ノルウェーのヴァレンタインデー
カードを添えた花とチョコレートを♥
2月14日、ヴァレンタインデーの日にノルウェー人は何をするのでしょうか?日本では「女性から男性へチョコレートをプレゼンするロマンチックな日」というイメージが強いかもしれませんが、ノルウェーでは「男性から女性へなにかロマンチックなことをする日」。得に花とチョコレートが定番のプレゼントです。ただ、日本ほどチョコレートが浸透しているわけではなく、ヴァレンタインデーのチョコレート・コーナーなどはあまり見かけられません。「ヴァレンタイン当日に花屋に寄り、恋人に花束をプレゼントし、レストランで食事を」というデートをするカップルも。
お店側にとっては商売繁盛の時期でもあるので、アクセサリーやアパレル・ブランドが一生懸命ハートやピンクの色でショーウィンドウを飾っており、「彼女にこんな贈り物を」とプレゼント選びに悩む男性たちにアドバイスをする広告もちらほら見かけられます。
カードで甘い言葉をささやく
花やチョコレートに短いメッセージを添えたヴァレンタイン・カードを書く男性も。クリスマスや誕生日の時も含め、たとえ1行の短いメッセージだとしても、ノルウェー人は日本人以上に手書きのカードを大事にします。
携帯から愛のない短いSMSを送るノルウェー人?
反対にノルウェーの新聞Dagbladetの2010年の記事では、「愛の言葉を運ぶデジタルな鳥たち」として、携帯で「中身のない/空っぽな」愛のメールを送るノルウェーの若者たちが紹介されています。「ハロウィーンやヴァレンタインは儲けたい企業側の作ったイベントだ」と、ヴァレンタインをコマーシャル的な店のイベントとして見ている若者も多いノルウェー。それでも、「恋人がいたらさすがに何かしたほうがいいかな・・・」という思いから、携帯で短い(実は心がこもっていない?)ヴァレンタイン・メッセージを送る人もいます。
Dagbladetで紹介されているTelenorによるノルウェー人のヴァレンタイン意識調査
☆27万人が遠距離恋愛をしており、10人に6人がヴァレンタインデーに何かしたいと思っている
☆ノルウェー国内の恋人がいる3人に1人は恋人や友人にカードなどの贈り物をしたいと思っている
☆若者の間ではヴァレンタインはもっと浸透しており、34才以下の55%が当日に何かしたいと考えている
☆ノルウェーの人口の10%がヴァレンタインデーに恋人未満の気になる人に電子/携帯メールを送って、相手の注意を惹いてみようと考えている
☆10人に6人の割合で、「恋人には自分以外のほかの異性にヴァレンタインのメッセージなどを送って欲しくない」と考えている
☆26%の女性、16%の男性が当日にロマンチックなSMSを携帯などで恋人に送ろうと計画している
「男性から女性に花やカードをプレゼント」という考え方はありますが、日本と比べるとまだまだヴァレンタインに対してあまり関心がないノルウェー人。「義理チョコ」という概念はもちろんありません。
ウィキペディアによると、2004年のとある調査では70%のノルウェー人男性がヴァレンタインデーがいつなのか答えられなかったそうです(反対に10人中7人のノルウェー人女性は2月14日がなんの日か把握)。
「花・チョコレート・カード」という概念はあるようですが、「なんだかめんどくさいイベントだなー」と感じている人がまだまだ多いノルウェー。ただ、ハロウィーンも毎年どんどんと仮装したりパーティーをする人たちが増加しているので、ノルウェーのヴァレンタインデーもこれからもっと形を変えていくかもしれません。
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