地下鉄業界が乗客にマナー運動

公開日 : 2010年04月22日
最終更新 :
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20日、オスロの地下鉄業界が乗客に地下鉄を使用する際のルールを問いかける運動を実施する方針を示した。

「ノルウェーには”まずは自分から”文化が染み渡っている。オスロで地下鉄を乗る際に見られるこの特殊な現象は、ノルウェー人特有のもの」と話すのはオスロ地下鉄業界・コミュニケーション・リーダーのBjørn Rydmark。

Aftenposten新聞記事「”まずは自分から文化”が行き渡っているノルウェー」(ノルウェー語)

キャンペーン内容

今回のマナー運動では特に、地下鉄を乗り降りする際の無駄な混雑、足を広げて隣のスペースを占領、大声で話したり、大音量で音楽を聞く、電車に遅れそうになって無理やり閉まりかけているドアをこじ開ける、これらのマナーの見直しを乗客に求める意向。

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先週から始まったキャンペーンの一環として、「あなたが電車に乗る前に先に降りる人に道を譲りましょう。そうすれば、早く帰宅することができます」というポスターが現在電車内のあちこちに貼られている。

日本のマナー文化を学ぼう

21日の新聞Sftenpostenには、「日本人のマナーは素晴らしい。東京の電車は常に混み合っているにも関わらず、駅は清潔で、乗客は綺麗な行列を作り、降りる人々に優先して道を譲り、乗客はあせることもなく穏やかだ」と書かれている。

Aftenposten新聞記事「ノルウェーの乗客は日本人を学ぶべきだ」(ノルウェー語)

行列マナー/地下鉄だけではなく、他の場所でも

我先と乗り物に乗ろうとしたり、ドアから降りようとしたりして、ドア周辺に無駄な混雑ができる場面は地下鉄だけでなく、バスやトラムでも見られる。また、エレベーターをしようする際にも、急いでいる人が先に行けるように片側のスペースを空けるという心遣いもノルウェー人にはあまり見られないとして、全体的なマナーの見直しが、ここ数日、各新聞で取り上げられている。

☆私個人的には、乗客が先に降りる人に道を譲らないことに関しては、「ノルウェーではこんな感じなのだな」とあまり気にしていなかったのですが、むしろバスなどを乗り過ごした時に、怒って、汚い言葉でののしり、バスや電車を叩いたり、蹴ったりする人がいることに驚くことがあります。

また、電車内で大声で電話で会話することがノルウェーでは普通で、家族との会話、仕事内容、恋人とのケンカ内容などが、多くの人に丸聞こえであることを気にしない人がいることにもびっくり。

ただ、いいなと思うのは、ベビーカーを押すお母さんたちが気軽に交通の便を利用できること。東京の電車内でベビーカーは見たことはなかったので、日本ほど混雑していない分、ノルウェーでは赤ちゃんやベビーカーと一緒に、もみ潰される心配もなく、電車などを利用できるのはノルウェーの長所だと思います。

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