【2022年9月 フィリピン 旅の最新情報】フィリピンの今は? 感染、ワクチン接種状況や出入国時の注意点をレポート!

公開日 : 2022年09月29日
最終更新 :
ルソン島バギオのカテドラル。週末、町の中心セッション通りは歩行者天国になり多くの人で賑わう。
ルソン島バギオのカテドラル。週末、町の中心セッション通りは歩行者天国になり多くの人で賑わう。

フィリピンは、2022年4月1日より外国人観光客の受け入れを再開し、5月30日以降は入国規制が緩和されました。同年9月12日よりマスク着用も屋外に関しては任意となり、町は活気を取り戻してきています。渡航に関して、ビザや必要書類、フライト情報などとともに最新情報をお届けします。

フィリピンの新型コロナ感染状況

フィリピンの新型コロナ感染状況
マニラのマカティ地区の朝。活気は以前のように戻っている

フィリピン保健省の発表によると、9月12-18日までの新型コロナウィルスの新規感染者数は1万4,707人で、前週比で4.0%減少しています。1日平均では2,101人となります。国民のワクチン接種率(2回の接種を終えた人)は66.2%、ブースター接種を終えた人は17.1%となっています。
9月12日より、屋外では原則としてマスクの着用は任意となりましたが、交通機関を含む屋内では引き続きマスクの着用が義務付けられています。ホテル、レストラン、ショッピングモールでの体温検査や手の消毒などのチェックは緩和されています。フィリピン観光省(DOT)は、2月の入国規制緩和後から8月7日までの約半年間の外国からの入国者数が110万人に達したと発表しています。
新規感染者はまだ多いものの、観光客や留学生を含む外国からの入国者は速いスピードで増加していて、人々の暮らしも感染拡大前の生活に急速に戻りつつあるといえるでしょう。保健省は再び感染者が急増した場合は、マスク着用を再義務化するなどの規制強化もあり得るとしているので、常に保健省のHPなどで最新情報を確認する必要があります。

フィリピン保健省 https://doh.gov.ph/vaccines

フィリピンへの入国 

フィリピンへの入国 
ニノイ・アキノ国際空港ターミナル3。深夜の到着ロビー。grabのカウンターは深夜は閉まっている。

2022年5月30日以降、外国人への入国要件緩和措置により、ワクチンを3回(2回接種+ブースター)接種した18歳以上の外国人は、その証明書を提示することで、フィリピン入国前のRT-PCRなどの新型コロナの陰性証明の提示が免除されることになっています。一方、ブースター接種をしていない場合は、搭乗国でフィリピン行きのフライト出発日時の48時間以内に実施したRT-PCR検査の陰性証明書、もしくは認可を受けた医療機関で24時間以内に医療専門家によって実施された抗原検査の陰性証明書の提出が必要です。ワクチン未接種の場合は原則入国できません(ワクチン接種を完了した親(両親)と一緒に渡航する12歳未満の子どもは例外)。
すべてのフィリピン入国者は、事前にオンラインで「One Health Pass」(https://www.onehealthpass.com.ph/e-HDC/)に登録し、登録完了後に表示されるQRコードおよび手続番号(transaction number)をスマートフォンなどの端末に保管します。これらは入国時にフィリピン検疫局(BOQ)に提示する必要があります。登録はフィリピン行きのフライト出発の72時間前からオンラインでのみ可能です。空港での搭乗手続きの際にチェックインカウンターで登録済みか確認があります。まだ登録がされていない場合はその場で登録を行うことになりますが、事前の登録をお勧めします。
現地到着後、イミグレーションカウンター(入国審査)の手前にある特設ブースで「One Health Pass」QRコードを提示します。その後入国カードを記入し、イミグレーションカウンターに並び入国します。30日以内の滞在の場合、ビザは不要ですが、30日以内の出国便の予約証明を提示する必要があります(旅券の残存有効期限が6ヶ月以上あることも入国の条件です)。入国後、到着日を初日として7日目セルフ・モニタリングを行う必要があります。

フィリピンへのフライト情報日本入国規制緩和に伴い、日本-フィリピン路線の便数も増加しつつあります。LCC(格安航空会社)のジェットスターも、運休中だったフィリピン便を12月に再開すると9月22日に発表しました。フライトスケジュールは、変更することもありますので、詳しくは各航空会社のHPをご覧ください。

・日本航空 https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/flysafe/flights-service/#inter
・全日空 https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/
・フィリピン航空 https://www.philippineairlines.com/newsevent-landing
・セブ・パシフィック https://book.cebupacificair.com/Manage/Retrieve?culture=ja-jp
・ジェットスター https://www.jetstar.com/jp/ja/travel-alerts
・エアアジア https://support.airasia.com/s/?language=ja

渡航制限が厳しかった2年間に多くの店舗が休業や閉店に追い込まれていたニノイ・アキノ国際空港内の施設ですが、外国人受け入れ開始から半年がたって多くのレストランや土産物店が再開しています。

フィリピンから日本への再入国

フィリピンから日本への再入国
ショッピングモールでの荷物検査。フィリピンでは空港も含めチェックポイントは多い

2022年9月7日より日本への入国規制が緩和され、日本政府が有効と認める新型コロナワクチンの3回接種証明を持っている場合、出国前72時間以内の陰性証明書の提出が必要なくなりました。3回目のブースター接種が済んでいない場合は、出国72時間以内のPCR検査による陰性証明書の提示が必要です。チェックイン時に提示します。

日本への海外からのすべての入国者は、入国者健康居所確認アプリ「MySOS」の登録が必要です。「厚生労働省・入国者健康確認センター」https://www.hco.mhlw.go.jp/ にアクセスし、専用のQRコードからアプリをインストールし、アプリの指示に従って必要事項を記入します。フライト前に「ファストトラック」を利用して、MySOSでの登録を済ませることで、日本入国時の手続きをスムーズに行うことができます。MySOSの登録に必要な、ワクチン接種証明書、PCR検査による陰性証明書(ブースター接種と終了していない人のみ)は、あらかじめスマートフォンなどの端末に保存しておくことをお勧めします。日本到着時、MySOSの端末画面を提示し、登録済みの場合は通過、未登録の場合はその場で登録を行います。

フィリピン渡航を考えている人へのメッセージ

フィリピン渡航を考えている人へのメッセージ
フィリピン名物バスのジプニーもいつも満員

外国人観光客の姿はまだ少ないですが、マスク着用も緩和され、マニラの観光地をはじめ、島々での自然やリゾートを楽しむ環境も整ってきました。セブ島やバギオ市などの語学学校も留学生の受け入れを再開していて、「待っていました」とばかりに日本人を含む各国からの留学生が押し寄せ、英語を学ぶ若者たちの熱気であふれているそうです。

2022年8月22日には2年半ぶりに学校での対面授業が再開し、フィリピンの人たちの日常も戻りつつあります。各地でホテルやレストランは営業を再開し、週末は家族でショッピングを楽しみ人たちの姿も多く見られます。

出国時の「One Health Pass」、再入国時の「My SOS」とも入力項目が多いため、早めの登録をお勧めします。

フィリピン渡航の最新条件は以下を参照してください。
在フィリピン日本国大使館 https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00309.html

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

透き通る珊瑚礁の海に、7000を超える島々。ちりばめられた島々の数だけ違った魅力があるフィリピンの旅。

※当記事は、2022年9月29日現在のものです

TEXT: 高濱浩子
PHOTO: 高濱浩子

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年9月29日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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