【イベント@シリコンバレー(サンノゼ)】 2023年7月8日(土)&9日(日) お盆祭り開催中

公開日 : 2023年07月09日
最終更新 :
筆者 : かん

サンノゼジャパンタウン最大の夏のお祭り

この週末、サンノゼジャパンタウンで"Obon Festival"が開催されています。
日本で言うところの『盆踊り大会』でしょうか。
本日(8日)午後、ちょっと出かけて来ました。
筆者は、毎年の今頃は日本に一時帰国しているため、実は、このサンノゼのお盆まつりは初参加です。

「お盆」とは

日本の「お盆」は、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を由来としています。
昔、お釈迦様の弟子であった目連尊者が、亡き母が餓鬼道に落ちて苦しんでいるのを知り、お釈迦様に相談したところ、7月15日に夏の修行を終えた僧侶に供物を捧げて供養すれば良い、との教えを受けました。目連尊者がそれを実行したところ、その功徳で、彼の母親は極楽往生を遂げられたそうです。

そこから、7月15日が供物を捧げ、先祖を供養する日となりました。初めてお盆の行事が行われたのは、推古天皇の14年(606)とも言われています。
お盆は地域によって7月であったり、8月であったり、各地によって日にちや風習が異なります。
いずれにせよ、お盆は、ご先祖様の霊がこの世に戻り、家族と一緒に過ごす日と考えられています。

地域によって日にちや風習に違いがありますが、筆者の故郷(東京)では、7月13日の晩に「迎え火」を焚き、早く帰ってこれるよう、馬に見立てたキュウリに足をつけて飾って、ご先祖様の霊を迎えます。7月16日の晩に「送り火」を焚き、ゆっくりと戻ってくださるよう牛に見立てた茄子に足をつけて飾り、彼岸へ送り出します。
そのご先祖様の霊をもてなし、見送る供養の行事が「盆踊り」で、7月13日〜15日の3日間に渡って町内で「盆踊り大会」が開催されていました。たくさんの出見世が並び、縁日でおなじみの屋台で夏の味覚に舌鼓をうったり、夏の遊びを楽しんだものです。

では、サンノゼのObon Festivalはどのようなお祭りでしょうか?

サンノゼのObon Festival(お盆祭り)とは

サンノゼのお盆祭りも、亡くなった人たちを供養する仏教行事として、1930年代に始まったそうです。
サンノゼ仏教教会別院が主催し、その前の道路を封鎖し、たくさんの人々が集い、太鼓やバンドの演奏、出見世、盆踊りなどを楽しみます。

サンノゼ仏教教会別院では法話も行われ、また別院前にはお供花(一束10ドル)の販売テントも設けられています。

2 日間にわたるこのお祭りは地域の定番となっているようで、無料駐車場やそこから無料送迎バスも運行されています。

Decades-long Obon Festival returns to San Jose this weekend(ABC7ニュース)
https://abc7news.com/society/decades-long-obon-festival-returns-to-san-jose-this-weekend/13476394/

色々な出見世やイベント

ゲームは輪投げやコイン投げ、おもちゃの魚釣りなど
ゲームは輪投げやコイン投げ、おもちゃの魚釣りなど
出見世いろいろ
出見世いろいろ

イベント自体は、お昼頃から始まります。

まず、フードコートが開店します。立ち食いの飲食エリアも併設されています。フードコート外に、自店前に持ち帰り専用の受付ブースを設けるレストランや、通常営業のお店もあり、様々な形で食事を楽しめます。
とにかく、すごい賑わいで、どこも長蛇の列ばかりです。
注文は現金のみの場所が多いので、十分な現金を用意してお出かけください。

現金を持参し忘れた場合は、別院の前の通りを挟んだ反対側にあるインフォーメーションコーナー脇にATMテントがありますので、そちらで現金を引き落とすこともできます。

レストランGombeiでは、カツカレーやたこ焼き(いずれも10ドル)、かき氷(6ドル〜)を店頭で販売中
レストランGombeiでは、カツカレーやたこ焼き(いずれも10ドル)、かき氷(6ドル〜)を店頭で販売中
ATMコーナー
ATMコーナー

太鼓イベントは各大学の太鼓サークルや、地元の太鼓グループが1時半〜3時半開始のスケジュールに従って、順々に表演を行います。

イベントスケジュール
イベントスケジュール
バンド演奏を楽しむ聴衆
バンド演奏を楽しむ聴衆

無料駐車場と無料送迎シャトル

今回のお盆祭りでは、無料駐車場と無料送迎シャトルが準備されています。
First&Heddingにある駐車場に車を駐車し、その駐車場の端っこにある「Obon Shuttle」というバナー付きの白いテントを探してください。

このテントの脇に、案内役のおじさんが立っていて、「こちらですよ!」と日本語で声を掛けてくれます。
シャトルは日本で言う観光バスサイズ。5〜10分くらいの間隔で運行されています。

浴衣や甚平を着て行っても大丈夫です

日本のお祭りということで、日本人であるか否かに関わらず、皆さん、浴衣や甚平、着物を着てお出かけになっています。お洋服に羽織や浴衣をジャケットとして羽織ってらっしゃる方々もたくさん見かけました。

迷われた際には、ぜひ、浴衣等でお出かけいただき、お祭り気分をさらに楽しんでくださいね。

筆者はお盆踊りが始まる前に会場を離れてしまいましたが、今晩は夜の11時近くまで開催されるようです。
午後でもかなりの人手でしたが、夜になるに従って、ますます賑やかになっているのでは、と思います。

浴衣を着て盆踊りの練習をする女の子たち
浴衣を着て盆踊りの練習をする女の子たち
浴衣に団扇を持って夏祭りを満喫中
浴衣に団扇を持って夏祭りを満喫中

San Jose Obon Festival 2023

日時
2023年7月8日 (土) ・9日 (日) 11時半 ~ (バス送迎は朝11時〜夜10時迄)
場所
サンノゼジャパンタウン・サンノゼ仏教会別院 (San Jose Buddhist Church Betsuin)周辺
640 N 5th St, San Jose, CA 95112
参加費
無料(ただしイベントや飲食はブースごとに発生)
主催
サンノゼ仏教会別院 (San Jose Buddhist Church Betsuin)
詳細
https://www.sjbetsuin.org/annual_obon_festival/(アクセス集中で繋がりにくい場合があります)

筆者

特派員

かん

ヨーロッパ系アメリカ人の夫・子供と一緒に、カリフォルニアの暮らしを愉しんでいます。心がワクワクする観光名所、美味しいお店、カップルや家族、また仲間とでも楽しい体験ができる場所、そしてイベント情報などをお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。