モロッコのスークでの買い物心得
先日日本から友人が遊びに来てくれ、私も初めてモロッコ人抜きでスークでの買い物を楽しんできましたので、その際に気付いたこと・次はこうしようと思ったことなどについて書きたいと思います。そんな当たり前のことを今更...と思われるかもしれませんが。
1. 挨拶
スークでの買い物は挨拶から。何か気になるものを見つけたら、「アッサラームアライコム」と挨拶をして、少し会話してみましょう。急に「いくら?」と言うよりは、印象が良いと思います。
2. いくらだったら出せるか目標金額を自分の中で決めてから交渉
私 :これはいくら?
おっちゃん :〇〇DH
私 :高いよ!
おっちゃん :じゃあいくらだったら買うんだい?
私 :...
と必ず逆に聞かれるので自分の軸がないと、う...と困ってしまうからです。そうなるともう相手の思う壺。恐らく元々2倍以上くらいの値段を提示されているので、少し値切れて終わりです。
全く予想がつかない物もあると思います。そんな時は、日本で買うとしたらいくらぐらいかな?と考えてみます。そこから関税や輸送料が掛かっているだろう分、お店の利益を上乗せしている分を仮想して差し引いた金額を目標金額にしてみました。
3. 気遣いは無用
例えば自分では100DHで買いたいと思ったものの、ファーストプライスが200DHだったとします。そこで100DHから始めると、100と200の間の150DH位に落ち着いてしまうので、超失礼かもしれませんが、50DH位から交渉を始めて目標金額を目指して交渉していく厚かましさも必要なのかもしれません。
4. 価格が決まれば買う、決まらなければ去る
決まってからやっぱり高い、というのはマナー違反。私はこれをやってしまい、後からとても後味が悪かったし、すごく反省しました。交渉して、価格が決まったら買う!その後は悩まない。
また、もともとこの品物に出せる金額はここまでという額とあまりにも差がありすぎるなら「すぐに」その店を去るに越したことはないと思います。おしゃべり好きのモロッコ人店主にのせられて色々しゃべっていると、情が湧いて来たり、品質についての話などをたくさん聞いて、少々高くてもすごく欲しくなってきますから...
すぐにその場を去れば、ちょっと待った!と価格が急にドンッと下がることもあります。
値切ることばかり書いてしまいましたが、もし初めに提示された金額が安いと思うなら、そこで買っても良いと思います。日本から母がモロッコへ来たとき、母は元々の金額に安いと言って買おうとしているところを無理に交渉しようとして結局買えなかったこともあり、その時もすごく反省しました。特に時間が限られている旅行者の場合は、自分がこの品物にこの値段は良いと思えば、あっさりと買う余裕もスークでの買い物を楽しめる大きな要因になると思います。
せっかくの異国での買い物は可愛いもの面白いものを見て、現地の人と触れ合って、楽しむことが一番!私みたいに反省の嵐にならないよう、良かったら参考にしてください。
最後に、モロッコ人のスークでの買い物ですが、外国人観光客よりもあっさりと買ってしまいます。値段交渉をほとんどしません。お店側も元々モロッコ人客相手にはそんなに吹っかけないのかもしれませんが、ちょっと拍子抜けするくらいあっさり買います。定価・値札がない国で育つと、ものの値段・価値を心得ているのかもしれないです。
スークでの買い物は、言ってみればモロッコ旅行のアトラクションのようなものだと思います。楽しんだ者勝ち!
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