雨期のウユニ塩湖ツアー


▲場所によってさまざまな表情を見せるウユニ塩湖。
ウユニの町には、たくさんの旅行会社や事務所があります。
それぞれの会社が、それぞれのプランでウユニツアーを手がけており、
日程や料金がちょっとずつ違うのです。
通常のツアー(グループ)がもう出てしまった時間帯だったので、
プライベートツアーでウユニ塩湖に行くことにしました。
いくつかの旅行会社で交渉してみると、
3人で800ボリと言われたり、1000ボリと言われたり、まちまちです。
日本人がよく利用すると『歩き方』にも記載されている某旅行社では、
1200ボリと言われてしまいました。高いッ!
日本人の皆さん、いったいここで総額いくら支払っているのでしょう・・・
そこで、「A社では700と言われたので、そっちにします」
と退席しようとしたら、800でいいと言ってくれました。
言い値で承諾せず、値段交渉は必ず行うべし。
プライベートツアーでこの値段ならまずまず。
1人あたり30USDを支払い、四駆に乗って出発です。
運転手さんは、ウユニ出身のウユニッ子。
途中、ウユニの町の歴史や塩湖の仕組みなど、
詳しく説明してくれました。
▲彼はスペイン語オンリー。
英語を話せる運転手を希望の場合は、旅行会社に訊ねてみましょう。
▲ウユニ塩湖へのツアーは四駆が基本。
塩から車を守るため、真水でこまめに洗車しているのだとか。
まず向かったのは、「列車の墓場」と呼ばれる場所。
かつてボリビアではイギリスの資本で鉄道網が維持されていましたが、
国有化されることになり撤退。
その際、ボリビア側に技術協力を一切行わず
技術者ともども撤退してしまったので、
国内の鉄道網の多くが閉鎖され、列車も放置されてしまった・・・
「列車の墓場」は、その時代に棄てられた列車なのだそうです。
その後、再び民営化された鉄道ですが、
2010年最近のニュースによると、14年ぶりに国有化されるとのこと。
今回の国有化は、ほとんど機能していない西側の路線を整備するのが目的です。
路線が増えれば、ボリビア国内を旅行するのに便利になるはず。
ボリビアに入国する観光客にとって、プラスになるかもしれません。
▲途中、コルチャニという村にも立ち寄ります。
ここにはお土産屋さんがいくつかあります。
▲塩で出来たリャマの置物を買いました。
塩の買い置きがないとき、便利かも?
▲土産店の奥は、ちょっとした塩の博物館になっていました。
これは私の背丈よりずっと高いリャマ。もちろん塩で出来ています。
リャマの足下にいるこのお方は、
一体何をしているのでしょう・・・
ナゾです。
列車の墓場を後にし走り続けると、
視界に見えてきた真っ白な大地。
そう、ウユニ塩湖です。
▲塩湖の入り口では、塩の採取のための小さな山をいくつも見ることができます。
▲かじってみました。しょっぱい!(当たり前?)
雨期のこの時期、
塩湖にはおよそ10センチ前後の水がはります。
私は、この日のために折り畳める雨靴を購入。
でも、ゴム製のサンダルなどでも問題ありません。
サングラスなしでは目を開けていられないほどに眩しい、
真っ白の世界。この景色を眺めていると、
前日、列車に乗れなかっただとか
そのためバスに乗ったらエライ目に遭っただとか
トイレを我慢したから膀胱炎になりかけているとか、
そんなこと全てがくだらないことのように思えてきます。
主要都市からのアクセスは陸路に限られるため
まさに「陸の孤島」という印象のウユニ。
限られた旅行日程の中、なんとかここまでたどり着く旅行客を、
この壮大な風景が迎えてくれます。これはかなり感動します。
塩湖内を走る一般バスが運ぶのは、
周辺の集落に住む地元の人々。
塩のホテルやウユニの町に勤める彼らの
大切な交通手段です。
ツアーではたいてい立ち寄る塩ホテル。
写真のホテルは、現在はホテルとして営業していませんが
塩の博物館+休憩所の役割を果たしています。
▲塩のテーブルと椅子。休憩にピッタリ。
▲ウユニの空に映える各国の旗。
▲これも全部塩で作られているなんて。
▲ここにもこのお方の姿が。
なぜそんな格好で・・・?一体何を・・・?
さらにナゾが深まります。
塩湖の真ん中にあるIsla de Pesca(魚の島)も訪れました。
なぜこんな名前が付いたのかが分かるのが、
下の写真。
▲島の姿が、水鏡となった塩湖に映りこんで
まるで魚の形のように見えるから。
この光景も雨期のこの時期ならでは。
▲岩とサボテンが作りだす不思議な景色。
ウユニ塩湖へ旅行する人なら、誰でも
乾期(6〜10月)にするか、雨期(12月〜2月)にするか悩むところ。
私も迷ったけれど、水鏡の塩湖が見たくてこの時期にしました。
でも、雨期とはいえ、かっちかちに乾いた塩湖を見ることも出来ました。
その上、乾期に比べるとあたたかい。
雨期のウユニ塩湖、かなりおすすめです。
▲塩が作りだす模様。自然って不思議。
▲念願の場所に今、立っているのだという実感がこみあげてきます。

▲バンザイ!ウユニ塩湖に、ボリビアに、自然の宝庫南米大陸に!
昼1時に出発したプライベートツアーは、
列車の墓場、コルチャニの村、塩の採取場
塩ホテル、魚の島と巡って、
クライマックスは夕焼けに染まるウユニ塩湖の風景。
美しすぎて、もう言葉が出ません。
▲この後、ホテルに着いたのは夜8時過ぎでした。
ちなみに、このツアーの朝にウユニに到着し
午後はツアー、その日の夜中の列車でオルーロへと戻ったので、
ウユニには0泊ということになります。
けれど、シャワーも使いたかったし、
列車の出発時刻まで仮眠を取りたかったので、
予約していた【Los Girasoles Hotel】に入りました。
けれど、このようなホテルでなくても
ウユニには格安の簡易宿などもたくさんあります。
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