イプセン美術館

公開日 : 2010年07月05日
最終更新 :
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 2階への階段の途中には、これまでの作品のポスターがチカチカと光る青いランプで幻想的に照らされています。

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 イプセンの代表作であるこの作品は、伝統的で保守的な主人と、彼に従うだけであった妻・ノラの話。自分が父親と主人の都合のいい「人形」であることを自覚したノラが、最後に主人と子どもを捨てて家を飛び出すという、当時では衝撃的なエンドを迎えるこの作品はフェミニズムの世界にも大きな影響を与えました。保守的な人々からは、家を飛び出すノラは非常識であり得ない妻として多くの批判を受けますが、フェミニストたちからは「新しい女性像」として歓迎されました。イプセンはほかにも多くの「これまでとは違う女性像」を描いた作品を世に送り出しています。

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 『人形の家』に代表されるように、イプセンはこれまで社会でタブーとなっていたテーマを世間に送り出してきました。この絵は、イプセンが人々が避けて通る開けてはならない箱を開け、その中から蛇(=当時の社会のタブー)が出てきて、周囲の人々が逃げ出すシーン。

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イプセンは小柄であったため、威厳を見せえるために、ヘアスタイルを大きく見せ、わざとヒゲも生やしていたそうです。英語のガイド・ツアーでは彼が実際に仕事をしていた書斎や、妻が多くの時間を過ごしていたお気に入りの部屋を見れるだけでなく、このような小さいトリビアをたくさん聞くことができます。ガイドツアーは約15分と短く、要点をついて説明してくれるので、ぜひお見逃しなく。

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 1階の受付では、イプセン関連のグッズも購入することができます。以前ご紹介した「お洒落なトイレ」もこの受付の左側奥にあります。写真は、グッズ・コーナーの中にあった、イプセンの家にある暖炉をデザインした特大マッチ。

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 イプセンはあまりにも有名なため、オスロ大学には「イプセン学」という授業も用意されており、図書館に行くと、大規模なスペースでイプセン研究関連の書籍が並んでいます。こちらの美術館にも、たくさんのイプセンについての書籍が用意されていました。

イプセン美術館の住所や入場料については『地球の歩き方 北欧』に詳細が載っています。時間があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

イプセン美術館ホームページ

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