2024年はトルコに行こう!今年行くべき理由といち押しの都市を紹介
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公開日 : 2024年03月08日
最終更新 :

トルコの魅力は?

前述したとおり、トルコは古代から文明が栄え、シルクロードの一部として交易の拠点となってきました。それによって建築物や芸術、食文化など、さまざまな面でトルコ独自の文化が育まれ、観光客を魅了し続けています。

トルコの魅力は多岐に渡り語りきれませんが、今回はふたつピックアップしてご紹介します。

トルコならではの景観と文化

コンヤ市内にあるセリミエ・ジャーミィ
コンヤ市内にあるセリミエ・ジャーミィ

トルコは国民の大部分がイスラム教を信仰している国。どの都市に行っても必ずジャーミィ(集団礼拝ができる礼拝堂)があり、公共施設には礼拝室が設けられています。また、決められた時間にはアザーン(イスラム教徒に礼拝の時間を告げるための放送)が流れるので、数日いるだけでもイスラム文化に触れることができます。

グランドバザール
©iStock グランドバザール

さらに、ショッピングやスパなどでもトルコらしさを存分に感じられます。

例えば、イスタンブールにあるグランドバザール。トルコ語で「カパル・チャルシュ」(屋根付き市場という意味)というこのバザールは、15世紀半ばにメフメット2世により建設された市場で、伝統的なイスラム建築の要素が取り入れられています。売られているものも伝統的なトルコランプや金・銀・宝石、布、絵や雑貨などの手工芸品とさまざま。歩いていると時事ネタを取り入れた日本語で客引きの声がかかり、その商魂たくましさに笑みがこぼれてしまいます。

ひとたび市場に入ると、あまりに広大でなかなか行きたい場所にたどり着くことができないので探検気分でショッピングが楽しめます。

大理石が美しいハマム
©iStock 大理石が美しいハマム

ほかにも、ぜひ試したいのはトルコ式の公衆浴場・サウナのハマム。ハマムはローマ時代の浴場から始まり、清潔さを重要視しているイスラム文化に引き継がれた伝統的な習慣です。

一般的にハマムには温かい大理石造りの部屋があり、蒸気が立ち込めています。まずは大理石の上に寝そべって汗をかくのが醍醐味。汗をかいたら水風呂に入ってリフレッシュしたり、伝統的なトルコマッサージやアカスリを体験したりするのもおすすめです。

ハマムは単なる浴場だけでなく、社交の場としても機能しています。ぜひ地元の人々と同じように、家族や友達と会話を楽しみながらくつろいでみてください。体が整ったら、脱衣所に戻ってチャイやジュースを飲んでみてはいかがでしょうか?

東西文化が融合したトルコ料理

牛や羊など数種類の肉がのった「ミックス・ケバブ」
牛や羊など数種類の肉がのった「ミックス・ケバブ」

日本では、イタリア、中国、韓国料理などと比べるとトルコ料理店の数が少ないこともあり、ケバブやトルコアイス以外にどういう料理があるのかイメージが湧かない方も多いかもしれません。実はトルコ料理は世界三大料理のひとつに数えられる、歴史ある料理です。

トルコ料理が世界三大料理のひとつになっているのには諸説ありますが、宮廷料理として発展していたこと、交易の拠点として他国への影響力が大きかったこと、貿易によりさまざまな食材が手に入ったことなどがあげられます。

トルココーヒーを淹れる女性
トルココーヒーを淹れる女性

トルコ料理の主役であるケバブを見てもわかるように、トルコ料理は素材を生かした調理方法が主流で、日本人の口にもよく合います。イスラム教を信仰する人も多いため、豚肉を提供していないレストランもありますが、交易の拠点になっているだけあり、肉や魚はもちろん、穀物、野菜がふんだんに使われ、主食としてはパンも米も食べられます。

個人的には、ブルグル(小麦を蒸して挽いた中東の食材)とひき肉を混ぜて揚げた「イチリ・キョフテ」、鶏を丸々オーブンで焼いてピラフの上にのせた「ビュトゥン・エティリ・ピラフ」、スイーツだと極細の麺状の生地を焼き上げてシロップをかけた「テル・カダイフ」などがおすすめです。

  • イチリ・キョフテ。レモンをしぼって食べる。初めて食べるとピロシキをイメージする人も多いとか

    イチリ・キョフテ。レモンをしぼって食べる。初めて食べるとピロシキをイメージする人も多いとか

  • ビュトゥン・エティリ・ピラフ。うま味が染み込んだ米と鶏肉の相性が抜群

    ビュトゥン・エティリ・ピラフ。うま味が染み込んだ米と鶏肉の相性が抜群

  • テル・カダイフ。さくさくとした食感が楽しい。チーズが入ったものはキュネフェという

    テル・カダイフ。さくさくとした食感が楽しい。チーズが入ったものはキュネフェという

また、飲み物といえばトルココーヒーがよく知られていますが、トルコ国内ではチャイのほうがよく飲まれています。インドのチャイとは異なり、基本的に砂糖やミルク、スパイスは入っておらずストレートティーのようなイメージです。ほかには甘くない飲むヨーグルト「アイラン」もトルコでぜひ試したい1品です。

  • 独特な形をしたチャイグラス。1日に10杯以上飲む人も

    独特な形をしたチャイグラス。1日に10杯以上飲む人も

  • アイラン。甘くないのでトルコ料理にもよく合う

    アイラン。甘くないのでトルコ料理にもよく合う

  • トルココーヒーは粉末が底に溜まるので、飲み終わったあとその粉末を使って「占い」をすることもある

    トルココーヒーは粉末が底に溜まるので、飲み終わったあとその粉末を使って「占い」をすることもある

ちなみにイスラム教では飲酒が禁じられていますが、トルコではスーパーやレストランでお酒を買ったり飲んだりすることは可能です。ただし、22:00以降は店での酒類の販売は行われていませんので注意しましょう。

筆者

地球の歩き方 永倉

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