ユニークなワインなのだとか。でも、ワイン・リストにポルトガルの地名が書かれていてもよくわからないですよね。ご心配なく、リストには地域ごとの味の特徴が記された地図もついています。例えば、リスボンだったら「Crisp, balanced and salty(キリっとした酸味があり、バランスがよく少し塩気がある)」というように。オープン・キッチンで作られる食事にハズレはありませんが、個人的にはBacalhau à Brás (Salt cod hash)というバカラオとハッシュ・ポテトを合わせたポルトガル料理をぜひ試してほしいです。塩漬けタラと細切りさくさくポテトの奇跡のマリアージュがポルトガルの白ワインにとても合います!

  • ブタの肩肉のソテー

    ブタの肩肉のソテー

  • カウンター形式の店内

    カウンター形式の店内

  • アズレージョ・タイルが美しい

    アズレージョ・タイルが美しい

  • デザートもハズレなし

    デザートもハズレなし

Bar Douro London Bridge

住所
Arch 35B, 85B Southwark Bridge Rd London
電話番号
+44 (0) 20 7378 0524
アクセス
London Bridge駅から徒歩8分

ディナーの後に重厚な歴史を持つロンドン・ブリッジの名物パブで一杯

さて、美味しいディナーのあとは、ロンドン・ブリッジらしい雰囲気満点のパブで一杯いかがですか?「The George(ザ・ジョージ)」はバラ・マーケットから目と鼻の先にあるのですが、少々奥まっているせいか観光客はそれほど多くなく、ロンドナーで賑わっているパブです。ロンドンにパブは数多くあれど、こちらは現存する「最古」のギャラリー・インです。ギャラリーというのは上記の写真のようにバルコニー形式の建物のことです。中世の時代からこの場所にはパブがありご近所に住んでいたシェイクスピアも通っていたとされますが、現在の「ザ・ジョージ」はロンドンを襲った大火のあと1676年に再建されました。「クリスマス・キャロル」を書いた19世紀のイギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズの小説「リトル・ドリット」にも「ザ・ジョージ」が出てきます。

よく見ると床は少し傾いていて、パブの中には古い絵画や写真、タペストリー等が無造作に飾られています。何の説明もないところが逆に趣深くて歴史好きにはたまらないです。店内はとにかく広いです。お客でごった返したバーカウンターを挟んで建物が2つに分かれているのですが、それぞれに数フロアあるので、人が多い土曜日の夜でもテーブルを見つけることができました。「ザ・ジョージ」は日中も営業していますが、おすすめは断然雰囲気があって、且つ賑わいがある夜です。数百年前のロンドン・ブリッジの世界に迷い込んだ気分になれますよ!夏には(ロンドンの人は冬でも外で飲んでますが)中庭でシャードを眺めながら飲むのも気持ちがいいです。酔っぱらったイギリス人は陽気なので隣に座ったグループが話しかけてくるかもしれません。それもまた旅の思い出ですね。

  • 店の入り口

    店の入り口

  • 夜のバーカウンターは大賑わい

    夜のバーカウンターは大賑わい

  • 日中の階段

    日中の階段

  • アンティークの絵画や家具が無造作に置いてある

    アンティークの絵画や家具が無造作に置いてある

  • 中庭からはロンドン名物シャードも間近に見える

    中庭からはロンドン名物シャードも間近に見える

The George

住所
75-77 BOROUGH HIGH STREET, SOUTHWARK
電話番号
+44 (0) 20 7407 2056
アクセス
London Bridge駅から徒歩4分

ロンドン・ブリッジ&バラエリアの食の魅力、伝わりましたか?どのお店も、ロンドン・ブリッジ駅から徒歩圏内です。筆者は書きながらお腹が減って仕方がなかったです。グルメ回が続いたので、次回は少し観光&カルチャー的な記事にする予定です。お楽しみに!

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

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