世界中のスターシェフがシンガポールに集結「Savour」!
シンガポールで年に一回行われている、食の祭典「Savour 2014」を、前回に引き続きご案内していきます。前回は地元シンガポールの名シェフをご紹介しましたが、今回は世界各国から集まったシェフのブースの数々をお見せしていきます!
まず向かったのは、香港の3ツ星レストラン、Bo Innovationのシェフ、Alvin Leungさんのブース。香港からアクセスの良いシンガポールにはイベント等で招待されて良くいらっしゃるそうです。
私が迷わず選んだのは、何と言っても、大好きなフォアグラをメインにした「LAP MEI FAN 」というメニュー。透明な前菜サイズの器に入ったクリーミーなフォワグラのムースに、ローズワインのアルコールのほどよい刺激、クリスピーなライスパフという、軽やかな一皿でした。Innovation(革新)という店名通り、斬新な組み合わせですが、まったく嫌みがありません。暑い中、ひんやりとしたムースが嬉しくて、あっという間に食べてしまいました。
続いては、本場イタリアに本店が、インドネシアのバリ島とジャカルタにも支店があるという、「SOLATA」Ezio Gritti シェフの、スズキのパン包み焼き、南国のフルーツ添え。華やかな見た目ですが、フルーツに、少しだけライムの皮を入れただけという、自然な味わい。スズキも塩こしょうをしてオリーブオイルで焼いただけ。それでも、カリッと焼けたパンにスズキの身の旨味、フルーツの甘みと酸味で南国らしさを加え、イタリア産のリコリスでできた黒いソースは、キャラメルの味わいを更に深くしたような味わいで、甘みと苦みのバランスが良く、いいアクセントになっていて、足し引きの上手さを感じました。
この美しい盛りつけも、シェフ自らが、丁寧に一皿一皿仕上げているのが印象的。ブースの奥の調理場にしっかり入り、料理についてお聞きすると、とても嬉しそうに答えてくれる姿に、職人気質のシェフだなと感じました。
最後は、デンマークにある、現在唯一のミシュラン星付きのタイ料理店、Kiin Kiin。8年前からの大人気メニューと言う、フローズンレッドカレーとエビ、コリアンダーのサラダを。フローズンレッドカレーは、アイスクリーム状になったレッドカレーで、ココナッツミルクの香りと甘み、チリやスパイスの辛みが相まって絶品でした。
シェフのHenrik Ydeさんは、日本の食を研究する為に6月に来日するとか。初めての日本訪問なので、伝統的な「旅館」を体験したいと言うので、京都の、食事がおいしいお勧めの旅館をご紹介しておきました。
それにしても、「Tenpura天ぷら」「Umami旨味」などの日本語が、料理のジャンルを問わず普通にメニューに載っているのを目の当たりにして。世界文化遺産にもなった和食、世界でも注目されているんだなと実感します。
その他、会場では屋内のキッチンスタジオで無料で料理を教わる事ができたり
美味しい食材を紹介するイベントや
試食や試飲ができる直売コーナーも色々あり、楽しめます。
「ご飯食べた?」が挨拶代わりで、食べる事が大好きな人たちが住む、シンガポールならではの美食イベント、Savour。基本的に3~4月のいずれかの、週末にかけての5日間行われていますので、タイミングが合えば、シンガポールの食の祭典を味わってみてはいかがでしょうか?
<DATA>
開催地:The Promontory @ Marina Bay
11 Marina Boulevard, Singapore 018940
電話: +65 6235 7706
開催日程:2014年3月5日~9日
URL:http://www.savour.sg/
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
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