【重要】オスロで増加する窃盗犯罪と犯行手口

公開日 : 2011年07月08日
最終更新 :
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 2011年では既にオスロで1,200件もの窃盗被害が毎月警察に届けられているそうだ。狙われるのは、特に「スマートフォン」と「金銭」。「オスロは既にヨーロッパ他国と同じくらいにスリの犯罪率が増加しています。よくある手口は、わざと通行人の服に汚れをつけ、ふき取るなどの助けるふりをしてその間に犯行に及ぶケースです」、とヨーロッパ観光保険局の情報責任者は観光客だけでなく、オスロに住む人々にも注意を呼びかけている。また、アフテンポステン紙によると、通行人が地図を持った人に道を尋ねられて、地図を読んだり道を説明している間に所持品が盗まれるという「道案内依頼」スリも多いようだ。

写真:スリ被害が多いカール・ヨハン通り

 日本人はオスロでどのような被害に遭っているのだろうか。以下は在ノルウェー日本国大使館からいただいた情報だ。

オスロで最も日本人が遭う被害例NO.1.話しかけスリ

「ジャパニーズ?」、「空手!」 フレンドリーに話しかけ、身体に触り、その隙に盗む

発生場所

ナショナル・シアター周辺(特にメトロ駅前の広場)

犯人の特徴

必ず複数、白人系と中近東系の数グループがいる

犯行手口

・ひとり歩きの男性に狙いをつける。年齢問わず。

・「ジャパニーズ?」と聞いてくる。これに答えると、

・正面から「空手!」、「柔道!」、と言いながら身体に触ってくる。

・その瞬間後ろから仲間がズボンのポケットから財布を盗んでいく。

・最初に声をかけた犯人は、犯行が終わったのを確認して去っていく。

対策

声をかけられても絶対に対応せず、無視して歩いていけばあきらめる。

被害例No2.置引きスリ、小銭ばらまきスリ

レストランなどで小銭をわざと落とし、一緒に拾い、貴重品から目をそらさせる

発生場所

中央駅周辺の外国人旅行者が利用するすべてのホテル内の、

・特に朝食時のビュッフェ形式のレストラン

・チェックイン、チェックアウト時の受付周辺

犯人の特徴

必ず複数、白人系と中近東系の数グループがいる。

犯行手口

ホテル内のビュッフェ形式のレストランでテーブルの上やイスの背に置いてある

・貴重品の入っていると思われる小型のバックを狙う。

・テーブルの上やイスの背等に置いてある貴重品の入っているバックを盗る場合は、持ち主等の注意をバックから離す。

・そのために、周辺で小銭をばらまいて、一緒に拾わせて、目が離れたバックを犯人の仲間が盗っていく。

対策

・席取り等のために貴重品の入ったバックを身体から絶対に離さない。

・貴重品は小分けして肌身に付ける。

・ノルウェーではパスポートの提示を求められることはないので、肌身につけておき、パスポートは各個人が責任を持って管理する。

・クレジットカードも複数あれば必ず分散して管理。

被害例No.3.「服にケチャップついていますよ」スリ

ケチャップなどをわざと衣服にかけ、親切にふき取るふりをし、バックなどを標的者の身体から離す

発生場所

場所を問わない。特に歩行者天国(カール・ヨハン通りが多い)等路上。

犯人の特徴

必ず複数、白人系が多い。

犯行手口

・少し大きめの肩掛けバックを持った外国人旅行者・出張者、男女問わず標的。

・標的者に近づき、ケチャップ、色つきスプレー等を上着または、ズボンにかけ、親切に教える。

・一緒にふき取るふりをして、ポケット内の財布等を盗る。

・または、ふき取るために路上に置かれたバックを持ち去る。

対策

ケチャップ等がついていると教えられたら、ホテルに戻り、ふき取る。

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 「北欧は安全だ」、「ホテルは安全だ」と、気を抜いているスキをプロの窃盗団は見逃さない。貴重品は肌身離さず、自分の身は自分で守ろう。

※盗難被害にあったら

パスポート→在ノルウェー日本国大使館で手続きを。

在ノルウェー日本国大使館

住所:Wergelandsveien 15, 0244 Oslo

代表電話:(+47) 22 99 16 00

クレジットカード→すぐにカード会社や銀行に連絡して、カードの使用停止と再発行の手続きを。

航空券→電子化されたeチケットの場合、各航空会社、購入した旅行代理店に連絡して手続きを。

参考資料

『地球の歩き方 北欧 2009~2010年度版』 旅の安全とトラブル対策

情報提供元:在ノルウェー日本国大使館

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