秋の味覚を更に美味しく*マルメロのお菓子「Birsalmasajt」
ハンガリーの秋は、果物がとっても美味しい季節。
中でも10月中頃から短期間で市場に登場するのは、
一見、梨のような 「Birsalma (ビルシュアルマ) 」という果物。
日本では「マルメロ」と呼ばれています。
![th_1P1080650.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080650-thumb-600x449-128442.jpg)
見た目は梨やりんごのようですが、
表面にふわふわとした産毛があり、実は石細胞のため
生のままでは食べることができません。
梨をすごく硬くしたような、ガリガリとした感じで
実を切っていても、食べる気が起きないほどの硬さです!
そんな Birsalma を美味しくいただくには、
ハンガリー名物の果物の蒸留酒 Pálinka (パーリンカ) の原料にしたり、
ジャムや蜂蜜漬け、そして今回ご紹介する 「Birsalmasajt (ビルシュアルマ シャイト)」
という保存用のお菓子を作ったりします。
Birsalmasajt とは、直訳すると 「マルメロのチーズ」 なのですが
どんなお菓子なのか想像がつきますか?
そこで、今回は Birsalmasajt の作り方を
実際に作った時の手順で、ご紹介していきたいと思います!
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〈用意するもの〉
・ マルメロ (カリンでも代用できるようですので、ぜひお試しください)
・ 砂糖
・ レモン汁
■ 下ごしらえ
1. 産毛をこすり落とすように、皮をよく洗います。
![th_1P1080656.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080656-thumb-600x450-128444.jpg)
2. 実がしっかり浸るほどの水で、やわらかくなるまで茹でます。
と、ここで部屋中にバラのような華やかな香りが漂いはじめました!
調べてみると、マルメロはバラ科の果物なのだそう。
3. 実をお湯から出して冷まします。
4. 皮を剥いてヘタを取り、一口大のサイズに切ります。
■ 計量する
![th_1P1080661.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080661-thumb-600x450-128450.jpg)
砂糖の分量は、実の重さの40〜50%ほどが目安です。
今回は実の重さが 664g だったので、300gの砂糖を入れました。
(我が家は、ヤシ砂糖と黒糖を使用しました)
砂糖の量は、お好みで。
■ 煮詰める
![th_1P1080664.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080664-thumb-600x450-128446.jpg)
1. 実をお鍋に戻し砂糖を加え、ハンドミキサーなどを使って潰します。
2. レモン汁とレモンの皮を加えます。
お好みでシナモンを加えても美味しいですよ。
![th_1P1080666.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080666-thumb-600x450-128448.jpg)
3. 絶えずかき混ぜながら、弱火で煮詰めていきます。
煮詰まってくるとプップッとはねますので、目を離さないよう!
■ 乾燥させる
1. 平らな容器にクッキングシートを敷いておきます。
![th_1P1080671.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080671-thumb-600x450-128452.jpg)
2. 煮詰めたものを容器に流し込んで、表面を平らにします。
3. 直射日光の当たらない、涼しいところで表面を乾燥させます。
![th_1P1080674.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080674-thumb-600x449-128454.jpg)
(おすすめ!)
40℃に温めたオーブンで表面を乾燥させると、早く固まりますよ。
4. 表面が乾いたら裏返して、そのまま固まるまで乾燥させます。
厚さにもよりますが、大体5日から1週間くらいかかります。
![th_1P1080768.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/budapest/assets_c/2014/11/th_1P1080768-thumb-600x449-128458.jpg)
できあがり!
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Birsalmasajt は、独特な食感をほのかに残したまま
果物をまるごと味わうことができるお菓子です。
これからの寒い季節、甘いものが食べたくなった時に
小さく切って少しづついただきます。
くるみやチーズともよく合いますので、前菜に添えるのもいいですね!
お菓子屋さんなどでは、小分けにされたものが売られています。
日持ちするので、お土産にもおすすめです!
ハンガリーの秋の味覚がぎゅっと詰まったお菓子を、ぜひご賞味ください♪
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