南仏プロヴァンスのタバコ事情2
タバコは殺す「FUMER TUE」多くのフランスの煙草のパッケージの表には
黒枠の中に大きく書かれています。英語だと「Smoking Kills」
裏にはもっともっとグロテスクな一度見たら忘れならないような写真と
ともに禁煙を呼びかける文言がこれまた黒枠の中に!横の黒枠にはタールや
ニコチンの量が明記。黒の縁取りは死神からのメッセージのようです。
今回は前回のタバコ事情1の続きのお話です。
日本のタバコのパッケージには「健康に悪影響を与えます」とかフランスに
比べるとソフトな表現が多いのですが、こちらは写真も文言も直球ストレートで
ズバリと痛いところをついています。ボロボロになった歯の写真、ヤニだらけに
なった肺の解剖図など様々なバリエーションがあります。
歯の写真の下にはタバコが含む化学物質の説明書きが「たばこの煙はベンゾール、
ニトロソアミン、ホルムアルデヒド、シアン化水素を含みます。」
男女がベッドの上でつまらなそうに互いにそっぽを向いている写真の下には
「喫煙は血流を低下させ、性的不能をもたらす危険性がある」とあります。
世の男性の恐怖心?を煽って少しでもタバコが減るといいのですが・・・
そうはいってもなかなか止めれないのが喫煙者で、最近では比較的身体に
害の少ないと言われている電子タバコの喫煙者が急増しているようです。
電子タバコは中国人研究者、韓力氏によって2003年に開発されました。
円柱のタバコ型をしたステンレス製の本体に、ニコチン入りの液体
カートリッジを取付け、電気で帰化し発生した煙(蒸気)を吸引します。
(日本ではニコチン含有の電子タバコは禁止されています)。
吸い心地や喉越しも悪くないらしく、煙も水蒸気なので副流煙の
心配もないのも人気の理由と言われています。また、ニコチン量を自分で
軽減することができるので禁煙を目標にする人も多いようです。
そして、経済的にも従来のタバコと比べると負担が少ないのです。
現在は1箱7€(920円)、電子タバコ本体は40€〜(5600円~)
に詰替カートリッジやニコチンなどの液体は、一瓶6€〜(840円~)。
通常のたばこよりコストが年間で3分の1程度になると言われています。
喫煙者はフューマー(fumeur)煙を出す人に代わって、この電子タバコは
水蒸気を出す人ということで噴霧者ヴァポター(vapoteur)と言われます。
ポイ捨てされるタバコの吸い殻が少くなるだけでも、メリットはありますが
デメリットに関してはこの電子タバコはまだまだわかってはいません。
薬事法等による規制がないことや、商品の品質管理もされていないので、
まだ電子タバコの健康被害や未来は煙?霧?の中のようですね。
5月お題"タバコ事情"
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