ティリティリマタンギ島

Tiritiri Matangi Island

島は牧草地にするため、いったんは全島を覆っていた原生林の94%を伐採したという歴史がある。現在は森林の回復、絶滅危惧種の野鳥の保護など、DOC自然保護省とボランティア団体、サポーターズ・オブ・ティリティリマタンギSoTMにより徹底管理されている。一般にも広く開放されている自然保護区として希少な存在だ。

ティリティリマタンギ島でバードウオッチング

ティリティリマタンギ島には絶滅危惧種の珍しい鳥が生息し、太古のニュージーランドの姿を垣間見られる。鳥のさえずりに耳を傾けながら散策してみよう。

9:00 オークランド出発
↓フェリー 約1時間20分
10:20 ティリティリマタンギ島到着
島のフェリー埠頭から3つのルートごとに何組かのグループに分かれてガイドウオークがスタートする。
↓所要約10分

夏はオークランドから多くの人が訪れる
夏はオークランドから多くの人が訪れる

10:30ホブス・ビーチ・トラックHobbs Beach Track
フェリー埠頭から島唯一の砂浜ビーチ、ホブス・ビーチへつながるトラック。コース上にはいくつかのブルーペンギン用の人工巣箱がある。
↓所要約40分

ブルーペンギンは夜行性なので日中は巣箱の中にいる
ブルーペンギンは夜行性なので日中は巣箱の中にいる
静かに蓋を開けてみて
静かに蓋を開けてみて

11:10 カウェラウ・トラックKawerau Track
ホブス・ビーチから少し山を登ると、うっそうと茂る原生林が現れる。ポフツカワの大木や珍しい鳥が最も多く見られる場所だ。
↓所要約40分

島にわずかに残る原生林
島にわずかに残る原生林
本島では絶滅してしまったスティッチバード
本島では絶滅してしまったスティッチバード

11:50 ケーブル・トラックCable Track
ボランティアの手によって木が植えられ、新しくできた森。木々はまだ若く、背丈が低い分、鳥が近くで見られる。

美しい鳴き声のベルバード
美しい鳴き声のベルバード
ニュージーランドの固有種で絶滅危惧種のコカコ
ニュージーランドの固有種で絶滅危惧種のコカコ

13:50 灯台&ビジター・センターLighthouse & Visitor Centre
灯台のあるこのエリアは芝生になっており、タカへがこの芝生を食べに現れる。タカヘは島で一番人気のあるニュージーランドの固有種の鳥だ。
↓所要約40分

ビジターセンター内ではおみやげも販売
ビジターセンター内ではおみやげも販売
シャイですぐ隠れてしまうタカヘ
シャイですぐ隠れてしまうタカヘ

14:30 ワトル・トラックWattle Track
鳥用の水浴び場がコース上に点在している。ベンチなどもあり、トゥイやベルバードなどが水浴びする様子を見られる。

体力に自信がない人にはワトル・トラックの往復がおすすめ
体力に自信がない人にはワトル・トラックの往復がおすすめ
のど元に白い羽がついているニュージーランドの固有種トゥイ
のど元に白い羽がついているニュージーランドの固有種トゥイ

14:40 オークランドへ

ガイドウオークの利用方法

ボランティア団体が催行するガイドウオーク。少人数のグループで島の歴史や独自の生態系、鳥や植物にまつわる興味深い話を聞きながら歩く。コースはワトル・トラック、カウェラウ・トラック、モアナ・ルア・ルートの3つで、所要1時間30分~2時間30分。予約はエクスプロー社のウェブサイトから可能。ガイドウオークは午後早めには終わるので、フェリー出発まで島を自由に散策できる。

写真

  • ケレル 
Kereru 
ニュージーランド・ピジョンとも呼ばれる、全長約50cmの大きなハト。美しいエメラルドグリーンの羽が特徴。

    ケレル  Kereru  ニュージーランド・ピジョンとも呼ばれる、全長約50cmの大きなハト。美しいエメラルドグリーンの羽が特徴。

  • サドルバック
Saddleback
茶色い背中の羽が馬のサドルに似ていることが名前の由来。本島では一度絶滅してしまった貴重な鳥。

    サドルバック Saddleback 茶色い背中の羽が馬のサドルに似ていることが名前の由来。本島では一度絶滅してしまった貴重な鳥。

  • ニュージーランドロビン
New Zealand Robin
国内全土の深い森林地帯に住んでおり、長い足が特徴。人が歩いたあとをついてくるほど好奇心旺盛。

    ニュージーランドロビン New Zealand Robin 国内全土の深い森林地帯に住んでおり、長い足が特徴。人が歩いたあとをついてくるほど好奇心旺盛。

  • ホワイトヘッドWhitehead
北島にしか生息していないニュージーランドの固有種。頭の部分が白いのが特徴。小さい体で動きが素早い。

    ホワイトヘッドWhitehead 北島にしか生息していないニュージーランドの固有種。頭の部分が白いのが特徴。小さい体で動きが素早い。

基本情報

アクセス
オークランドからフェリーで約1時間20分。水~金9:00発、土・日・祝8:30発(オークランド帰着は16:00~17:20頃)
フェリー会社エクスプロー
URL
Explorerwww.exploregroup.co.nz/auckland/tiritiri-matangi-island/tiritiri-matangi-island-ferry/
料金
往復大人$95、子供$50
持ち物

▪ランチや飲み物は持参しよう。島内にはガイドウオークのゴール地点となる灯台付近にDOCのオフィス兼ショップがあるのみ。
▪靴は歩きやすい靴ならOK。コースは整備されているので登山靴は不要。
▪急な雨対策にレインジャケットがあれば便利。
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