【ドイツ】2023年フランクフルトのクリスマスマーケット

公開日 : 2023年12月27日
最終更新 :

昨日のドレスデンクリスマスマーケットの記事に続き、今度は自分の住んでいる都市フランクフルトのクリスマスマーケットの様子をお届けしたいと思います。

木組みの家に囲まれた幻想的なクリスマスマーケット

ハウプトヴァッヘ(Hauptwache)周辺と、レーマー広場(Römer)で主なクリスマスマーケットが開催されていますが、ロマンチックな雰囲気を感じたい方はレーマー広場がおすすめです。

観光スポットとして特に木組みの家が立ち並ぶ美しい街並みに、クリスマスの更なる魅力が重なれば、相乗効果で幻想的な世界に飛び込んだかのよう。
特にレーマー広場は、三方向が建物に囲まれた中で行われるため、店や出し物同士がひしめき合い密接な空間を作り上げています。

実際に歩いてみると、人の多さに驚かれる方もいるかもしれません。シーズン中の特に夜は人混みに飲まれること間違いなしの為、人混みはちょっと・・・という方は、ハウプトヴァッヘの開けたスペースで開催されるクリスマスマーケットをおすすめします。

クリスマスマーケットのグルメご紹介

クリスマスマーケットで食べるグルメは楽しみのひとつ。
定番のものから、ちょっと変わり種まで地域によってもさまざまな食事が売られています。
たくさんの出店が立ち並ぶ中で、いくつか写真と共にご紹介したいとおもいます。

これはスモークしたサーモンです。
でかい!これを一人分の大きさにほぐして、パンなどに挟んで提供されます。
ドイツでは魚が基本的に高いので、この出店の商品も安いもので€10~売られていました。
ただボリュームも相応で、女性でしたらこれひとつでお腹いっぱいになると思います。

こちらのスタンドはフランクフルト名物、アップルワイン(Apfelwein)の出店です。写真の出店者は、1881年からアップルワインを製造・販売する老舗大手のポスマン(POSSMANN)でした。

今年のフランクフルトのホットワイングラスは、シックな黒色の背景にサッカーのイラストが。
毎年変わる市のモットーを基に、ホットワインのグラスのイラストも変わるとのことで、今年2023年は「サッカーの都市」というモットーに基づいてこのデザインになったそうです。
さらに、来年2024年にヨーロッパのサッカー大会「UEFA EURO2024」の開催都市がフランクフルトであることも、このモットーになった背景にあると観光局のサイトに書いてありました。

こちらは一緒にクリスマスマーケットに行った友達が気になっていたといって購入した、新鮮なマッシュルームの煮込み料理です。
(写真はソーセージっぽく見えますが、ベジタリアンメニューです!)
今までこんなグルメがクリスマスマーケットに存在していることを知らなかった私は、一口おすそ分けをいただきました。見事なまでにマッシュルームしか入っていないのですが、コクがありマッシュルームのシチューのような印象でパクパク食べることができてしまう一品と感じました。体も温まります。
近年のドイツでは、ベジタリアンの人やヴィーガンの人も増えていますので、ますますこういったお肉を使わない出店も増えていくのかな、と感じました。

日本人にはお馴染みのりんご飴、ドイツはさまざまなトッピングが施されているものもありました。何もトッピングがついていないものも購入可能です。
日本のりんご飴と比べて一番違うと感じたのは、リンゴのサイズ感です。
こちらのものはどっしりとしていますね。

これは何だろう、と一見おもうかもしれません。日本語に訳すと、「泡のキス/チョコレートキス(Schaumküsse / Schokoküss)」などと呼ばれる※お菓子です。
※各地で呼び名がいろいろあります

卵白をゼラチンで混ぜ(→マシュマロになります)、ニット帽子のような形に絞り袋からマシュマロを出し固まらせて、その上からチョコレートでコーティングしたあま~いお菓子です。(筆者も一度作ったことあり)

マシュマロベースなので、フワっと溶けるような味わいが特徴です。

こちらは一見、おいしそうで可愛らしいクリスマスクッキーに見えますが実は「犬用のクッキー」です!
今年から愛犬と暮らしている私は、愛犬へのクリスマスプレゼントとしてひとつ購入しました。
ひとつ €5 とは高級ではありますが、ペロっとあっという間に食べてくれましたので嬉しかったです。来年は違う形のものを買って贈ろうと思います。

毎年の名物 レーマー広場のクリスマスツリー

2023年 レーマー広場のクリスマスツリー「Sonny」
2023年 レーマー広場のクリスマスツリー「Sonny」

最後に、レーマー広場の名物ツリーについてご紹介して終わりたいと思います。
この細やかで綺麗にライトアップされたレーマー広場のツリーは、個人的に楽しみにしているオブジェのひとつです。
この記事を書いていて知ったのですが、フランクフルト観光局のサイトで2010年以降の各年のクリスマスツリーの写真を見られるようになっていました。
歴代フランクフルトのクリスマスツリーの写真はこちらから

このサイトを見てみると、確かに毎年姿形が違う事が分かりました。
樹齢も異なり、出身地もドイツだけでなく時にはスイスやオーストリアのものも。
今までは、この土地に根付いた巨大な木が毎年クリスマスになると、飾りつけをされているのだろう、と思っていましたが全然違いました。毎年ツリーは変わっていたのですね。

2023年の写真のツリーは「Sonny」という名前までついてることが判明!
「Sonny」は、フランクフルトから約76キロメートル離れたフレースバハタール市(Flörsbachtal)出身で、推定樹齢65歳、26メートルの高さと4トンの重さとのこと。
この巨大な木が、25,000個の省エネLED電球と、600個ものリボンで美しく飾られ、この壮観で素敵なクリスマスツリーに変身しているそうです。

こうやって情報を知ると“来年のツリーはどんな名前でどんな形なんだろう”なんて今から想像して楽しみになってきました。

フランクフルトに住んで2年、自分の住んでいる街のクリスマスマーケットは一段と愛着が湧いてきています。
今回の記事執筆に際し、新たなフランクフルトのクリスマスマーケットの魅力や見どころを自分自身も知ることができ、既に来年の冬が楽しみです。
ドイツに住む人たちが、クリスマス文化を楽しみにする意味もようやく分かり始めてきました。
また来年のクリスマスの風景もご紹介できますように、Merry Christmas!
(ドイツは12月26日までがクリスマス休暇です)

Frankfurter Weihnachtsmarkt

開催時期
2023年は11月27日~12月21日 迄開催
アクセス

会場・レーマー広場Römer:地下鉄U4かU5 Dom/Römer駅下車 / トラム11番線、12番線、14番線 Römer/Paulskirche駅下車
会場・ハウプトヴァッヘHauptwache:遠距離鉄道Sbahn 1~6, 8か9番線でHauptwache駅下車

筆者

ドイツ特派員

ヘニングウェイ

2022年からフランクフルトに在住。2019年-2020年まではデュッセルドルフにワーホリをしていました。今年から夫と元保護犬と暮らしてます🌼

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