アカロア

バンクス半島にある港町アカロアは、イギリス人がリトルトンに到着する前に、フランス系移民によって開拓された町だ。1840年、ワイタンギ条約の締結によりニュージーランドはイギリスの属領になってしまったが、ここアカロアだけは捕鯨拠点を目的にフランス人移住者が多く住み着いた。そのため現在でも町のいたるところにフランス文化の香りが色濃く残っている。　クライストチャーチ中心部からは車で南東へ約1時間30分。バンクス半島を走ってアカロアにいたるドライブルートは、ニュージーランドならではの牧歌的な風景が見られる景勝ルートだ。

アカロアの歩き方
町は湾に面してこぢんまりとまとまっているため、日帰りで十分回ることができる。人気のアクティビティはヘクターズ・ドルフィンと出合えるハーバークルーズ。船が発着する桟橋周辺にはおしゃれなカフェやショップが軒を連ねており、トリニティ教会Trinity Churchやセント・パトリック教会St. Patrick's Church、コロネーション・ライブラリーCoronation Libraryといった19世紀の建築物にも立ち寄りたい。またリゾート地として人気が高く、ハーバービューを楽しめるホテルやモーテルなども充実している。　近郊にはチーズ工場をはじめ、ワイナリー、名高いアカロア・サーモンの養殖場、果樹農園などがあり、レストランでは新鮮な食材を使った料理を味わうことができる。