迷子ペンギンにも会った!「イリャ・グランジ」後編
イリャ・グランジへの週末旅行。前編でご紹介したボートツアーの続きです。
そろそろ陽も傾いてきた頃、レストランがあるビーチに立ち寄り、遅い昼食をとりました。大人達が食後のコーヒー片手にのんびりしていると、岩場から子供達の騒ぐ声。
何事かと駆けつけると、思いもよらない動物が!
マゼランペンギンです。
アルゼンチンやチリなど、もっと南の寒い地域の沿岸を主な繁殖地としているペンギンです。マゼランペンギンには、繁殖地を旅立って2~3年かけて海上を回遊、再び繁殖地に戻るという性質があり、その旅の途中に迷子になるペンギンがいるというのです。リオデジャネイロ付近や時にはもっと北の海岸に姿を見せることもあるそう。
無事にふるさとの繁殖地まで戻れるといいのですが...。子供達は迷子ペンギンが心配で、なかなかこの場を離れようとしませんでした。
山道を歩いて辿りつく絶景ビーチ
日曜日は2グループに分かれて「Lopes Mandes」というビーチを目指すことに。ブラジルで最も美しい海岸の一つと言われています。
トレッキングを楽しみたい人は約3時間のトレイルを歩いて宿からビーチまで。小さい子供がいる家族は、ボートで近づけるところまで近づき、最短コースだけ歩くことにしました。
我が家は最短コースで。それでも2歳児を抱え、5歳児の手を引いて歩くのは疲れるものです。ビーチサンダルで山道に入ったことを後悔しつつも、途中幾度となく会ったサルに励まされ、歩くこと40分ほど。
小道の先の視界が突然開け、たどり着いたのは3キロに渡って続く開放的なビーチ!
鬱蒼と茂る森との対比が印象的です。波打ち際から海と森とを見つめると、原始の風景に出合えたような気持ちにも...。
この日は夕方までここでのんびり過ごしました。
秘密にしておきたいくらい素敵な島
イリャ・グランジでの過ごし方はまだまだたくさんあります。ガイド付きの本格的トレッキングツアーもあれば、マウンテンバイクで熱帯雨林を走り抜けることもできます。スキューバダイビングやシーカヤックも楽しめます。私もまた必ず訪れたいと思う本当に素敵な島であり、日本の多くの方にも訪れてみていただきたいです。
一方で、このまま旅行者が増え続けたらこの島は大丈夫かな?という気持ちにもなりました。何十年後でも何百年後でも、希少な動植物と美しい海岸が、迎えてくれる島であって欲しいです。
イリャ・グランジはエコツーリズムを掲げる島。この島を訪れる全ての旅人がそれを知っているだけでも、島の未来が変わってくるような気がしました。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。