5/1、ケルンを彩る愛の木マイバウム(Maibaum)
こんにちは。特派員の新井です。
5月1日は日本では勤労感謝の日ですが、世界各国でも労働祭(メーデー)です。
またドイツやオーストリアでは16世紀ころから5月祭を祝ってきました。
Maibaum(英名:May pole/直訳:五月の木)と呼ばれる飾り付けられた木が、
夏の豊穣を予祝して街に飾られます。
しかしケルンやボンを含むここラインラントではMaibaumに異なる習慣があります。
4月の下旬になるとケルンの街では飾り付けられた小さなカバノキを
そこかしこで売っているのを見かけるようになります。
一見すると七夕の笹のようですが、これがケルンのMaibaumなんです。
Maienという名前がついています。
この木を若い男性が5月1日の前夜にこっそり、
好きな女性の自宅のドアか寝室の窓の前に置きます。
そして夜通し、隠れて友達などと一緒に木の見張りをするのです。
なんとその木を盗む輩がいるからです!
盗む理由は
恋敵
友達の悪戯
木を買っていない人が好きな女性にあげるため...
いろいろです。
何本の木を盗めたか競って楽しむ男性もいるようです。
木の無事を見届けると、木をあげたのが誰かわからないよう彼女が起きる前に
その場を去りますが、デコレーションにイニシャルを入れるなどしてヒントを残します。
受け取った女性は、くれた相手が誰だかわかると5月下旬に
ビール1ダース入った箱をあげるのが習慣だそうですが、
これは地域によって異なります。(ドイツは16歳からビールを飲むことができます)
ちなみに閏年は男女が逆になり、女性がMaibaumを送ります。
ケルンやボンの家の前にMaibaumを見かけたら、
ドイツ人って意外とロマンチックだってことを思い出してください(笑)
筆者
ドイツ特派員
マリ・ミュラー
ドイツに約10年在住。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。