【ドイツ】フランクフルト観光におすすめのカフェ「Goldene Waage」と名物ケーキ "Frankfurter Kranz"

公開日 : 2024年01月22日
最終更新 :

ドイツの日曜日は、法律で決められている「閉店法」という法律で定められていることからほとんどのお店が閉まり買い物をすることはあまりできません。
また日曜日は静かに過ごすこと、という決まりもあるため平日から土曜の賑やかな雰囲気とは一変し、落ち着いた日曜日を過ごします。
そんな中、カフェやレストランなどは開店してもいいため日曜日は朝食やブランチを家族や友人と過ごす人が多い気がします。私も先日友人とフランクフルトの老舗カフェに行き、ゆっくりとした時間を過ごしたのでその様子をご紹介します。

1階 カフェ Kaffeehaus Goldene Waage / 2階 歴史博物館 Haus zur Goldenen Waage /
1階 カフェ Kaffeehaus Goldene Waage / 2階 歴史博物館 Haus zur Goldenen Waage /

オリジナルのルネサンス建築様式を21世紀に復刻した歴史博物館 Haus zur Goldenen Waage(黄金の秤の家)

まずカフェの様子をお伝えする前に、この美しい建築の背景に少し触れたいと思います。

フランクフルト観光局のHPによりますと、もともとこの建物には、オランダの商人であり菓子職人が1618年に移り住んでいたといいます。
そのためこの建築様式はルネサンス建築とされていますが、残念ながらオリジナルの建築は1944年、第二次世界大戦の爆撃により破壊されてしまったため、現在目にするこの建物は忠実に当時の建築を復刻したレプリカのものだそうです。
この建物の中には、カフェおよび歴史博物館が併設されています。博物館の展示としては、1618年の家主が所有していた貴重な家具などが展示されているため、貴重な歴史的展示品を保護する目的から、予約必須のガイドツアーでないと歴史博物館内を見学することはできませんので、ご注意ください。
またこの博物館のハイライトとしては、建物最上階からフランクフルト大聖堂や周辺の屋根を見渡せる屋上ギャラリーがあるそうです。私も一度訪れてみたいものです。

*これからご紹介するカフェの利用は、もちろんどなたでも可能です。

Haus zur Goldenen Waageという名前:「金色の秤の家」という意味でこの建物にモニュメントが見られる
Haus zur Goldenen Waageという名前:「金色の秤の家」という意味でこの建物にモニュメントが見られる

■Haus zur Goldenen Waage

住所
Markt 5, 60311 Frankfurt am Main
アクセス
Dom/Römer駅 (U-bahn) 目の前
ガイドツアー申込に関する関連URL

https://historisches-museum-frankfurt.de/de/goldene-waage?language=en

ヘッセン州名物ケーキ フランクフルタークランツ (Frankfurter Kranz)を楽しめるカフェ「Kaffeehaus Goldene Waage」

ルネサンス建築の再現建築 店内入口の美しい内装
ルネサンス建築の再現建築 店内入口の美しい内装

先にご紹介した歴史博物館は建物2階に位置していますが、カフェはその下1階に位置しており気軽に入ることができます。
フランクフルトの観光地レーマー広場(Römer)に位置しているため、曜日・時間帯によっては込み合っていることも多々あります。
ですがカフェに入るとスイーツの並んだショーケースとレジが入口を入ってすぐにありますので、時間が無い方はスイーツを購入して持ち帰るのもいいと思います。私も初めて訪れた際にカフェは利用せず、テイクアウトでこちらのケーキを購入し家で楽しみました。
ただせっかくの美しい建物内部を楽しみながら観光地に来たなら、やはり是非店内でコーヒーやケーキを楽しんでいただきたいと思います。

店内奥 冷蔵庫に並ぶ沢山のフランクフルタークランツ(Frankfurter Kranz)
店内奥 冷蔵庫に並ぶ沢山のフランクフルタークランツ(Frankfurter Kranz)

店内奥のケーキを保存しているショーケース兼冷蔵庫の近くにラッキーにも座ることができたので、撮影許可を取り素敵な写真を撮ることができました!

この可愛らしい見た目のケーキが、フランクフルトを含むヘッセン州(Hessen)の名物ケーキ、フランクフルタークランツ(Frankfurter Kranz)といいます。こちらのカフェのケーキは、一人用サイズに小さく作られていますが、通常は丸いリング状で作られ人数分に切り分けられます。
写真のものですとこちらが何を模して作られているか分かりづらいかと思いますが、リング状のものを上から見ると少し想像がつくかもしれません。

下記のサイトでリング状のフランクフルタークランツの画像&レシピを見ることができます。
https://www.hessen-tourismus.de/de/genusserlebnis/frankfurter-kranz/


これは、ドイツ皇帝がいた時代の「皇帝の王冠」を模した形をしています。他の国でも食べられていることから、英語では”Frankfrut Crown”と呼ばれるそうです。
ケーキの中身は、バタークリームがふんだんに使われており外周にはクロカントのナッツで飾られています。またてっぺんに飾られているのは、チェリーです。ただし、各家庭によりさまざまなレシピが存在しているため、これだけに限りません。

友人が注文したフランクフルタークランツ
友人が注文したフランクフルタークランツ

このお菓子について過去の資料で言及されているのは1735年からだそうで、名もなき菓子職人が作り始めたため、どの皇帝にこのケーキを作ったのかは不明とのこと。そのためこのフランクフルタークランツのレシピが世に知れ渡ったのは、実は20世紀と以外にも最近のようです。

アプフェルシュトゥルーデル(€6.5.-)とお店特製コーヒー「Kaffee „Goldene Waage“」 (€8.5.-)
アプフェルシュトゥルーデル(€6.5.-)とお店特製コーヒー「Kaffee „Goldene Waage“」 (€8.5.-)

話はカフェの話に戻りますが、こちらが私と友人の注文したドリンクとケーキです。

友人は先に述べたフランクフルタークランツとコーヒーを、私はアプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)と言われるアップルパイと、このカフェオリジナルと思われるドリンク「Goldene Waageのコーヒー」(Kaffee ”Goldene Waage“ )と呼ばれるフランクフルタークランツのリキュールとホイップクリーム、ナッツのクロカントが飾られたホットドリンクを注文しました。

店内は満員だとしても落ち着いた雰囲気で談笑を楽しむことができます。
居心地がよくてついつい長居してしまいそうな雰囲気です。このカフェのHPにも、「”Goldene Waage“ を訪れる人々は、まるで21世紀の喧騒とは無縁の、ゆったりとした時間を過ごすかのような雰囲気を味わうことができる。」と書かれています。本当にその通りだと感じました。フランクフルト観光に訪れた方には一度は訪れていただきたいおすすめのカフェです!

■Kaffeehaus Goldene Waage

住所
Markt 5, 60311 Frankfurt am Main
アクセス
Dom/Römer駅 (U-bahn) 目の前
営業時間

月~金:11:00~19:00 / 土日:11:00~20:00 / 祝日:12:00~19:00

以上、フランクフルト観光にも・観光の一息をつくのにもぴったりなカフェを紹介しました。

外からお店を見ると敷居の高そうなカフェかな、と思っていましたが店内に入るとフレンドリーなスタッフが迎え入れてくれますので、お近くにお越しの際はふらっと立ち寄ってみていただけたらと思います。
美味しいコーヒーやスイーツのほかに、これぞヨーロッパのカフェという雰囲気も楽しむことができますよ。

筆者

ドイツ特派員

ヘニングウェイ

2022年からフランクフルトに在住。2019年-2020年まではデュッセルドルフにワーホリをしていました。今年から夫と元保護犬と暮らしてます🌼

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