ホントに行ってよかったと思えるおすすめの世界遺産5選<南アメリカ編>
ホントに行ってよかったと思える南アメリカのおすすめ世界遺産を5つ紹介します。現在、世界には約1,092件の世界遺産が登録されています(2018年時点)。その国の歴史や文化を顕著に表わす世界遺産は、旅行に欠かせない観光スポットのひとつでしょう。古代の遺跡をはじめ、栄華を誇った旧市街や国立公園といった自然環境保護区など、南アメリカ旅行を計画する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
天空に浮かぶ都市、マチュ・ピチュの歴史保護区(ペルー)
マチュ・ピチュの歴史保護区(ペルー)は、標高2,430メートル、アンデス山脈のウルバンバ渓谷に沿った尾根にあります。マチュ・ピチュの古代都市は、標高が高く、麓からはその姿を確認できないことから空中都市とも呼ばれています。
マチュ・ピチュの古代都市は、は約5キロ平方メートルの広さで、その約半分が山の斜面を利用した段々畑になっています。都市の西側は居住区になっており、かつて7~800人が暮らしていたといわれています。マチュ・ピチュの歴史保護区は、1983年、ユネスコの世界複合遺産に登録されました。
『進化論』を生んだガラパゴス諸島(エクアドル)
ガラパゴス諸島(エクアドル)は、南米大陸からから約1,000キロメートル離れた、太平洋に浮かぶ赤道直下の火山群島です。東西300キロメートル、南北380キロメートルにおよぶ広い洋上に、主要な19の島と100を超える小島や岩礁が点在しています。
洋上の孤立した環境のため、ガラパゴス諸島には、独自の進化を遂げた動植物が数多く生息しています。チャールズ・ダーウィンは『進化論』の着想を、このガラパゴス諸島で得たと述べています。ガラパゴス諸島は、1978年、ユネスコの世界自然遺産に登録されました。
生きている氷河、ロス・グラシアレス(アルゼンチン)
ロス・グラシアレス(アルゼンチン)は、アルゼンチンのサンタクルス州に属する国立公園で、マゼラン海峡に接する南アメリカ大陸最南端にあります。南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界で3番目の大きさの氷河地帯で、47もの氷河群からなります。
ロス・グラシアレスのなかでも特に有名な氷河が、アルヘンティーノ湖に流れ込むペリト・モレノ氷河です。中央部は一日に約2メートルも移動し、生きている氷河と異名を授かるほど活発な氷河です。ロス・グラシアレスは、1981年、ユネスコの世界自然遺産に登録されました。
謎の幾何学模様、ナスカとパルパの地上絵(ペルー)
ナスカとパルパの地上絵(ペルー)は、ペルーの首都リマから南へ400キロメートル、ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた砂漠地帯にあります。紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化時代に描かれたといわれていますが、なぜ描かれたかは未だに解明されていません。
ナスカとパルパの地上絵には、さまざまな種類の絵があります。有名なハチドリやコンドル、バリワナをはじめ、ペリカン、クジラ、クモサル、宇宙飛行士、4本指の手などがあります。ナスカとパルパの地上絵は、1994年に「ナスカとフマナ平原の地上絵」の名称で世界文化遺産に登録されましたが、2016年に現在の名称に改変されています。
モアイ像が立ち並ぶラパ・ヌイ国立公園(チリ)
ラパ・ヌイ国立公園(チリ)は、チリを代表する国立公園で、南米大陸の西方約3,700キロメートルの沖に浮かぶイースター島にあります。ラパ・ヌイ国立公園で有名なものは、先住民が造ったといわれているモアイ像です。
10~16世紀にかけて盛んに造られていたモアイ像は、人面を表した石造彫刻で、島で産出される凝灰岩でできています。ラパ・ヌイ国立公園は、1995年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
<番外編>キリスト教布教の拠点だったキトの市街(エクアドル)
キトの市街(エクアドル)は、エクアドルの首都キトそのものです。16世紀、南米大陸におけるキリスト教布教の拠点として発展してきた都市で、当時の様子を偲ばせる建造物が数多く残っています。
なかでも、サン・フランシスコ教会修道院は有名で、南アメリカ大陸最古の歴史を誇る教会修道院です。現地では、「アンデスのエル・エスコリアル宮殿」と称され、年中多くの参観者でにぎわいます。キトの市街は、1978年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
いかがでしたか。ホントに行ってよかったと思える南アメリカのおすすめ世界遺産を5つ紹介しました。その国の歴史や文化を顕著に表わす世界遺産。南アメリカ旅行を計画する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
筆者
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