反マフィアの英雄判事ジョヴァンニ・ファルコーネとパオロ・ボルセリーノ

公開日 : 2012年07月23日
最終更新 :
筆者 : 小湊照子

先週の7月19日は、パレルモ出身の反マフィアの英雄判事、パオロ・ボルセリーノの命日でした。

彼は、生涯をマフィア撲滅に生涯を捧げました。

盟友で同じくマフィア担当の判事のジョヴァンニ・ファルコーネと共に。

彼らは、マフィアに関する調査に人生を捧げ、イタリア史上初のマフィア大裁判に貢献しました。

そんな彼らは、マフィアにとってはかなり目障りな存在となり、彼らも自分たちの身に危険が迫っていることは分かっていました。

ファルコーネ氏が、パレルモ空港からの帰宅中に、高速道路に仕掛けられた遠隔操作爆弾によって殺されたのが、1992年5月23日。

その約2ヵ月後に、ボルセリーノ氏も車に仕掛けられた爆弾にて、彼の母親の家の前で殺害されました。

2ヶ月前のファルコーネ氏の命日にも、シチリアでは反マフィアのデモや催し物が開催されていました。

先日の7月19日にも、私の住んでいる町では、反マフィアのイベントが行われておりました。

子供達もたくさんいて、皆静かにパオロ・ボルセリーノがどういう人であったか、マフィアの歴史などをきちんと聞いていました。

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そこで配られたしおりが、こちら。

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ボルセリーノ氏の名言と共に、パオロ・ボルセリーノ、合法とイタリアの英雄、と記されています。

Se la gioventù le negherà il consenso, anche l'onnipotente e misteriosa mafia svanirà come un incubo.

もし、若さがそれらを否認するのであれば、絶大な力を持ち神秘的であるマフィアも、いつの日か悪夢のように消えるであろう。

彼の言葉を信じて、いつの日かマフィアがイタリアから完全にいなくなる日を願ってやまないです。

何はともあれ、マフィアは観光客には全く関心がないので、観光時にマフィアに危険な目に合わされる!などと言うことはありませんので、ご安心を~♪

筆者

イタリア特派員

小湊照子

イタリアのシチリア在住で会社経営者です。

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