フォード劇場とピーターセンハウス

南北戦争が終結して間もない1865年4月14日の夜10:00過ぎ、観劇中の第16代大統領エイブラハム・リンカーンが狙撃された場所がフォード劇場。狙撃後、運び込まれて手当てを受けたが、そのかいもなく翌朝息を引き取ったのが劇場の向かいにあるピーターセンハウスである。
19世紀を代表する美しい劇場は、約100年間閉鎖されていたが、その後改装され、ミュージカルや芝居を上演する現役の劇場としてよみがえった。リンカーンの座っていたバルコニーは当時のまま残されていて、後ろから席を見ることができる。
この米国史上最大の事変のひとつをより深く知ってもらうためにフォード劇場と国立公園局がタッグを組み、地下には臨場感あふれる博物館を造った。大統領就任から、暗殺、リンカーンの死以降現在にいたるまでを事件の現場を交えながら、時系列を追って解説。まるで150年以上前にタイムスリップしたような感覚だ。なお、フォード劇場、ピーターセンハウス、博物館の見学には時刻指定の入場券が必要。