No.22 北京の「孔子のお寺」と「昔の大学」
「孔廟和国子監博物館(コンミアオ・ホー・グオズジエン・ブオーウーグアン)」は、北京の「孔子のお寺」と「昔の最高学府」の博物館です。
この2つは、隣接しています。
① 北京孔廟
「北京孔廟」は、孔子を祀っているお寺です。
1302年に建立を開始し、1306年に完成しました。
まず、南の「先師門」から入り、北へ進みます。
白い孔子像が立つ「大成門」を通り過ぎると、「大成殿」があります。
主要な典礼の場だったそうです。
さらに北上すると、孔子の先祖五代を祀る「崇聖祠」があります。
「崇聖祠」で行われる、伝統儀式と音楽のパフォーマンス「大成礼楽」。
約1時間おき(ランチ時を除く)に行われます。
「大成殿」の手前の左側に、「崇聖祠」へ向かう通路があります。
この通路に入ると、青銅の孔子像が現れます。
(白い孔子像よりも、こちらのほうが古いのだと、ローカル団体ツアーのガイドさん達が口々に言っていました。)
敷地内には、資料館や、石碑が立ち並ぶエリアがあります。
石碑には、科挙(昔の官僚「官史」になるための試験)の合格者名が刻まれています。
老木がたたずみ、パワースポット的な雰囲気があるのは、長い間、大切にされてきた場所だからなのでしょう。
② 国子監
「北京孔廟」の西側に、最高学府の「国子監」が建てられています。
これは、(南を向いた時に)「お寺は左、学校は右」という伝統的な考えに基づきます。
国子監は、隋の時代に確立しました。
王朝が替わって、都も替わると、新都に国子監が設置されました。
北京にあるのは、元・明・清の国子監です。
中国最後の国子監でもあり、1905年に閉校しました。
そして、近代の教育システムが導入されるのですが、現「北京大学」の前身は、国子監なのです。
「孔廟」と「国子監」の間に、「十三経碑林」が展示されています。
乾隆帝が、自身が写生した『十三経』(『論語』や『孟子』を含めた儒教の経典)を、石板にするように命じました。
その石板の数は膨大で、圧倒されます。
乾隆帝は、石板バージョンの『十三経』に寄せて、みずから「序言」を書き、それも石板にさせました。
【博物館の詳細情報】
名前: 孔廟和国子監博物館
住所: 東城区 国子監街15号
電話番号:(市外局番010)6407-5259
営業時間:
5月〜10月: 月〜日 8:30〜18:00(17:00 入場停止)
11月〜4月: 火〜日 8:30〜17:00(16:30 入場停止)
入場料: 30元
HP:
www.kmgzj.com/index.aspx
行き方:
地下鉄2号線・5号線「雍和宮(ヨンホーゴン)」駅で下車。
G口を出て、大通り「雍和宮大街」を南下します。
約300m直進して、「国子監街」で右折。
約200m歩くと、右側に博物館が見えてきます。
駅から徒歩で約8分。
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