鉄道で行くスイスの山岳リゾート グリンデルワルト

公開日 : 2024年04月10日
最終更新 :

スイス・グリンデルワルトは、アルプス山脈の一峰であるアイガーの山麓にある村で、ハイキングやスキーを楽しめる山岳リゾートとして知られています。鉄道を使ってグリンデルワルトへ向かう道中も、窓の外にはアルプス山脈がそびえ、花畑や牧草地などが広がり「これぞスイス!」という景色を楽しめます。
今回は、グリンデルワルトの魅力と、空港があるチューリッヒからグリンデルワルトへ向かう鉄道ルートについてご紹介します。

人気の山岳リゾート グリンデルワルト

グリンデルワルトから望む山々
©iStock グリンデルワルトから望む山々

アルプス山脈の一峰であるアイガー。その北壁は、マッターホルンの北壁やグランドジョラスの北壁とともにアルプスの三大北壁のひとつに数えられており、日本人の登山隊が世界初直登を達成したことでも有名。登山家あこがれの山のひとつです。

そんなアイガーの山麓にある村が、山岳リゾートとして知られるグリンデルワルト。約350kmに及ぶハイキングコースや世界屈指のスキーリゾートを有しています。アイガーやメンヒ、ユングフラウという山々の前でハイキングやスキーを楽しめるのは、スイスのなかでもグリンデルワルトだけ。

さらに、アイガー・エクスプレスという高速ゴンドラに乗れば、グリンデルワルトからわずか15分ほどで世界遺産のアイガーグレッチャー(アイガー氷河)に、25分ほどで絶景のフィルスト展望台に行くこともできます。

直登:氷壁や滝などを回避せずに、斜面を直線的に登っていくこと

フィルスト展望台からの絶景
©iStock フィルスト展望台からの絶景

ユングフラウ鉄道

ユングフラウ鉄道
©iStock ユングフラウ鉄道

ユングフラウ鉄道は、2022年に開通110周年を迎えた人気の登山鉄道。アイガーを貫くトンネルを通り、標高3454mというヨーロッパ最高地点の駅、ユングフラウヨッホ駅まで通じています。グリンデルワルトはユングフラウ鉄道の起点であり、ユングフラウヨッホ駅や複合施設トップ・オブ・ヨーロッパへの観光に最適です。

チューリッヒからグリンデルワルトまでの鉄道ルート

インターラーケンからの眺めも素晴らしい
©iStock インターラーケンからの眺めも素晴らしい

空港があるチューリッヒからグリンデルワルトへは、鉄道で移動します。おもな鉄道ルートは、次の通り。ちなみに、スイスの鉄道は定時運行しており、比較的時間通りに電車が来ます。

チューリッヒ空港から直行便でグリンデルワルトへ
チューリッヒ空港駅からグリンデルワルト駅へは、特急列車インターシティ(IC)の直通便が1日13本運行しています。所要時間は2時間19分ほど。

チューリッヒからインターラーケンを経由してグリンデルワルトへ
グリンデルワルトへは、各都市への移動の拠点となるインターラーケンを経由して行くのが一般的。チューリッヒ中央駅からインターラーケン・オスト駅へは、ICの直通便が1日14本運行しており、所要時間は1時間57分ほど。
インターラーケン・オスト駅からグリンデルワルト駅は35~37分ほど。この区間は、スイストラベルパスが利用可能で、2024年からユーレイルグローバルパスも使えるようになりました。

ゴールデンパス・ラインを使ってルツェルンからインターラーケンを経由し、グリンデルワルトへ
ゴールデンパス・ラインは、スイスの中央部を抜ける観光列車。道中は花畑や牧草地など風光明媚な景色が広がるので、ゴールデンパス・ラインを使ってルツェルンからインターラーケンにアクセスするのもおすすめ。

おもな周遊券

スイストラベルパス(スイスパス)
スイス全土の公共交通機関が利用できる周遊券で、ミュージアムパス機能もあるため多くの博物館・美術館で利用可能。一部の山岳鉄道は適用範囲外ですが、割引価格で乗車券を購入することができます。

ユーレイルグローバルパス(ユーレイルパス)
ヨーロッパ33ヵ国で利用できる周遊券で、鉄道中心にスイス国内を移動する方・ヨーロッパの複数国を鉄道で旅行する方におすすめ。スイス国内では、スイス国鉄などの鉄道で利用可能ですが、市内交通やポストバスでは利用できないなど、スイストラベルパスに比べ適用範囲が狭いです。

まとめ

  • スイス・グリンデルワルトは、ハイキングやスキーを楽しめる山岳リゾートとして有名
  • 空港があるチューリッヒからグリンデルワルトへは、インターラーケンを経由して向かうのが一般的
  • 周遊券をうまく活用して、移動中も車窓からの景色を楽しみながら旅行するのがおすすめ

筆者

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