日本が北欧芸術に与えた影響 ムンクの『叫び』と比較される日本画は?
6月17日~10月16日、工芸博物館と国立美術館では、日本が1900年代に北欧に与えたジャポニスムの影響について考察する展覧会『北欧でのジャポノマニア 1875~1918年』が開催されます。およそ400点の工芸品や家具、200点の絵画や木版画が展示予定。ゴッホ、モネ、ゴーギャンと共に、ゲルハルト・ムンテ、ヘレン・シャルフベック、ニコライ・アストルップなどの北欧を代表するアーティストの作品が集結します。
Katsushika Hokusai, «Strømvirvel» fra Hokusai, Manga, Vol 2., 1815. Foto: Nasjonalmuseet
Edvard Munch, «Skrik», 1895. Foto: Nasjonalmuseet
日本のジャポニスムの波が北欧に届き始めたのは1880年代。日本にも滞在経験があるキュレーターのWidar Halén氏と、Vibeke Waallann Hansen氏が、4年間をかけて実現したプロジェクトです。全ての作品を見るためには、オスロ中心地にある2か所の美術館を回ることになります。ここまで大規模に日本芸術にフォーカスした展示は、ノルウェー国内でも初となります。
現地の人々にとっては、まだまだ知られていない日本芸術と文化を知るきっかけとなるでしょう。また、日本人在住者や旅行者にとっても、見ごたえのあるものとなっています。フィンランドなどの北欧出身のアーティストの作品を、隣に飾られた日本アートと比較しながら、両国でどのような関係があったかを学ぶことができます。また、ムンクの『叫び』と葛飾 北斎などの作品も隣同士に並べられています。なぜ、美術館はこれらの作品をピックアップしたのでしょう?
今回の展示期間中は、国立美術館に2点の『叫び』が展示されることとなり、カラフルな『叫び』と白黒の『叫び』を国立美術館で両方楽しめるという、珍しく、贅沢な環境となっています(通常は館内で鑑賞できる『叫び』は1点)。
また、期間中には様々なイベントも開催予定。北欧と日本画を考察する数多くのトークショーと共に、生け花のワークショップ、コスプレ大会など、バラエティ豊かなプログラムが用意されています。
First photo: Nasjonalmuseet, all other photos: Asaki Abumi
All photos are taken and used with permission of Nasjonalmuseet
写真はノルウェー国立美術館の許可の元撮影、無断転用禁止
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