島のイカ釣り体験
目の前には海が広がり、海の幸を存分に堪能できるのは島のいいところ、ということでイカ釣りに行ってきました。この時期はさすがに夏のように毎日快晴とはいかず、曇ったり、たまに雨も降ったりするので、天気が良くて風の強くない日を選んででかけました。
陸地の建物は肉眼で確認できるくらいの、島からすこし離れた広い海の上で、ボートひとつぽつんと浮かばせ、イカ釣りのはじまりです。道具はとてもシンプル。イカを模した小さなルアーとおもりのついた長い糸を、海に垂らすとおもりの重さでぐんぐん下へ沈んでいって、しばらくして糸が巻き取られなくなれば海底に辿り着いたサイン。1〜2mくらい引き上げた状態で準備完了です。あとは数秒ごとにクイックイッと少しだけ引いて動きをつけるだけ。
それはそれは静かでした。たまに水面がバシャバシャと音を立てるときがあって、これは小さな魚が大きな魚から食べられないように、海から空中へジャンプしているらしく、少しするとまた静かになりました。自然界。
糸を垂らしてボーッとすること2時間、残念ながらわたしの釣り糸から手ごたえを感じることはなく、記念すべき人生初のイカ釣りは幕を閉じました。が、参加者4人で唯一の収穫、一杯のイカを刺身でいただくことになりました。イェイ。ほんの少し前まで海で泳いでたイカ、今まで食べた中で間違いなく一番新鮮なイカを目の前にして心躍ります。
プラスチックみたいな骨を取り除いて、眼と皮を剥いで。手が透けて見えるくらいのすけすけ透明肌はキラキラと光っています。包丁を入れたとき、柔らかくてプニプニした弾力が最初にやってきて、さらに深く入れると、コリコリとした歯ごたえを想像させる感触が伝わってきました。これが鮮度。柔らかさと甘さ、想像を越えてきたコリコリ感の共存、いやあ、最高でした。
スプリットやドブロブニクなどアドリア海沖はもちろん、クロアチア中でイカを使った料理を味わうことができ、ほぼハズレのない味付けとおいしさですので、ぜひお試しください。クロアチア語でイカはlignja/sipa(コウイカ)といいます。
なお、イカを生で食べるには菌を殺すため冷凍する必要があるようです。熟練の現地人は、私達も釣りたてのイカを船上で食べているんだから大丈夫、海は綺麗、とのことでしたがはたして。
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