イタリアンレザーの魅力に迫る!フランチェスコ・リオネッティの革製品&レザーレッスンをチェック

公開日 : 2024年03月31日
最終更新 :

フィレンツの町を歩いているとよく見かける革製品店。実は、古い歴史をもち今でも世界最高品質のイタリアンレザーが作られるエリアなんです。今回は、町の中心部に店舗をもち、革製品づくりも体験できるフランチェスコ・リオネッティをピックアップ!一緒に訪れたいスポットやおすすめのモデルコースもご紹介していきます。

フィレンツェの革製品が有名な理由とは?

イタリアンレザーは世界3大レザーにも選ばれています
イタリアンレザーは世界3大レザーにも選ばれています

フィレンツェがあるトスカーナ州は、イタリアのみならず、世界中の高級ブランドの革製品を製造している工房が点在するイタリアンレザーの中心地です。古くからこの地域では皮革産業が盛ん。動物の皮を柔らかくしたり、皮の腐食を防ぐための処理を施す「なめし」が発達し、今でも「タンナリー」と呼ばれるなめし工場がピサのアルノ川沿いに多く残っています。なめしの技術が大変高く、質の良い革を求めて世界中から買いにやってきます。また、植物性由来の成分であるタンニンでなめした革は「ベジタブルタンニンレザー」と呼ばれ、この地域で代々生産されてきた伝統革。使っていくほど柔らかく手に馴染んでいき、変化していく手触りや色合いを楽しめるのもイタリアンレザーの魅力といえるでしょう。

昔ながらの手法を受け継ぎ、熟練の技術をもつ革職人
昔ながらの手法を受け継ぎ、熟練の技術をもつ革職人

創業100年を超える老舗フランチェスコ・リオネッティを訪問

スイートルームで使われる本革を使用したインテリアを作っています
スイートルームで使われる本革を使用したインテリアを作っています

1922年に創業し、現在は3代目が活躍しているというフランチェスコ・リオネッティ。
フィレンツェの中心部に、職人の技術の結晶ともいえるバッグや財布などを販売する店舗があります。
工場直売で、代理店や卸問屋を通していないぶん、何割もお得。世界の認める最高級品質の革製品をリーズナブルな価格で購入できるのもうれしいポイントです。
「フランチェスコ・リオネッティで買い物をしたこともイタリア旅行の思い出の1つに」。というコンセプトには、店内で過ごした時間も楽しい思い出になり、購入した商品を日本で見た時にイタリア旅行、楽しかったなと気分がきゅっと上がったり、イタリアにまた行きたいな、という思いがあふれでるように、お客様に楽しい時間を過ごしてもらいたい、という願いが込められています。それを表すように世界各国からのリピーターがいて、事前に訪問予約のメールが届くそう。
皮なめしからデザイン、製造まで一貫して自社工場で行っているフランチェスコ・リオネッティ。主に、世界の5つ星ホテルやレストランのインテリアをはじめ、ヨーロッパのミュージアムショップの商品を製造販売しています。

仕事でもプライベートでも、マルチに使えるレザーバッグ
仕事でもプライベートでも、マルチに使えるレザーバッグ

店舗は、駅前のサンタ・マリア・ノヴェッラ広場から徒歩約3分。職人技による伝統工芸品から普段使いにも
ぴったりなバッグや財布、ベルトまで幅広い革製品があります。
フランチェスコ・リオネッティの製品の大きな特長は2つ。
一つ目が日本で見ないカラーバリエーション
そして、二つ目が流行に左右されない、長く使えるシンプルなデザインです。
ブラウンだけれどオレンジがかっていたり、ベージュが混じっているようだったり
原色ではない味わい深いカラーリング。タンナリーでもあるだけに染料の色番号を少し変えて製造することで、
来る度に同じ色グループで違う色合いのバッグを購入するファンもいるとのこと。
そして、シンプルなデザインは、革のクオリティを引き立て、長く大事に使いたい人にぴったり。

ベルトはその場で長さを調節してもらえ、製品によってはイニシャルを入れるサービスを行っています。
しかも、日本人のスタッフがいるので、製品の細かい仕様を聞いたり、希望のサイズや名入れを伝えたり……となんでも相談できるのが心強いですね。

しわ具合が1つ1つ微妙に異なる革の自然の特徴を残した財布
しわ具合が1つ1つ微妙に異なる革の自然の特徴を残した財布

職人から習うレザーレッスンでオリジナル革製品作りを体験!

実際の職人が教えるレザーレッスンは日本人社員による通訳つき
実際の職人が教えるレザーレッスンは日本人社員による通訳つき

フランチェスコ・リオネッティでは、本格的なオリジナルの革製品作りも体験することができます。
教えてくれるのは、レッスン用の講師ではなく、実際にホテルや美術館など企業向けの製品を作っている職人さん。日本人スタッフが通訳をしてくれるので、イタリア人の職人さんとコミュニケーションを取りながらていねいに習うことができるのもいいですね。レッスンは、1時間半または3時間の1DAYコースや週3回の1週間コースなどニーズや旅程に合わせて選べます。レッスンでは、事前にいくつかの製品の中から作りたいもの、好きな色の革を選んでいきます。レッスン終了後には、修了証をもらい、希望者はイタリア人職人と一緒に記念撮影も。レッスンは店舗近くで行われるので、レッスン前後に店舗でショッピングも。
フィレンツェというイタリアンレザーの聖地で、ユリの紋章やイニシャルを入れて、世界にたったひとつの思い出の品や大切な人へのプレゼントを作れる唯一無二の体験ができるのです。お友達と一緒に、色違いでお揃いの革製品を作るのも楽しそうですね。

世界にひとつだけのアイテムを作っていく過程が最高に楽しい
世界にひとつだけのアイテムを作っていく過程が最高に楽しい
バリエーション豊富な製品が並ぶフィレンツェ市内の店舗
バリエーション豊富な製品が並ぶフィレンツェ市内の店舗

■フランチェスコ・リオネッティ Francesco Lionetti
住所|Via della Spada, 48r
営業時間|10:30~13:00、15:00~18:30、土12:00~19:00
定休日|日・祝
アクセス|サンタ・マリア・ノヴェッラ広場やレップブリカ広場から徒歩3分
URL|(https://www.francescolionetti.eu/ja/home-japanese/)
レッスンのお問い合わせはメールにて:info@francescolionetti.eu(日本語可)

日帰りからOK!コンパクトな「花の都」フィレンツェの町を観光

ドゥオーモのクーポラはフィレンツェの象徴的存在
ドゥオーモのクーポラはフィレンツェの象徴的存在

フランチェスコ・リオネッティがあるフィレンツェは、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩圏内に主要な見どころやレストランが集まるので、日帰りでも訪れることができますよ。高速列車を利用すれば、ローマやミラノ、ヴェネツィアといった主要都市からは約1時間半~2時間。もちろんじっくり見て回るなら最低でも2~3泊はしてほしいところです。

初めてフィレンツェを訪れる人は、ぜひ美しい色大理石で彩られたドゥオーモや洗礼堂に訪れてみてください。
ドゥオーモのクーポラ(円屋根)は事前予約必須ですが、その眺望に感動すること間違いなし!また、ウッフィツィ美術館をはじめ貴重な絵画が集まる美術館・博物館も必見スポットです。

さまざまなグルメが安く楽しめるメルカート・チェントラーレ
さまざまなグルメが安く楽しめるメルカート・チェントラーレ

美食天国のイタリアではグルメも楽しみのひとつ。特にフィレンツェでは、ボリューム満点のステーキ、ビステッカ・フィオレンティーナを味わってください。また、イノシシやなどのジビエやポルチーニなどと合わせて味わう幅広手打ち麺のパッパルデッレや素朴な家庭料理まで、トスカーナ名物も多数!開放的な中央市場メルカート・チェントラーレ・フィレンツェもおすすめです。

■初めてのフィレンツェ大満喫1dayプラン
9:00  ウッフィツィ美術館で名作を鑑賞
12:00 メルカート・チェントラーレ・フィレンツェでランチ
13:00 ドゥオーモのクーポラへ上る
15:00 フランチェスコ・リオネッティでレザーレッスン
19:00 ビステッカ・フィオレンティーナのディナー

最旬ショップ&グルメも!イタリア編最新版は2024年4月登場

フランチェスコ・リオネッティも掲載されている『地球の歩き方 イタリア 2024~25』は2024年4月に発売。巻頭特集ではトスカーナ州のシエナをはじめ、マントヴァやオルヴィエートなどの魅力的な古都を紹介しています。また、フィレンツェの最旬グルメや注目ホテルも徹底取材!多数の賞を受賞しているピッツェリアからニューオープンしたコスパ抜群の5つ星ホテルまで、盛りだくさんのラインアップです。ぜひチェックしてみてください。

TEXT: 『地球の歩き方 イタリア』編集担当 水野千尋(ART LOVE MUSIC)   

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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