火祭り回顧録: ファジャはバレンシアならではの芸術作品
今年の火祭りでは、バレンシア市内と隣接する4つの町だけで、子供の部の小ぶりなものを除き
計380ものファジャ(最終日に燃やされる可燃性の大きなオブジェ)が飾られたそうです。
市役所広場に立つパブリックのもの以外は、制作費に応じて19の部門に分類され、
その中で専門家による審査員グループがランクをつけます。
いつも注目を浴びるのは、もちろん1番制作費の高い特別部門のランキング。
今年はこのファジャが1位に輝きました。
大きいけれど、私好みではないファジャです(^^;)
ここで私が気に入ったファジャを3つほどご紹介したいと思います。
ジャーン。
これは、特別部門でブービーの11位。
私のまわりにはここが良かったという人も多く、首をかしげる順位でした。
お次はこれ。ローマ神話のワインの神様なのですが、イケメン! 特別部門の7位でした。
3つめはこれ。
特別部門のすぐ下の第一部門Aにカテゴライズされたファジャです。
吸血鬼が美しい女性の首筋に吸い付こうとしているところなのだとか。
こうしてみると、ファジャは完全に芸術作品ですね。完成から約4日の命で灰になってしまう
バレンシアならではの芸術。バレンシアっ子達が火祭りを誇りに思う気持ちがわかります
(一部騒音に耐えられないと嫌う人もいますが・・・^^;)
来年はぜひ火祭りを楽しみにバレンシアにいらして下さいね。
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筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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