【カンボジア 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、プノンペンの様子など

2020年は新型コロナ感染者数、死亡者数ともに低く抑えていましたが、2021年に入ってから感染者数が急激に増え、6月には初めて1日の感染者数が1000人を超えたカンボジア。ワクチン接種が進んだこともあり、10月に入ってからは、状況は落ち着いてきています。2021年11月現在の情報をお伝えします。
国内の状況と入国規制措置

〈感染者数は減少傾向、ワクチン接種が進む〉
2021年11月2日のカンボジア保健省の発表では、新規感染者数は89人で、そのうち4人は海外から持ち込まれた症例でした。カンボジア国内における累計の感染者数は11万8702人、死者2800人、治癒者は11万5017人となっています。今年2月からは大規模な集団感染など感染拡大が続いており、ピーク時は1日の感染者数が1000人を超えた日もありましたが、現在は感染者数も減少傾向にあり、状況は落ちついてきています。
中国から提供されたワクチンやインド製アストラゼネカなどで進められているワクチン接種に関しては、 10月25日の時点で、必要回数を接種し終えた人は全人口の77.8%と高い接種率を誇っています。
〈ワクチン接種終了者の入国措置が緩和〉
10月18日より、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了している人に対して入国措置が緩和されています。Eビザおよびアライバルビザは現在も停止されていますが、在日本大使館または総領事館でビザ申請が可能です。観光を含む一般渡航者で2回のワクチン接種完了者の入国措置は以下となります。
●カンボジア入国後の隔離期間:7日間
※隔離場所はカンボジア政府指定の隔離施設または保健省承認の隔離ホテル
●入国の際に必要なもの、条件
・カンボジア到着72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書(鼻咽頭スワブ検体、英語表記、検査機関の印またはサインがあるもの。また経由便の場合、日本を出発する48時間前の証明書が必要なので注意)
・隔離ホテルの予約確認書またはデポジットの支払い
・カンボジア到着後の検査の受検(陰性の場合は隔離施設で7日間、陽性の場合は治療施設へ移送)
・カンボジア政府指定の保険会社FORTE Insurance Companyで購入したCOVID-19健康保険証書
※入国時に必要な各種書類は紙で提示する必要があります。
FORTE Insurance Company
・URL: www.forteinsurance.com/covid-19-insurance
入国措置に関する詳細は、在カンボジア日本国大使館のホームページでご確認ください。
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=122335
なお、観光地に関しては段階的に規制緩和が取られる見込みで、アンコール遺跡群をはじめとするシェムリアップのおもな遺跡は来年以降入場できるようになる予定です。
航空便の状況

日本〜カンボジア間の航空便は、日本航空(ANA)の成田〜プノンペン間直行便がありますが、2021年11月現在、運休しています。カンボジアへ入国する場合は、シンガポールや韓国のソウルなど他都市を経由する必要があります。
なお、シェムリアップから入国する際にベトナムを経由する便が一般的でしたが、現在は日本〜ベトナム間の定期運航は停止中のため、ベトナム経由はできません。
ANA
・URL: www.ana.co.jp
シンガポール航空
・URL: www.singaporeair.com
大韓航空
・URL: www.koreanair.com
アシアナ航空
・URL: https://flyasiana.com
プノンペンの町なかの様子

2021年8月16日より、カンボジア全土で、公共の場でのマスクの着用と1.5メートル以上のソーシャルディスタンスを取ることが義務付けられています。違反した場合は罰金等の罰則が設けられています。
その他の新型コロナに関する規制は、各州によって異なっています。首都プノンペンでは感染拡大時は、夜間外出禁止令やアルコール販売・提供の禁止、博物館や映画館は休業といった措置も取られていましたが、2021年11月1日現在は解除されています。
2021年10月から感染状況が徐々に落ち着いてきたこともあり、町中には少しずつ活気が戻ってきているようです。とはいえ、やはり以前のような人出とはいかず、観光客向けでなおかつ小さな個人経営の飲食店やショップ、ホテル(ゲストハウス)などは廃業に追い込まれているところも少なくないようです。一方で、世界遺産アンコール遺跡群のあるシェムリアップは、観光地ということもあり、多くのホテル、飲食店、スパなどが廃業に追い込まれているといいます。
旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
アンコール・ワットをはじめとする、クメール美術の真髄を体現するアンコール遺跡群を徹底解説。シェムリアップ、プノンペンなど12都市の町歩きガイドや、アプサラ・ダンス、カンボジアシルクなどのクメール文化、カンボジア料理・おみやげ紹介も充実。カンボジアを安全・快適に旅するための情報にも注力しています。
※当記事は、2021年11月2日現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックアンコール・ワットとカンボジア』編集担当 アジアランド 大久保民
PHOTO: iStock
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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