イタリアと日本の時差について、気を付けた方が良いこと!
イタリアは他の多くのヨーロッパ諸国と同様にサマータイム(夏時間)を導入しています。イタリアのサマータイムの歴史は1916年に始まりましたが、1948年までは実施は継続的ではありませんでした。毎年必ずサマータイムが行われるようになったのは、1966年以降のことです。
↑ サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へと続く、雨上がりの道路を往くシスター。町のオメガの時計は午後2時42分を指しています。
日本とイタリアの時差:
【通常時/サマータイム期間以外】
日本とイタリアの時差は8時間です。地理的にイタリアは日本より西にありますので、イタリアは日本より8時間遅いことになります。国土の広いアメリカ合衆国は国内でも時差がありますが、イタリアでは国内で時差はありません。
【サマータイム期間】
サマータイム(夏時間)は、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までと決まっています。サマータイムの期間は、日本とイタリアの時差は7時間となります。サマータイムの期間は7ヶ月あります。7・7と覚えて下さい。と言うことは、1年の中で夏期間の方が長いのです。
サマータイムになるのは、下記の開始の該当日(3月)の午前2時です。午前2時になったら、時計の針を1時間早めて午前3時にします。⇒これで日本との時差が7時間に!
一方サマータイム終了時は、下記の終了の該当日(10月)の午前3時です。午前3時になったら、時計の針を1時間戻して午前2時にします。⇒これで日本との時差が8時間に!
今後のイタリアのサマータイム期間を記しますので、ご参考にどうぞ。
2018年3月25日~10月28日
2019年3月31日~10月27日
2020年3月29日~10月25日
2021年3月28日~10月31日
2022年3月27日~10月30日
2023年3月26日~10月29日
2024年3月31日~10月27日
2025年3月30日~10月26日
サマータイムで気を付けることですが、サマータイムに変わる日、サマータイムが終わる日をうっかり忘れやすいので、まずは1年の初めに、カレンダーや手帳にこの二つの日にはしっかり丸を付けておくことです。
特に旅行者さんで、これらの日に鉄道や航空機などの交通機関を使って移動する予定のある方は要注意です。
筆者は、近年は手帳やカレンダーを貰った時に、すぐに全てに1年分の印を付ける様にしているので間違えることはなくなって来ていますが、昔、インターネットがなかった時代は、これらの情報も簡単に目にすることが出来なかった為、時々騙されていました!
学生の頃でしたが、午前8時に授業があったので、いつも通り行ったところ、クラスには誰もいません。月曜日だったので(実は前日の日曜日未明に既にサマータイムは終わっていたが、気付かずに1日過ごした模様)、皆少し遅れて来るのかもと思い30分教室で一人で待っていましたが、誰も来ません。その後、"今日はおかしいな?"と頭の中をクエスチョンマークでいっぱいにしながらも家に戻りました。そして、その日の午後に別の授業の為に大学に戻ったところ、クラスメートが「今日の〇〇先生の授業は何で来なかったの?」と言うではありませんか!
頭の中で、クラスで一人ぽつんと待っていた午前中の光景が何度も蘇っては消え、まさに狐につままれた気分です。この日はもうサマータイムが終わっていたので、午前8時に行ったつもりが本当はまだ7時だったのですね。月曜日の夕方まで気づかなかったと言うのも我ながらすごいです。テレビをもっと注意して見ていたら時間が分かったかも・・・と今更悔やまれます。
また、ローマの場合ですが、歩道の街灯などについている時計も時間が滅茶苦茶で、全くあてになりませんので注意が必要です。先日、ローマ三越などがある、有名なショッピングストリートのナツィオナーレ通りを歩いてみたのですが、商店街の左右の歩道にある時計8個の時間が見事に全部違っていて、この世界は一体何なのか!全てはまやかしなのか!と感嘆してしまったくらいです。
まとめますと、サマータイムに入る日と終わる日は絶対に忘れてはいけません。イタリア旅行のご予定がある方は、早くからスケジュール帳などにしっかりとその旨、ご記載下さい。どうぞ良いご旅行を!
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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