敷居の高いレストランも破格で!~ウィーンのレストラン・ウィーク~
この行事は毎年恒例であるものの、開催期間が一週間と短く、忙しい著者は毎回ついつい行きそびれていたイベント。今年は、運よく前の会社の先輩から早めに情報を頂いていたので、遂に参加することができました!
そもそもレストラン・ヴォッヘ(英/レストラン・ウィーク)とは、このイベントに企画・参加する79ものトップレベルのレストランが、星の数に関わらず一律に、ランチ12.5ユーロ、ディナー25ユーロ(ドリンク、チップ別)と破格のお値段で振る舞うというもの。このイベントはウィーンを中心に、シュタイヤマルク州、ニーダーエスターライヒ州、ザルツブルク州などで開催され、今年は13,711人ものゲストが訪れたのだそう。
著者が予約しようとした段階では、既に人気の高いレストランの週末枠は全て予約で埋まってしまっていたものの、以前から気になっていたレストランに行ってみることに。
リンク沿いで、ブルク公園と国立オペラ座の斜向かいというロケーションながら、2003年11月オープンという、ウィーンでは比較的新しい部類に入るホテル"Le Méridien Vienna"(ル・メリディアン・ヴィエナ)。ここの1階にShambala(シャンバラ)というコンテンポラリーなレストランがあるのです。
著者も一度、広告代理店時代の上司が出張でウィーンに滞在した際に、ここのバーで飲んだことがあるのですが、それ以来なぜか立ち寄る機会のなかったメリディアン。
久し振りに門をくぐってみましたが、やはり相変わらずの先鋭的でアーティスティックな雰囲気で、内装はニューヨークスタイルといった趣き。因みに著者に同行した夫は、古き良き伝統を重んじる生粋のウィーン育ちのせいか、「このインテリアの何が良いか理解できない」と申していましたので、内装に関してはどうやら好き嫌いが分かれるようです(笑)
受付で予約時間と名前を告げますと、早速お席へと案内されました。
案内係の接客態度は、ウィーンにしては珍しく、てきぱきとしていて気持ちが良く、好印象。
シックでモダンな紫を基調としたインテリアも、著者的には好みでしたが、夫は横で終始、微妙な面持ち。バレンタインのお食事(@グランドホテル「雲海」)のお返しに、喜んでもらおうと連れてきたのに、逆効果だったらどうしよう......。
しかし、そんな夫も運ばれてきたお料理を一たび口にするなり、満面の笑顔に!
"コールラビ(カブカンラン/蕪甘藍)とオレンジのカプチーノ"という、フォーム状のスープ。
サイド・ディッシュは黒レンズ豆と、チョリソ(スペイン発祥の豚肉ソーセージ)入りのマッシュポテト。そしてこちらのお料理にも、カプチーノと同じくフォームが添えられています。いくらカプチーノ用のミルク泡だて器(「ウィーンで極上のコーヒー豆を買う!」参照)を所持しているとはいえ、自宅でふわふわの美味しいフォームを作るのは至難の業ですので、このフォームづくしは著者としてはとれも嬉しい演出でした。
さてサーモンのお味の方は、身が引き締まっているのに柔らかく、ぱさぱさとした乾燥感とは無縁ながら脂っぽさもなく、著者も夫もカプチーノ風スープ以上に満悦しました!
本当は食後にコーヒーと洒落込みたかったところですが、イベント期間中のメニューのため、スモールポーションかと思いきや、意外にお腹が膨れてしまったので、また次回のお楽しみとすることに。
ウィーン在住ながら、今迄なぜ来なかったのかが不思議なほど美味しかった、シャンバラのお食事。また素敵なメニューに出遭った際には、またこちらで紹介しますね!
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ぽりぽり、ぽりぽり......
Shambala/シャンバラ
住所:Opernring 13, 1010/オーパーンリンク13番地、ウィーン1区
ホテル "ル・メリディアン・ヴィエナ"内。
営業時間:6:30 - 10:30 ; 12:00 - 15:00 ; 18:00 - 24:00 ; サンデーブランチ 11:00 - 15:00
電話:+43 (0)1 588900
全席禁煙
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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