【オーストラリア 旅の最新事情】ケアンズで体験したいニューアトラクション

2022年7月後半からジェットスターのケアンズ便が運航再開。ケアンズはこの2年の間、海岸通りのエスプラネードが整備され、クリスタルブルックコレクション・フリン、クリスタルブルックコレクション・ベイリーなど新しい5スターホテルもオープン。滞在がさらに楽しくなったケアンズでの最新ニューアトラクションを紹介します。
なんと! ワニと泳ぐ(?)アクティビティが登場

ケアンズから北へ車で約1時間の高級リゾート地ポートダグラス。町の入口にある動物パーク、ワイルドライフハビタットWildlife Habiatで、今年始まったのが「スイム・ウィズ・ソルティーズSwim With Salties」。ソルティーとはオーストラリア北部から東南アジアにかけて海水、淡水両方で生息できるソルトウオータークロコダイル(イリエワニ)のオーストラリアでの通称(オーストラリアにはほかにも淡水域にのみ生息するおとなしいフレッシュウオータークロコダイルもいる)。世界でも最も凶暴なワニとしても知られています。

そんなソルティーを飼育する大きなプールの中に、専用アクリルガラスで仕切られたブースを設け、スノーケルを付けて泳ぐのがこのアトラクション。しかもワニは体長4.5m超ビッグアルと3.5m超のビッグトン。巨体をもつアクティブなオスの2頭です。そしてできるだけワニが目の前に来てくれるよう、スタッフが上からエサの肉を目の前に吊してくれます。エサに飛びつくワニの姿が目の前に。水中で巨大イリエワニが大口を開けて大迫力で迫ってきたり、エサを待つ間じっとしていて、まるでにらめっこ状態になったり……約15分ほどですが、ワニ本来の姿を間近にできる貴重な体験です。

なおワイルドライフハビタットは、コロナ禍の2年間にさまざまな施設のアップグレートも行っています。特に野鳥が飛び交う巨大なエイビアリー内にタワーを設け、一番鳥が活発に過ごす木々の最上部(キャノピー)の様子も観察できるようになっています。
傷ついたウミガメを治療して野生に返すプログラム

グレートバリアリーフは世界有数のウミガメ生息地。全世界で7種類いるウミガメのうち6種類が確認されています。しかし漁師が仕掛けた網に引っかかったり、ボートのスクリューにぶつかったり、あるいはサメに襲われたりして傷つくウミガメも相当数に上ります。そうしたウミガメを保護し、治療、そして回復を待って海へと返すタートル・リハビリテーションプログラムが行われています。コロナまん延前まではケアンズ沖合フィッツロイ島にあるリハビリテーションセンターのみ見学可能でしたが、現在はケアンズ中心部にあるケアンズ水族館内にも同様の施設が設けられ、毎日2回見学できるようになっています。

リハビリテーションセンターでは最初、どのようにウミガメを保護し野性に返すのかといったビデオを見、その後実際に保護されているウミガメを見学。どういう状況で保護され、いつ頃海に帰る予定かなどをレクチャーしてくれます。筆者が訪れたときは3頭のウミガメが海に帰るために水槽を泳ぎ回っていました。
この施設見学は、夏休みの子供の自由研究にもぴったりかもしれません!
旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
オペラハウスのあるシドニー、歴史ある美しい街メルボルン、世界遺産の海と森ケアンズ、珠玉のビーチが続くゴールドコースト、世界遺産ウルル(エアーズロック)。これらオーストラリアの魅力的な街や大自然を自由自在に楽しむノウハウが満載。本書を片手に、さあ、感動あふれる大陸へ出かけよう。
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック オーストラリア』編集担当 伊藤伸平
PHOTO: 伊藤伸平
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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