オアマル

オアマルはオタゴ地方北部、ダニーデンの北約116kmの海沿いに位置する町。1870年代に貨物船が安全に寄港できるよう港が整備され、1882年には冷凍肉の輸出が始まり町は急成長を遂げた。この頃、地元で産出される良質の石灰岩「オアマルストーン」を使った壮麗な建築物が数多く建てられ、石材の産出も一大産業へと育っていった。オアマルストーンはニュージーランド各地の名だたる歴史的建築物にも使われているが、白い建物がずらりと並ぶこの町の景色は壮観だ。毎年11月に行われるビクトリアン・ヘリテージ・セレブレーションVictorian Heritage Celebrationsでは、まるでビクトリア時代がよみがえったかのように町全体が19世紀そのままの雰囲気に染められる。　
また、町の近くに希少なペンギンのコロニーが2ヵ所あり、手軽に観察できるのもオアマルの魅力のひとつだ。　

オアマルの歩き方
町のメインストリートはホテル、銀行などが並ぶテームズ・ストリートThames St.。この通りには歴史的建築物も多い。また、タイン・ストリートTyne St.や、港湾地区に延びるハンバー・ストリートHumber St.にも19世紀後半に建てられた石造りの美しい建物が並ぶ。こぢんまりとした町なので、見どころはいずれも歩いて回れる範囲だ。　
町の郊外にはふたつのペンギンのコロニー（営巣地）や、ユニークな自然景観を楽しめるスポットがある。また、SFのジャンルのひとつであるスチームパンクをテーマにしたギャラリーや、スチームパンク風の遊具が並ぶフレンドリーベイ・プレイグラウンドFriendly Bay Playgroundという公園もあり、近年では、スチームパンクの町としても人気を集めている。