“生桜えび”が食べられるのは静岡だけ!「漁師の沖漬け丼」を口いっぱいに頬張ろう(静岡県駿河)
「地域限定」「期間限定」と聞くと、なぜこんなにも気になってしまうんでしょうね。今、静岡県の駿河湾では、秋の桜えび漁が最盛期を迎えています。驚くことに、桜えびは世界広しと言えども駿河湾と台湾だけでしか獲れないそうです。しかも、漁ができるのは秋漁と春漁の1年に2シーズンだけ。桜えびは究極の「地域限定」かつ「期間限定」だったのですね。そんな桜えびを心ゆくまで味わえる駿河湾への旅をご紹介します。
日本で唯一駿河湾でのみ水揚げされる桜えび
桜えびは、駿河湾と台湾だけでしか水揚げされない希少な水産資源です。世界中を見渡してもこの2ヵ所だけということで、ほかに類を見ない究極の「地域限定」の食材と言えますね。なお、この希少な桜えびを保護するために、漁の期間は1年に2シーズンだけと決められています。毎年 10 月下旬から12 月下旬までの秋漁と、3月下旬から6月初旬までの春漁の2シーズンだけです。まさしく「期間限定」、今が旬の桜えびです。
世界の中でも桜えびが獲れるのは駿河湾と台湾だけですが、生で桜えびが食べられるのは駿河湾近郊の静岡県だけです。秋漁で水揚げされる桜えびは、殻が柔らかくてほんのり甘いのが特長で、生食でいただくには秋漁の桜えびの方がおすすめです。通常桜えび漁は夜間に行われ、時間をかけることなく翌朝には出荷されます。午前中には県内の多くの飲食店に届けられので、お昼時には水揚げされたばかりの新鮮な桜えびが食べられるんですよ。
DATA
桜えび秋漁
期間:2017年12月25日(月)晩まで
水揚げ港:由比港
住所:静岡県静岡市清水区由比今宿字浜1127(MAP)
休漁日:11月11日、18 日、22日、25日/12月2日、9日、16日、22日、23日
※その他、天候不順により出港できない日もあります。
生桜えびを味わうならココ!「浜のかきあげや」
世界の中でも静岡県だけでのみ味わえる“生桜えび”を存分に楽しむなら、「浜のかきあげや」がおすすめです。“生桜えび”に関しては、駿河湾の中でも屈指の水揚げ量を誇る由比港にあり、県内のみならず全国から多くのお客さんが訪れる人気店です。人気のメニューは、「漁師の沖漬け丼」(750 円)です。とれたての“生桜えび”が口の中で甘くとろける至極の逸品です。
生桜えびの本場、駿河湾・由比港への行き方
生桜えびが旬を迎えた駿河湾・由比港へは、車か電車でのアクセス便利です。車でお越しの方は、東名高速道路・清水インターチェンジから約20分。国道1号の「由比漁港交差点」から由比港内に入ります。電車でお越しの方は、JR 東海道線・由比駅から徒歩約 10 分。旧東海道を東京方面に向かい、「由比港漁協入口」の看板を右折、国道1号の下をくぐり抜けて由比港内へ入ります。
「大田子海岸」であかね色の夕陽を眺めよう
駿河湾・由比港で“生桜えび”を堪能したら、ぜひとも訪れたいのが夕刻の「大田子(おおたご)海岸」。駿河湾を挟んで対岸となる伊豆半島の西海岸に位置します。距離はかなりありますが、一見の価値ありです。沖の小島や奇岩のシルエットにあかね色の夕陽が映えるフォトジェニックな海岸なのです。観光客にはうれしい、展望デッキ、駐車場、トイレ完備の絶景スポットです。駿河湾に浮かぶ絶景を夕刻の刹那と共にお楽しみください。
いかがでしたか。“生桜えび”と夕景を巡る駿河湾の旅。今年の晩秋は、「地域限定」「期間限定」を存分に味わってみませんか。
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
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