やっぱり氷河 ペリト モレノの醍醐味(1)展望台から眺める
パタゴニアと一口に言っても広いのですが、パタゴニア観光のメッカは何と言っても
氷河観光です。これはペリトモレノPerito Moreno氷河。パタゴニアを研究して探索して
まわった、フランシスコ モレノのニックネーム、ペリトがついたペリト モレノ氷河は
世界でも有数のアクセスしやすい氷河です。そして、世界中の氷河を訪問した方からも、ペリトモレノ氷河は一番美しい氷河とお褒めの言葉をいただいています。
まずはエル カラファテの町から1時間半近く、こんなパタゴニアな道を永遠に
走ります。estepa エステパ ことステップ草原です。すこーし起伏のある草原です。
10年前から5年前までは
ロスグラシアレス国立氷河公園付近はもう少し砂利道でしたが
現在はほぼ舗装されていますので、少し楽に走ることができるようになりました。
そして、公園入り口で入場料を払い少し先に入るとくねくねの 「ため息の道」があります。ここで、ああーまだ、あああーまだ、、、もっと走って。。。ああああ。。。とため息をしてみるのも言われてみれば。。。。
向こうの奥に見えますね!
##ツアーバス、専用車でも、できれば左側を陣取ることを薦めます。最初に氷河を目にする感動が味わえます!もちろん、その後、全景展望所に止まることが多いです。
さあ、ペリトモレノ氷河を目の前に向かって右側です。写真をクリックして
大きくしてお楽しみください。太陽がさんさんとした日の氷河も素敵ですが、私は気持ち
曇りがちなこのぐらいの光りが好きです。氷河の間の影がさらに青くなります。
アイスのガリガリくんと似ているとかいう人がいますが、反対です。この青さをまねている訳ですから。
そして、できれば「自然の氷の彫刻」と言ってください!もっとロマンチックでしょう!?
ちなみに 右の真ん中辺りが、、、裂けているのがわかりますか?
あの辺が落ちますヨーーーと見る人が見れば分かります。ただし、いつ落ちるかは不明ですぐかもしれませんし、30分後かもしれません。ただ、他の部分より早く落ちそうということです。
これをしっかり鑑賞するには、せめて20分ぐらい目の前にいる時間を持ちましょうね。
そして、静かにしましょう。辺りの風の音、そしてときどき鳴るパチパチ、パーンと氷が中ではじけています。そして、ドーンと、
よくあるのが音を聞こえて見るの、ですが、それをしたら、もう落ちています。
カメラは右に入れこんで撮りましたが、これぐらい近づけます。
コツはじーーと見ていること、右側と決めたら右、左と決めたら左。。。
まあ、30分ぐらい いられたら確実にいろいろな方向で起こると思います。もちろんシャッターチャンスを狙うのは別の問題ですが。。カメラをどこか決めて向けている必要があります。
こちらが左側です。これが、木のあるところ辺りにあるこの先のところに氷河が流れて来てあたり圧縮されます。そのため、アーチが作られ、その間の水の水位がダム形式になり、流れて来て、おしつぶされ、その昔は四年に一度でしたが現在ではいつ大崩壊するかわかりませんが、世界的に有名なペリトモレノの大崩壊です。自然に増幅して壊れるのでその大きさは均衡を保たれ、常に成長しているのが(そして崩れているのが)
ペリト モレノ氷河です。
だから「温暖化」とはほぼ無関係な崩落なのです。。。このため、暑いから崩れるとか日中が日に当たって、崩れるとか。。。あまり関係ないです。。。タイミングの問題です。(真冬でも崩れます、もちろん)
歩きやすい展望台の遊歩道です。3年ほど前にキレイになりました。ちょっと最初は色がミスマッチでしたが、最近やっと目が慣れました。またかなり道の選択が増えました。
さてこれがいつ落ちるか。。。待っている人達が左下の遊歩道柵前にいます。人とこの氷河の大きさを比べてみてください。
私の氷河についての知識は直接この大先生について習いました。
この方、アルゼンチン南極局のペドロ スバルカ先生です。
氷河の動向の研究を長年続けています。
アンディニスタ(アンデス山脈を登る人)から始まりました。
その昔はウプサラ氷河を歩いて渡ったそうですが、今やその歩けた部分は崩壊してないんだそうです。はい、こちらのウプサラは縮小方向にあります。その話はまた別に致しましょう。
「私たちの氷河についての研究は、この氷河の存在する時間からしたらほんの最近のことなので実は何もあまり言えないし、分かっていないことが多いのです」
とスバルカ先生は謙虚におっしゃいます。
ちなみに若いときはとってもハンサムでしたよ(今でも素敵ですが)
カラファテの町の近くに 氷河博物館がありますが、ここでは氷河について学べるだけではなく、ペドロ先生の分かい時のお写真もあり!必見です。
TOMOKOのお薦め
ペリト モレノ展望台の遊歩道であんまり歩きたくなかったら、右へ右へ行きましょう。(お母さんと一緒であるとか、足が疲れているとか、時間がないとかの場合)左先に行けばさてこれがいつ落ちるかの、上記の写真のように下の遊歩道にいる人達のように目の前に行けますが、行きはよいよい、帰りはコワい。。。結構戻るのが大変です。(普通の健康状態の方なら別に問題はありません)
ラクチンで行きたい場合は右側へ。バリアフリーで車椅子で行けるぐらいですから。
それにパノラマで見えて素敵です。到着して暑い日があっても、氷河の前に行ってじっとしていれば結構寒いです。天然のフリーザーの前にいるようなものですから防寒を
忘れずに!
もちろん、全く遊歩道へ降りなくても駐車場の左手に全貌が見渡せる場所があり、世界遺産認定のプレートはここにあります。
これからどんどん増えますが、パタゴニアについての記事です。ご一緒にお楽しみください。
https://tokuhain.arukikata.co.jp/buenos_aires/2012/12/post_232.html
https://tokuhain.arukikata.co.jp/buenos_aires/2012/12/post_235.html
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筆者
アルゼンチン特派員
相川知子
1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。
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