オスロ市内の女性の夜の一人歩きに気をつけましょう

公開日 : 2011年11月11日
最終更新 :

 ここ最近、首都オスロで強姦事件が多発している。アフテンポステン紙によると、2010年では警察に届けられた強姦事件は48件、2011年11月2日の時点では51件の被害届けが提出されている。性的被害を受けても警察に届け出ない女性が多いのはノルウェーでも同じなので、実際の被害者はこれよりも多いと見られている。

 ノルウェーでは年によって強姦事件が多発することがあり、そのような時に「強姦の波(voldtektsbølgen)がきた」、「どうしたらこの強姦の波を止められるか?」という表現をメディアはよく使う。2011年はまさにこの「強姦の波」がきている年で、この数週間の間で政治家やメディアは集中的にこの問題を取り上げた。

 被害が多いのはオスロ中心地(セントラム、sentrum)。特にオスロ中央駅から王宮までのカール・ヨハン通りを中心とする、観光客もよく出歩く場所で被害が多い。また、驚くことに、王宮の周りを囲む王宮公園(Slottsparken)や、国会議事堂周辺など、「警備が多そう」と思ってしまいがちな場所でも強姦事件が起きている。

 王宮公園などの公園や、アーケル川(Akerselva)などの水辺周辺は、暗くなったら女性ひとりでは絶対に歩かないようにしよう。

 被害が多い場所を示した地図をアフテンポステン紙が作っているので、ぜひ参考にしていただきたい。

 11月2日のアフテンポステン紙によると、2011年にこれまでの51件中38件の強姦事件は夜中の24時から深夜6時の間に起きているという。

 アフテンポステン紙の10月26日の報道によると、48件中45件の強姦事件は「外国風の容姿」の男性が容疑者という。メディアでは「移民や避難民の制限を」と訴える人々の声もとりあげており、これが外国人差別につながるのではないかと懸念する声もある。

 また、今回の強姦事件多発に伴い、オスロ市は緊急対策として外灯の数を増設した。外灯が増えたのは、アーケル川周辺、グリーネルロッカ地区、フログネル公園(ヴィーゲラン公園)、王宮公園など。

 NRKによると、10月29日には、安全な夜を取り戻そうとするデモが行われ、Jernbanetorget ~王宮公園間を市民300人以上が行進した。

参考URL

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。