トラベルライターが実践する!子連れ旅行のホテルの選び方とテクニック

公開日 : 2023年09月01日
最終更新 :
筆者 : 窪咲子

もう30代になった今でも、母は会うたびに「あなたが子どもの頃に行った伊豆のミカン狩りがたのしかった」「帰りに駅にぬいぐるみを忘れてしまい大変だった」などと、トラブルも含め、旅行の思い出を懐かしんでおり「旅行の思い出は、家族の宝物」であることを実感しています。

しかし、実際に自分が母親になると、小さな子どもを連れての旅行は、なにかと不安が多いものでした。今では5歳息子と国内外を旅するママトラベルライターが、数々の失敗から学び、旅行を予約する際に気を付けていること、そして、知っていると子連れ旅行がより快適にたのしめるホテル選びのポイントをご紹介します。

  1. 0~1歳の赤ちゃん連れ旅行のホテル選び
  2. 2〜6歳なら「添い寝」で予約!
  3. 風呂トイレ別、洗い場付きのバスルームが快適
  4. アメニティは事前予約すべし
  5. キャンセル料発生期限は必ずチェック
  6. 雨の日でも楽しめるか?がポイント
  7. 予約サイトで検索する際は大人の人数のみ

0~1歳の赤ちゃん連れ旅行のホテル選び

大人だけの旅行と違い、ミルクやかさばるオムツ、離乳食など、荷物が多くなりがちな赤ちゃんとの旅行。旅行先の食事やお風呂、周囲に迷惑をかけないか……など悩みは尽きません。そんなときは、赤ちゃん連れに優しい「ウェルカムベビーのお宿」や赤ちゃん連れ歓迎のホテルがおすすめです。

「星野リゾート リゾナーレトマム」のオムツステーション
「星野リゾート リゾナーレトマム」のオムツステーション

中には、滞在中のオムツが無料でいただけたり、ベビーソープやケアアイテムなどのアメニティが充実しているホテルもあり、荷物を減らせるのも嬉しいポイント。

全国展開中の「FAV HOTEL」は子連れ旅行でうれしいホテル
全国展開中の「FAV HOTEL」は子連れ旅行でうれしいホテル

また、オムツ用のゴミ箱やベビーベッド、ベッドガードなどの貸出品は事前に何があるか確認してリクエストしておくとスムーズです。予約する際の備考欄や予約後にホテルに直接電話をしてお伝えしておきましょう。

簡易キッチン付きの部屋も離乳食期のお子さんがいるファミリーには便利。お湯やベビーフードの温めは、ホテルスタッフの方にお願いすれば快く引き受けてくれる所がほとんどなので、確認してみてください。

お部屋のタイプは、和室もしくは土足厳禁のお部屋だと、靴を脱いで気兼ねなく過ごせ、ハイハイ時期の赤ちゃんも快適に過ごせるのでおすすめです。

※失敗談※
ベッドガードをリクエストしそびれ、当日借りようと思ったのですが、あいにく予約が埋まっており、子どもがベッドから落ちないかひやしやして、眠れませんでした…。ベッドガードがない場合は、マットレスと壁側に寄せ、イスなどで落ちないようにガードすることも。

2〜6歳なら「添い寝」で予約!

ホテルを予約する際、子どもの「添い寝」申告に迷ったことはありませんか?
0〜6歳の未就学児までを添い寝OKにしているホテルも多いのですが「未就学児まで」「小学生低学年まで」とホテルによって記載やルールが異なることがあるため、事前に確認しましょう。

※失敗談※
子ども向けのサービスを提供するホテルでは、3歳から施設使用料として料金が発生するホテルもあるので、要注意。沖縄の子連れに人気のリゾートホテルを安く予約したと思っていましたが、行ってみたら、添い寝で予約していた3歳の息子にも施設使用料が発生することが発覚!子どもの施設使用料が1泊8,800×6日=52,800円で思わぬ出費にショックを受けました……。

風呂トイレ別、洗い場付きのバスルームが快適

小さな子どもとの旅行の場合、バスルームも重要なチェックポイント。リーズナブルなお部屋を選ぶとシャワーのみ、または浴槽、トイレ、洗面台が一緒になった3点式ユニットバスの場合も……。大人だけの旅行なら気にならないかもしれませんが、子どもと一緒だと「洗い場付きのバスルーム」が絶対おすすめ!

息子が赤ちゃんの頃は、空気で膨らませるタイプのベビーバスをホテルに持参していたこともありました。レンタルのベビーバスの用意があるか事前に確認すると◎

キャンセル料はいつから発生する?

気を付けていても子どもの急な発熱は避けられません。その場合、事前にキャンセル料がいつから発生するのか頭に入れておきましょう。20日前からキャンセル料がかかるケースもあれば、前日までキャンセルOKなホテルも。

以前、息子が旅行前日に発熱してしまった際、ホテルに電話したところ、規定では3日前からキャンセル料がかかるところ、他の日程で新たな予約を入れることを条件にキャンセル料を免除していただいたケースもありました。キャンセル料がかかってしまうと諦めるのではなく、キャンセルすることになったら早急にホテルに電話することをおすすめします。

ちなみに飛行機の場合も、急な怪我や病気で飛行機をキャンセルする際は、医師の診断書があれば本人と同行者の航空券代を払い戻してもらうことができるので、頭に入れておいてくださいね。

雨の日でも楽しめるか?を頭に入れておく

楽しみにしていた家族旅行もお天気に恵まれないとちょっぴり残念な気持ちに。そこで、ホテルを選ぶときに「雨の日も楽しめるのか?」という事を頭に入れておくと、いざというときに困りません。

例えば、室内プールがあったり、キッズクラブがあるホテルなら、子どもが退屈せずに、家族の時間を過ごすことができます。

「星野リゾート リゾナーレトマム」にはレストラン「OTTO SETTE TOMAMU」利用者が利用できる託児サービスも
「星野リゾート リゾナーレトマム」にはレストラン「OTTO SETTE TOMAMU」利用者が利用できる託児サービスも

知っておくと便利なホテル予約のテクニック

週末や連休など、ホテル側はオーバーブッキングや不測の事態に備えて予備の部屋を用意していることがほとんど。予約サイト上では「満室」となっていたら、まずはホテルのホームページを確認、もしくは直接電話したら空室を案内してもらえた……なんてことも多々あります。そのため諦めずに、直接ホテルに電話することがおすすめ。

また、宿泊予約サイトで、子どもの人数を入れて検索すると、システムの関係で検索結果から除外されてしまい、選択肢が少なくなることも……!

そのため、添い寝無料のホテルの場合、大人の人数だけ入力して検索し、備考欄に「子どもが一緒の旨(〇歳添い寝、食事なしなど)」を記載、もしくは電話で連絡しましょう。

子どもとの旅行は大変だし、家族で行くとお金もかかる。
だからこそ、一生の思い出になるような楽しい旅行にするためにパパ、ママの腕の見せ所です。

子どもが大きくなるにつれて、子供料金もかかってくるので、うまく家族旅行のプランを練りたいものですね。

【子連れ旅行ホテル選びの極意 7箇条】

  • 赤ちゃんの旅行デビューは「ウェルカムベビーのお宿」がおすすめ
  • 2〜6歳なら「添い寝」で予約!
  • 風呂トイレ別、洗い場付きのバスルームが快適
  • アメニティは事前予約すべし
  • キャンセル料発生期限は必ずチェック
  • 雨の日でも楽しめるか?がポイント
  • 予約サイトで検索する際は大人の人数のみ

この連載では、知っておくと便利な旅行テクニックや行って良かった子連れにオススメなホテル・旅先をご紹介していきます。

筆者

編集者・トラベルライター

窪咲子

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