【コロンビア】の大切な祝日

公開日 : 2023年08月08日
最終更新 :

コロンビアは、日本と同じ祝日大国(?)

¡Hola! コロンビア特派員の、Saeです。
ややご無沙汰してしまいましたが、お元気でしょうか?

実はこのご無沙汰していた間、
コロンビアでは、とても大切な祝日が2日ありました。

そのお話をする前に、
みなさん、日本もコロンビアも、世界的に見て
年間の祝日が多い国だということをご存知ですか?
日本の祝日は年間で16日。
コロンビアは18日。
近隣のメキシコやお隣エクアドルは年間8日とのことですので、
比較しても多いのがわかります。

ただし、日本とコロンビアで大きく違うのは、
コロンビアの祝日の大半は、カトリックに関するものであること。
12月25日のクリスマスはもちろん、英語圏では「イースター」と呼ばれる、
4月から5月にかけての連休などがその典型です。

さて今回ご紹介する祝日は、残念ながらカトリックとは直接関係がありません。
ですが、コロンビア国民にとって、とても大きな意味を持つ日です。

7月20日 コロンビア共和国独立記念日

ご存知の通り、中南米の大半の国はスペイン語圏。
それはつまり、以前スペインの植民地であったことを示しています。
19世紀にフランス革命が起き、スペインがナポレオンに征服されたことを機に、
中南米でも独立運動が起き始めます。

コロンビアだけでなく、多くの南米諸国に
Simón Bolívar (シモン・ボリーバル)という名前のつく広場や公園がたくさんあるのですが、
それは、この頃、各国の独立を勝ち取ることに貢献した英雄の名前から来ています。

彼はコロンビアのお隣・ベネズエラ出身。
祖国だけでなく、エクアドル、コロンビア、ペルー、ボリビアの独立に貢献し、
ここ南米では、"El Libertador"(エル・リベルタドール=「解放者」の意味)と呼ばれています。

後にお話しする、独立戦争の「決戦」を勝利に導き、
後の独立の立役者となった人物として、いろいろなところに名前が使われていたり
モニュメントがあったりします。


"Veinte de Julio"(ベインテ・デ・フリオ=7月20日の意味)と言えば
国民誰もが何の日かわかる、とても大切な日。
パレードなどが行われ、家やお店などには、鮮やかなコロンビア国旗が掲揚されます。

あちこちに国旗があったのですが、ちょっと見にくかったのでマークしました。
あちこちに国旗があったのですが、ちょっと見にくかったのでマークしました。

8月7日 「ボヤカの戦い」の日

独立記念日に続いて重要なのが、8月7日。
こちらも独立戦争と関係のある日です。

「ボヤカ(実際は"ボジャカ"の方が発音は近い) 」とは、コロンビアにある県の名前。
ここにある「ボヤカの橋」で、スペイン軍と最後の決戦が行われ
見事独立軍が勝利したことで、コロンビアの独立を勝ち取りました。


現在この橋のある場所は大きな公園になっていて、
冬のクリスマスの時期には、たくさんのイルミネーションで飾られ、
にぎやかなところです。
ただ標高が高いため非常に寒く、私が行ったときは雨まで降っていて
凍えるように寒かったことを覚えています。

この日も、この橋のある場所で式典が行われ、
独立記念日ほどではないのですが、やはり国旗を掲揚するところが多いです。

「ボヤカの戦い」をイメージしたイルミネーションも。
「ボヤカの戦い」をイメージしたイルミネーションも。

いかがでしたか?
日本には「独立記念日」がありませんし、
「独立記念日」と言うと、アメリカ合衆国のものが有名ですが、
各国にいろいろな歴史があり、
それぞれが誇りを持つ記念日がたくさんあります。

旅行に行ったり、その国の友人をもったりしたときなど、
その国の歴史を知ることはとてもおもしろいですし、また大切なことでもありますね。


それでは。
¡Chao!

筆者

コロンビア特派員

ロンドノ宮内紗恵

暑い夏と海が大好きなのに、そのどちらもないところ、ボゴタに住んでいます。ふだん、あまり触れることのないコロンビアの魅力に、ぜひ触れてください!

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