ミス・ノルウェー～環境問題を訴える優勝者イマンの夢は警察官～
ミス・アース、ミセス・ワールドのノルウェー代表を決定するミス・ノルウェー大会が8月27日に開催されました。地球環境問題を訴えるミス・アース（Miss Earth)と、既婚女性を対象とするミセス・ワールド（Mrs World)。この2つの世界大会のノルウェー代表を同時に決定するミス・ノルウェー（Miss Norway）大会。特に地球環境問題に敏感なノルウェーではミス・アースの代表者は毎年注目されます。
優勝者はイマン・ケリゴ
ミス・アースの優勝者はイマン・ケリゴ（Iman Kerigo)。彼女はとある理由で大会開催前から注目を集めていました。その理由は「肌の色」。「ノルウェー美人は青い目とブロンドの髪」というステレオタイプがある中、この見えない壁に彼女は立ち向かいました。「肌の色が理由でミスコンへの挑戦を最初から諦めている女性はたくさんいる。私というファイナリストがいることが、来年以降の応募者の希望となってくれたら嬉しい」と、大会前から地元メディアに語っていたイマン。
ケニアというバックグラウンドでノルウェー国籍を持つ彼女は、今回の優勝で多くの人々を勇気付けたことは間違いないでしょう。日本ではあまり知られていませんが、移民大国であるノルウェー。複数の国をバックグラウンドに持つノルウェー人は多くいます。これまでの「ブロンド美人」のイメージを打ち破る新たなタイプの優勝者に対して、地元メディアでも「歴史に残る優勝」とその栄光を讃えています。
将来の夢は軍に入隊し、警察官になること
大会前日、彼女に「将来の夢は？」と聞いたところ、「軍に入ってから、警察官になりたいの！」と19歳の彼女は目をキラキラ輝やかせて元気に答えました。ノルウェーでは男性が軍に入隊することは義務付けられていますが、女性は自分の意思で決定することができます。今後、特別にモデルや芸能人としての道を歩むことに全く興味がない様子の彼女。看護婦の制服など、それぞれの個性が発揮できるキャットウォークでは、他のファイナリストがスカートやドレスで歩く中、イマンだけは黒いスーツに身を包んだFBIの姿でさっそうと舞台に現れました。
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写真は私が撮影したものと、イマン・ケリゴ本人から許可を得て掲載
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