プラハ城の楽しみ方!アクセス・チケットの買い方までご紹介!
ドブリデン!(Dobrý den! /こんにちは) チェコの世界遺産「プラハ歴史地区」にあり、世界で最も古く、世界で最も大きい城の一つとして、プラハ観光で外せない人気のスポット、プラハ城(Pražský hrad)。
神聖ローマ帝国、ボヘミア王家の居城として870年に建築が開始され、完成までになんと600年を要しています。広さは東西430m、南北70~140m、城内には教会が3つと宮殿が5つ、火薬塔、庭園、使用人の家などがあり、まるで町のような巨大なお城です。
プラハ城はフラッチャニの丘の上にあるため、市内の遠くからでも城内にある聖ヴィート大聖堂を見ることができます。
まずは、プラハ城への行き方からご案内しましょう!
プラハ城への行き方
プラハ城へ行くには、沢山ルートがありますが
今回はわかりやすい3つのルートをご案内いたします
【ルート1】トラムで楽々、北門から入城ルート
最も楽なルートで、坂道や階段を登ることなく、入城できます
22番トラムのプラズスキー フラド(Pražský hrad)で下車
トラム停の前のこんな建物の方へ進みます。
すると北門が見えて来ますので、そのまま入城。
とても簡単です。
【ルート2】お土産や食事など、寄り道しながら向かうルート
22番や他のトラムで、マロストランスケー・ナーメスティー(Malostranské náměstí)停で下車して、坂道を15分程登るルート。
写真右側に少し写っている登り坂見えますか?
この道を真っ直ぐ上ります
左右にお店やレストランがあり、買い物を楽しみながら上り坂を歩くことができます
右側に城壁が見えてきました
正面の建物の手前を右に曲がります
すると、こんな坂道が見えてきます
ゴールはもうすぐ
坂を上りきると
世界一美しい「スタバ」があります。
何が世界一美しいのかは、来てのお楽しみ
その左横が、プラハ城正門前です
【ルート3】歩くの大好き!途中に絶景を眺めながら登るルート
地下鉄又はトラムのマロストランスカー(Malostranská)駅で下車、坂道と階段を登る(約20分程)ルート。途中には絶景が望めますが、登りはなかなかキツいです。
地下鉄 駅を出ると、この看板が見えると思います
プラハ城 Pražský hrad (プラズスキー フラド)と書いてあります。案内に従って進みましょう
こんな階段を上りきったらゴールです。結構キツイです。
個人的なオススメは、行きはルート2、帰りは絶景を見ながら階段を下るルート3が気に入っています。ただ、体力に自信のない方は無理せずにトラムで一気に上ってしまいましょう。
では、いよいよプラハ城に入ります
ルート2で来ると、正門前のフラッチャニ広場に到着します
正門に近づくと、両脇には18世紀後半にイグナーツ・プラツェルによって造られた「戦う巨人たち」の彫像があり、その下には城の衛兵が直立不動で立っています。
夏季(4/1~10/31)7:00~20:00(冬季7:00~18:00)まで、毎時正門で行われる衛兵交代式も必見。中でも人気があるのは、音楽隊のファンファーレが鳴り響く12時に始まる正午の交代式は盛大です。
交代式を見たら、正門に向かって左の方に入場口がありますので、そこでボディチェックを受けます。
そのまま進むと、第2の中庭に出ます
第1の中庭も見たい場合は、そのまま右手に進み、第1の中庭へ
第1の中庭と第2の中庭を結ぶ、マチアス門(Matyášova brána)を通ります。正門の正面にあるマチアス門は、神聖ローマ皇帝マチアスの統治時代に造られました。第1の中庭では、正午の衛兵交代式が、音楽隊の生演奏と共に行われます。
正門の直ぐ前の第1の中庭
マチアス門をくぐり、先ほど通った第2の中庭に戻ると、中程に「コール噴水(Kohlova kašna)」と井戸があり、写真正面の白い円柱形の「聖十字架礼拝堂(Kaple svatého Kříže)」があります。
第2の中庭を取り囲む建物の先に更に第三の中庭があります。
アーチ状のトンネルをくぐり、第3の中庭へ
するといきなり目の前に「聖ヴィート大聖堂」が出現します
大迫力の美しさに圧倒。
一斉に写真撮影が始まりますが、建物が近すぎて寝転がって撮る人、かがんで撮る人などアングルに苦戦する人が続出。
ゴシック様式の聖ヴィート大聖堂。
930年にロトンダ(ロマネスク様式のシンプルな教会)があった場所に、1344年にカレル1世(ボヘミア王在位1346-1378、神聖ローマ皇帝カール4世在位1355-1378)が建築を命じ、途中戦争や資金不足で何度も中断しながら、最終的に完成したのは1929年。実に600年もの歳月をかけて建てられた教会。この迫力と美しさは600年という歴史からくるものなのかもしれません。そしてこの中もまた、息を飲むような美しさなのです。
こちらの聖ヴィート大聖堂の有料エリア見学には、入場チケットが必要となります。
それでは、有料エリアへ入場するための、チケットについてご案内致しましょう
プラハ城への入場料は無料ですが、プラハ城を構成する教会や旧王宮内部の見学には有料のチケットが必要となります。第2の中庭、第3の中庭に面した場所にインフォメーションと書かれたサインがあり、チケットはそこで買うことができますし、旧王宮の中にもチケットを購入できる窓口があります、複数箇所ありますので、長蛇の列になっている場合は、別のチケット売り場で買うと良いでしょう。
旧王宮の中のチケット売り場。意外と空いていて穴場かも?
<チケット料金>
【Aコース:350Kč(チェココルナ)】(約1750円/所要時間:約5時間)
・Bコースで入場できるすべての施設
・『プラハ城物語』博物館
・旧王宮Aコース専用エリア
・昔は火薬庫だった、火薬塔
・聖イジー修道院
【Bコース:250Kč】(約1250円/所要時間:約3時間)
・聖ヴィート大聖堂の有料エリア(入り口の手前付近までは無料で入れます)
・聖イジー教会
・旧王宮
・黄金小路(ダリボルカ塔含む)
【Cコース:350Kč】
・プラハ城写真博物館
・聖ヴィート大聖堂宝物庫
聖ヴィート大聖堂や黄金小路など、プラハ城の見所の多くは『Bコース』で入場可能。
チケットは2日間有効。
1人1回入場のみ。※一度出ると再入場できませんので、ご注意ください。
聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)
正式名称は「聖ヴィート、聖ヴァーツラフ、聖ヴォイテフ(Vojtěch)大聖堂」
中に入るとまたも壮観の高い天井の美しい大聖堂は、幅60m、奥行き124m、塔の高さは96.6m。
チケットゲートを通過してそのまま進むと3番目にあるのが、「聖キリルと聖メテオス」のステンドグラス。こちらはチェコを代表する画家、アルフォンス・ムハ(ミュシャ)の作品。人だかりで撮影が難しくなることもしばしばです。チェコにキリスト教を伝えた二人の聖人の生涯を描いています。右が兄(メテオス)、左が弟(キリル)
こちらは、2トンの銀を使ったという豪華な、聖ネポムツキーの墓。
死後350年ほど後の1736年、ハプスブルク家のカール6世(マリア・テレジアの父・ボヘミア王在位1711-1740)の時代にウィーンの建築家と職人によって作られました。プラハを歩いていると、頭に星が5つ付いている、聖ヤン・ネポムツキー像をあちこちで見かけると思います。カレル橋にもありますよ。彼の話は長くなってしまうので、またの機会にしましょう。
1344年~64年にかけて造られた「聖ヴァーツラフ礼拝堂」
壁の上半分は聖ヴァーツラフの生涯が描かれています。壁の中央には、1373年にインドリヒ・パルレーシュによって作られた、聖ヴァーツラフのゴシック像があります。
巨大なパイプオルガン
他にも1点1点紹介すると何ページになってしまうかわからない程、見どころの多い大聖堂内も必見です
聖ヴィート大聖堂を出て、第3の中庭を歩くと、端の方にひっそりと、こんな入り口があります。入って見ると、南庭園へと通じる階段があり、素晴らしい景色を見ることができます(無料)
プラハ城の新王宮は、チェコの大統領府となっており、高級車の出入りを見ることもあります。また、チェコ国内に大統領がいるときは、「真実は勝つ」と書かれているチェコの国章旗が掲揚されます。
旧王宮(Starý královský palác)
ここから、旧王宮へと進みます
建物の中の写真を撮影したい場合は、写真撮影ライセンスが必要です。
ライセンス料は50Kč(約250円)。
ヴラディスラフホール・幅16m、奥行き62m、高さ13m。完成した16世紀には、ヨーロッパ最大を誇っていたそうです。美しいデザインの天井が特徴的な、柱のない広い空間は、リブヴォールトという建築技術で天井を支えています。そして、1934年からはここで大統領選挙が行われているそうです。
聖イジー教会(Bazilika svatého Jiří)
旧王宮を出て聖ヴィート大聖堂の間を通り抜けると、イジー広場に出ます。
正面に見えるのが、2本の白い尖塔持つ城内最古の聖イジー教会です。2本の尖塔は太さが違っており、アダム(右)とイヴ(左)といわれているそうです。典型的なロマネスク様式の建物は、火事で消失した過去がありますが、1142年に再建され、17世紀にはバロック様式のファサードが作られ、国際音楽祭などのコンサートホールとしても利用されています。
天井には美しいフレスコ画も
黄金の小路(Zlatá ulička)
その名前の由来は、諸説あるようですが、皇帝ルドルフ2世が金細工師を住まわせたことに由来しているともいわれているようです。16世紀この通りに建てられた11軒の小さな家に、城の番兵とその家族が暮らしていました。
その後、1916年の11月から半年程、フランツ・カフカが(22番のブルーの家)仕事場として利用していたそうです。現在はカフカ書店と博物館として営業しています。
また、14番の家にはかつて占い師マダム・ド・テベが住んでおり、彼女はカードを使って未来を占いましたが、第ニ次世界大戦の終わりにヒトラーの死を予言したためゲシュタポに逮捕されたそうです。
この通りには、買い物を楽しめるお店がいくつもあります。
23番はチェコで作られているブックマーク専門店、人気のMANUFAKTURA(マヌファクトゥラ)や、17番のチェコの陶芸家ユライ・ヴァニャさんの可愛らしい陶器や工芸品のお店などのお店が並んでいます、とっておきの逸品に出会えるかもしれません。
黄金の小路の建物の2階は、武具の博物館になっています。是非2階へも上ってみてください。23番横の階段から上へ
形の違うマスクや甲冑の数々は、戦う為の色々な工夫が見られ面白いです
1回50Kčで体験できる、男性の好きそうなアトラクションもありました
突き当たりまで進むと12番のグリーンの家が見えてきます
黄金の小路はここで終わります
12番の家の階段を降りると、ダリボルカ塔のある場所へ出ます
ここダリボルカは、最初の囚人ダリボル・ズ・コゾイェド(Dalibor z Kozojed)に因んでつけられた塔で、1781年まで実際に牢獄として使われていた場所。
中には、想像するとかなりむごい・・・拷問の道具などが展示されていました
途中にプラハ城内、正門横の入場ゲート脇の庭にある、カフェ アンド レストラン バスティオン(Cafe and restaurant on the Bastion)に立ち寄りました。
これほどの観光地なので、さぞやお高いのだろうと思いきや、意外とそうでもなく、飲み物は300円前後、デザートは500円程度で楽しむことができます。
庭園を眺め、中世のお姫様気分でチェコのお菓子メドヴニークMedovník(はちみつのケーキ)をいただきました。
ここのメドヴニーク結構おすすめです
メニューを見ると食事も美味しそうで、1000円程〜いただけます
食事時に来て、ここで食事するのも良いなぁ~と思いました。朝食のような軽めのサンドイッチなどは、600円程度からありました。屋内席もあります。
見応えたっぷり!見どころ満載!のプラハ城、いかがでしたでしょうか?
プラハに来たら外せないスポットですので、参考になれば幸いです
では、またね~Ahoj!
プラハ城(Pražský hrad)
住所:119 08 Prague 1
電話:+420 224 373 368
WEB:https://www.hrad.cz/en
MAP:https://goo.gl/maps/rFY3JS2ET1N2
【開館時間】
夏季(4月~10月)5:00~24:00
冬季(11月~3月)6:00~23:00
12月24日休館
【入場】無料(有料エリア有)
【正門衛兵交代式】
音楽隊のファンファーレとフラッグセレモニー:毎日12:00
門の衛兵交代式のみ(夏季)7:00~20:00/(冬季)7:00~18:00 毎正時
【聖ヴィート大聖堂】有料(入り口付近は無料)
夏季:月~土 9:00~17:00/日 12:00~17:00
冬季:月~土 9:00~16:00/日 12:00~16:00
各インフォメーションセンターでは城ガイド、ハンディキャップの方のための付き添いを予約することができます。展示場では目の不自由な方のための点字による案内板があります。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。