-シアトルの高級住宅街に佇む、本格派と噂のフレンチベーカリー!-
-シアトルの高級住宅街に佇む、本格派と噂のフレンチベーカリー!-
皆さんこんにちは!
シアトル特派員のシュローダー 彩です!
さてさて、今回自他共に認める大のパン好き、主食はパン派の私が訪問させて頂いたのは、
シアトルの一等地、東京の松濤や白金、ロサンゼルスのビバリーヒルズのような位置付けにある
高級住宅街のフレンチベーカリーのお店です。
こちらのお店はシアトルのシンボルタワー「スペースニードル」の先にある
「クイーン・ヒル」という小高い山の上にあります。
登るには結構急な坂道か階段を利用しなければなりませんが、そこを越えるとおしゃれなカフェや雑貨、
大人な雰囲気のセレクトショップなど、様々なお店が軒を連ねる通りがあり、
女性のお買い物には楽しいスポットだと言えるでしょう。
そしてその通りの一角にまるで一軒家のお家のような佇まいで建っているのがこちら「Le Rêve bakery」です。
以前からこのお店にも一度訪れたいなあと思っていたのですが、一軒お店を挟んだ右隣にある
「El diablo coffee([この記事は[海外在住者からの旅行情報 Fish and Tips]さんで掲載させていただいています](http://fishand.tips/column/c_usa/seattle/seattle-coffee/))」
がとても居心地が良く、ついついこちらに足を運ぶ機会を逃していました。
さて、先日、とあるお買い物帰り、この通りを歩いていると主人があ、と思い出したように
「今日こそあのお店でコーヒーでも飲んでみない?」
と鶴の一声を唱えました。
「賛成!ちょうど喉も渇いていたし、時間も丁度良さそう!」
時計はどこもお店が混雑するであろう時間を少し過ぎた、午後1時半を指しています。
お店の前に着くと、庭先の前に小さな門扉があり、まずはそこを抜けて、
その後、それこそ本当に誰かのお家にお邪魔する気持ちで、
一軒家のようなこのカフェ&ベーカリーの扉を開けてお店に入ります。
夏や天気の良い時期には、このお庭にも席が設けられていて、
ワンちゃん連れの方たちが楽しそうに食事をしている風景をよく通りから眺めていましたが、
やはり今の寒い時期は椅子やテーブルなどを庭の隅に片付けてありました。
二重になった店内の扉を開けると、すぐ目に飛び込んできたのは、冷ケースに並んだ、
かわいいらしいサイズのアットホームで手作り感溢れるキュートなケーキ達です。
パッと私の目に留まったのは「チャイ・スパイス(インド式のミルクティーに使われる、ジンジャー、
カルダモン、シナモン、胡椒、グローブなどを混ぜた濃厚な香りのスパイスミックス)のチーズケーキ」でした。
美味しそう!っと思った矢先、今度は冷ケースの左側にL字型になったガラス張りのパンコーナーに目が移ります。
本場のフランスやパリで食べるようなパンが美味しい!と評判になっているのを、
日本の食べログのようなアメリカ版の口コミサイトで見たことがあったのを思い出し、
やっぱりここでは「ヴィエノワズリー(クロワッサンやブリオッシュ、パンオレザン、
ショソンオポムなどを含む、元は「ウィーンの物」という意味の、イースト発酵させたパン、
様々なペーストリー生地を用いた菓子パン類の総称)」を選ぶべきよね、と、一人で脳内会議を開く私。
美味しそうに陳列されたパンのL字型コーナーを眺めながらぐるりと曲がると、
なにやらとっても好奇心をそそる、ごろりんっと、今度は男性の握りこぶしほどの大きさはあるであろう
大きなヴィエノワズリーが目に留まりました。
(フランスにこんなヴィエノワズリーあったかしら...?)
非常に美味しそうではあるものの、クラシックな他のクロワッサンや
パンオショコラに混じって並ぶそのヴィエノワズリーは見覚えのない雰囲気です。
名前を確認するために、このパンに刺さったプライスカードを見ると、なんと、こちら、
日本でも一世を風靡した「クイニーアマン(Kouign-amann。
もともとはフランス・ブルターニュ地方の郷土菓子で、塩バターを使ってブリオッシュ風の生地を作り、
それをクロワッサンやミルフィーユのように折り重ねてマフィン型のような型に詰めて発酵させて焼く。
焼成時に塩バターと砂糖が溶け、こんがりきつね色にキャラメリゼされた底の部分が美味しい)」
ではありませんか!!こんなに大きなサイズは本場でも見たことがありません!
一番美味しそうに見えるキャラメリゼされた底の方を上にして陳列するお店が多いのですが、
このお店のクイニーアマンは底の部分は見えません。
それから、普段良く内側に折り畳まれているはずの四隅の耳の部分は四角くとがったままだったので、
パッと見てクイニーアマンだとは判断できませんでした。
でも!見るからにずっしりと身の詰まった生地と、折り重なった層の断面が見える、
アメリカの大学生たちが卒業式でかぶっている四角い帽子(角帽)のようなトップをしたクイニーアマンは
見れば見るほど美味しそうで、私はようし、これに決まり!っと呟きました。
すると、主人がパッと私のクイニーアマンだけを注文して受け取り、他にはコーヒーも何も注文せず、
パッと私を連れて店を後にしました。
...あれあれ???
お店で一息吐くんじゃなかったのかしら??、と半ば困惑気味にお店を後にすると、
主人は「本当はそうしたかったのだけど」と困った表情を浮かべました。
この日お店の中は狭いながらお客さんで8、9割近く席が埋まっており、
そのほとんどが、常連のお客さんのようでした。
確かに私の後に入ってきたお客さんは注文はせず、そのまま店内で待ち合わせていたお友達とすぐに相席して
楽しそうにおしゃべりに花を咲かせていましたし、常連さんが多いんだなあ〜という雰囲気はありました。
しかし主人いわく、その中のごく一部に、見慣れない私達を怪訝そうに見ている人達がいて、
残念な事に、居心地の悪そうなその人達の近くしか席が空いていなかったことが、
止むを得ず持ち帰りにする理由だったそうです。
...え?そうだったかなあ...?
確かに閉鎖的な空間で、長年の常連さん達が「自分達の憩いの場を観光客に荒らされたくない!!」
って雰囲気を醸し出しているお店は、日本にもごくたま〜にあるけれど...?
食べ物に意識を集中していてあまり覚えていない私でした。
さてお家に帰って気を取り直し、早速、温かいコーヒーを淹れ、
買ってきたばかりの角帽くんクイニーアマンを半分こしていただきます。
ずっしりと石のように重みがあって、
カットした断面のブリオッシュ生地はみっしり、ぎっしりと詰まっています!
...ん?おやおや??
しかしいざ、食べてみると、頂いてみる前から薄々、焼き色がちょっと薄いかな〜、とは感じてはいたのですが...
なんというか、...これはこれで美味しいのですが「クイニーアマンとして」というと、
うーん、残念ながら、私的にはもう少し香ばしく焼いて欲しいかな、と思いました。
一番の味と食感の決め手になる底の部分は、キャラメリゼというよりは、
無色のお砂糖が溶け固まった状態で、パリパリとした食感でした。
せっかく惜しまずにみっしりと詰め込んだ贅沢なブリオッシュ生地のクイニーアマン。
黄金色になるまでもう少し、しっかりと焼いてくれたら、底のキャラメリゼはカリッと、
バターたっぷりの生地は外はさっくり、中には香ばしいバターがジュワッと生地に馴染んでいたと思います!
残念ながら今回は、私の好みの焼き加減まであと一歩!というところでした。
(これは完全に私の好みですので、このくらいの焼き加減が好き!という方も多いことと思います)
ごちそうさまでした。
【 Le Rêve bakery 】
所在地:1805 Queen Anne Ave, N #100, Seattle, WA 98109
営業時間: AM7:00 - PM5:00(月〜日)
定休日:特になし
次回も、アメリカ・シアトルの情報を、 在住者の目線を通してお伝えしていきたいと思います!
お楽しみに!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
「地球の歩き方」で様々なシアトル旅行プランを案内していますので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか?
♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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