No.150ベルギー・イーペール(イープル)の猫行列(5/10)とフランドル地方の祭りの形式
No.142では、ベルギー・イーペール(フランス語名イープル)の100年前の話をしました。
このイープルは、三年に一度行われる祭り「猫行列」でも知られています。実は、今年はその「猫行列」の行われる年にあたります。
その起源は15世紀に遡るというこのお祭り。今年で44回目となる「猫行列」は、5月10日3時から始まる予定です。プロモーションヴィデオなど詳細はこちらをご覧ください。
パレードを見るだけならば、無料です。
予約など不要ですが、人混みにもまれることは覚悟して、身軽な格好でお出かけください。
お祭りの終わりには、町の鐘楼(ベフロワ)から、猫のぬいぐるみが投げられます。
ずっと以前は本物の猫が生きたまま投げられていたという話。痛ましいですね。
フランドル地方には、多くの伝統的祭りが残っていますが、多くはまず行列から始まるようです。それぞれ行列に出てくるものは決まっていますが、巨人(ジェアン)(No.107やNo.143参照)のいる町では、必ずジェアンがそこに加わります。
そうして、音楽やダンスが加わり、祭りが最高潮に達した頃、その町の鐘楼から何かを投げるという形を取ることが多いようです。
このイープルでは猫ですし、ダンケルクのカーニヴァル(No.94参照)では、鐘楼からニシンを投げます。ベルギーとフランスにまたがってあるコミンでは、フランス側の鐘楼から、木製のお玉を投げます。もちろん、当たると痛いです。リールの北西にあたるアルマンティエールでは、お菓子を投げます。ベルギーのトゥルネでは、鐘楼から一種の小さなパンを投げるそうです。
なかなか実に面白いと思われませんか。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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