【イタリア】サント・スピリト地区

公開日 : 2022年11月18日
最終更新 :
筆者 : 白崎和恵

11月に入ると、通常はヨーロッパ・アメリカ大陸からの観光客は少し落ち着いて観光オフシーズンになる時期ですが、今年はまだまだたくさんの人が訪れているフィレンツェです。
「オルトラルノ」(アルノ側の向こう)といって、中心地から見たアルノ側の向こう側のエリアで、時間があったらぜひ訪れたいのが、サント・スピリト地区です。

中央に噴水のある広場
中央に噴水のある広場

15世紀の建物に囲まれた広場は、中央に噴水のある庭園になっており、午前中はメルカート(市場)のブースが並び、買い物に来る人びとでにぎわっています。広場を取り囲むようにレストランが並び、屋外席でのんびりと食事するのにおすすめです。
16世紀に建てられたグァダーニ宮殿とその手前にある19世紀の政治家・農学者のコジモ・リドルフィの像があり、歴史を感じる穏やかな表情ですが、夜は一転し、広場は若者達が集う場所で、お酒を片手におしゃべりする社交場になります。

午前中の市場のようす
午前中の市場のようす
グァダーニ宮殿とコジモ・リドルフィの像
グァダーニ宮殿とコジモ・リドルフィの像

サント・スピリト広場のシンボルであるサント・スピリト教会は一見シンプルな正面ファサードですが、建物自体の建設は1444年にフィリッポ・ブルネレスキによって始められ、1487年にブルネレスキの死後約40年経ってブルネレスキの後継者によってクーポラ(丸屋根)が作られて完成しました。
教会内部には15世紀から17世紀にかけての作品が多く、とても見応えがあります。入場は無料ですが、中央左手あたりから入る聖具室にミケランジェロ作の木製の「十字架上のキリスト」が展示されていて、そこに入るためには入場料2ユーロがかかります。聖具室への入り口ホールから中庭の回廊に出ることもできます。

また、サント・スピリト地区は骨董屋、アンティークお店、画廊が並んでいますので、素敵なショーウィンドウや画商ギャラリー内を見て、芸術の秋のお散歩を楽しむのも良いですね。

筆者

イタリア特派員

白崎和恵

名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。

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